解剖学ノート

解剖学ノートのミニコミ版

国試基本   筋学の一部公開

2016-03-06 19:12:27 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

筋の作用(屈伸)

長掌筋は①橈骨手根関節を屈曲させる作用がある。

大殿筋は大腿の伸展時に作用し、特に①階段の登り、

 ②座位からの立ち上がり、③屈曲位からの伸展など

  に働く。

 


 

※広背筋は胸郭体肢筋の一つで

 上腕の外転、内転と伸展を行なう。

  (支配神経:胸背神経:)

※ヒラメ筋は下腿後側の浅層筋の一つで腓腹筋と共に

 アキレス腱を構成し足部の①底屈を行う。

※腸脛靭帯

 この靭帯は大腿の①外側面にあって、②大腿筋膜の

 補強線維でもある。③大殿筋の静止状態の時、腸脛靭

 帯を緊張させて膝関節を固定させる。

 :本人に意識させず伸展している膝関節の後面に微弱な

 屈曲刺激を加えると、あえなく屈曲に抗せないで屈曲

 位になる。

 


 

※鵞足の定義、

 ①脛骨粗面の内側縁に展開される。②薄筋、半腱様

  筋、縫工筋の3筋が関与する。③3筋膜の停止

  が膜状を呈している特性がある。

種子骨の形成 出生後に腱の中に形成される。また特

 性として必ず腱が関節を超える部分所在する。

 


 

※半腱様筋

 大腿の後側にあって①坐骨結節を起始部とし、②停止

 腱は脛骨の上部4分の1の部位の内側。③作用は大腿

 の伸展。④下腿の屈曲と若干の内転も行う。

梨状筋腱は①内仙骨孔(2--4)の辺縁から起始し②大坐

 骨切痕を通過して大転子の上縁に停止する。

 ③支配神経:は坐骨神経叢の梨状筋枝である。

 


 

 

 


国試問題訓練教室 頭蓋・内頭蓋底、蝶形骨、鼻腔まで

2016-03-06 14:53:54 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

頭蓋「内頭蓋底」の学習

※脳頭蓋の底内面に属する部位で多くの凹凸や孔、大きく貫通する

 大後頭孔がやや中央の後頭よりにあり、これらの臓器、器官など

 を収納する窪みを頭蓋窩と呼称する。

 ①前頭葉を定位置に収容する窪みを前頭窩とする。②側頭葉を

  蓄える部分を中頭蓋窩で③後頭葉と小脳が入る部分を後頭蓋

  窩がある。

 ④後頭蓋窩の中央には大後頭孔(大孔)が開き延髄はここから出入

  りしている。

 


 

※※前頭蓋窩

  前頭蓋窩を構成するのは、ほぼ前頭骨が占めていているが、そ

  の中心部に篩板が構えている。この篩板最上部地点は鼻腔の天

  井で頭蓋腔はこの薄いイ、篩板によって隔てられている。

  篩板の中央には、ロ-鶏冠と呼ぶ突起を持っている。

  篩板は多数の小孔で構成され嗅神経を通す。この隆起の近隣に

  蝶形骨小翼があり、前頭蓋窩の後縁となる。

 


 

※※中頭蓋窩

  中頭蓋窩は蝶形骨の後方部と側頭骨の前方部で成り立っている。

  この中央部の隆起部はトルコ鞍が形成される。①トルコ鞍上の

  窪みが、②--下垂体窩で内分泌器官がである下垂体を収納する。

  ③トルコ鞍の両側でこの部位は中頭蓋窩の主体を占めるのが④

   蝶形骨大翼である。大翼と小翼の間隙は眼窩と交通していて

   この部位を⑤上眼窩裂と呼ぶ。この窩裂には⑥動眼神経⑦

   滑車神経、⑧外転神経⑨三叉神経の(V1)交通する。

※蝶形骨大翼の基部周辺からは---

 ①正円孔が開き上顎神経が(V3)通行する。

蝶形骨大翼の後縁からは---

 卵円孔が開口し②下顎神経が通行する。

※棘孔は卵円孔の外側にあるちいさな孔で中硬膜動脈を通す。

 


 

※※後頭蓋窩

  部位は呼称のとおりほぼ後頭骨によって形成され椎体後面に

  内耳孔が開き①顔面神経、②内耳神経が交通する。

  椎体後面と後頭骨の前縁が縫合する地点に③頚静脈孔があ

  り、S状洞溝から連結する孔で内頚静脈が通じ舌咽神経、迷

  走神経、副神経がとおる。

※S状洞溝とは--後頭蓋窩にあるかなり広い溝で後頭骨の外側にあり

        頸動脈突起と乳様突起の臓側で横静脈洞をつくる。

 


 

外頭蓋底 

外頭蓋底が頭蓋骨の底(外部)に該当する部位に対して内頭蓋底

は頭蓋実質が格納されている部位であるが骨学的には脳実質を

除去した空室の状態の骨理論である。

※前頭蓋窩とは--大脳の前頭葉を格納している室の部分でこの

        部位に鶏冠と蝶形骨の小翼を蔵している。

 :鶏冠とは--篩骨の篩板から上方に伸びる三角形の突起のこと。

 蝶形骨小翼--蝶形骨体上外側に伸びた先細りで三角の骨板を

       有している。内側端は2脚をもって骨体に付着

       視神経管を形成し、なお上眼窩裂を構成する。


 蝶形骨の学習(蝶が両翼を開げた姿の骨)

※1、体部--中央部にトルコ鞍を内包する斜台(鞍背)があり、

   トルコ鞍の前部に小翼が位置し、鞍の側方には視神経

   管がある。ここで視神経管が交差する。視神経管の直

   下の大翼(蝶形骨)の基部には正円孔があり、上顎神経

   を通す。更に大翼の同じく基部寄りに卵円孔があり下

   顎神経を通す。※下垂体窩と称される部位に下垂体を

   入れる。

※翼状突起とは--両翼を広げた大翼の下方に位置し

  ※器官、臓器と関連する骨学的記述は頭蓋底の項を参照。


 鼻腔とその周辺、

※ 鼻腔の構成は4個の壁に隔てられてそれらの総称が鼻腔である。

①鼻腔上壁とは--篩板は篩のように多数の小穴をぎっしりと並べて

        嗅神経の通路の働きもする。

②鼻腔下壁とは--上顎骨の口蓋突起とともに口蓋骨の水平板と共に

        骨口蓋を形成する。

③鼻腔内側壁は--鼻中隔を構成し篩骨の垂直版等関連する骨で左右

        の室に隔てる。

④鼻腔外側壁は--上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介て構成される。

⑤鼻道とは---最も奥が①上鼻道、②途中が中鼻道、③その先が下

       鼻道、④最後が総鼻道で全部の総称が鼻腔と呼ぶ。

⑥副鼻腔とは、鼻腔周辺の骨の内部に収容できる含気腔の部位

       ①上顎洞--(2室)あり、中鼻道に開口する。

       ②篩骨洞--は多数の小孔があり空洞は小さく上鼻道

            中鼻洞に開口する。(1室)

       ③前頭洞--2室あって中鼻道に開口している。

       ④蝶形骨--1室で上鼻道を連絡通路とする。