頭蓋「内頭蓋底」の学習
※脳頭蓋の底内面に属する部位で多くの凹凸や孔、大きく貫通する
大後頭孔がやや中央の後頭よりにあり、これらの臓器、器官など
を収納する窪みを頭蓋窩と呼称する。
①前頭葉を定位置に収容する窪みを前頭窩とする。②側頭葉を
蓄える部分を中頭蓋窩で③後頭葉と小脳が入る部分を後頭蓋
窩がある。
④後頭蓋窩の中央には大後頭孔(大孔)が開き延髄はここから出入
りしている。
※※前頭蓋窩
前頭蓋窩を構成するのは、ほぼ前頭骨が占めていているが、そ
の中心部に篩板が構えている。この篩板最上部地点は鼻腔の天
井で頭蓋腔はこの薄いイ、篩板によって隔てられている。
篩板の中央には、ロ-鶏冠と呼ぶ突起を持っている。
篩板は多数の小孔で構成され嗅神経を通す。この隆起の近隣に
蝶形骨小翼があり、前頭蓋窩の後縁となる。
※※中頭蓋窩
中頭蓋窩は蝶形骨の後方部と側頭骨の前方部で成り立っている。
この中央部の隆起部はトルコ鞍が形成される。①トルコ鞍上の
窪みが、②--下垂体窩で内分泌器官がである下垂体を収納する。
③トルコ鞍の両側でこの部位は中頭蓋窩の主体を占めるのが④
蝶形骨大翼である。大翼と小翼の間隙は眼窩と交通していて
この部位を⑤上眼窩裂と呼ぶ。この窩裂には⑥動眼神経⑦
滑車神経、⑧外転神経⑨三叉神経の(V1)交通する。
※蝶形骨大翼の基部周辺からは---
①正円孔が開き上顎神経が(V3)通行する。
※蝶形骨大翼の後縁からは---
卵円孔が開口し②下顎神経が通行する。
※棘孔は卵円孔の外側にあるちいさな孔で中硬膜動脈を通す。
※※後頭蓋窩
部位は呼称のとおりほぼ後頭骨によって形成され椎体後面に
内耳孔が開き①顔面神経、②内耳神経が交通する。
椎体後面と後頭骨の前縁が縫合する地点に③頚静脈孔があ
り、S状洞溝から連結する孔で内頚静脈が通じ舌咽神経、迷
走神経、副神経がとおる。
※S状洞溝とは--後頭蓋窩にあるかなり広い溝で後頭骨の外側にあり
頸動脈突起と乳様突起の臓側で横静脈洞をつくる。
外頭蓋底
外頭蓋底が頭蓋骨の底(外部)に該当する部位に対して内頭蓋底
は頭蓋実質が格納されている部位であるが骨学的には脳実質を
除去した空室の状態の骨理論である。
※前頭蓋窩とは--大脳の前頭葉を格納している室の部分でこの
部位に鶏冠と蝶形骨の小翼を蔵している。
:鶏冠とは--篩骨の篩板から上方に伸びる三角形の突起のこと。
蝶形骨小翼--蝶形骨体上外側に伸びた先細りで三角の骨板を
有している。内側端は2脚をもって骨体に付着
視神経管を形成し、なお上眼窩裂を構成する。
蝶形骨の学習(蝶が両翼を開げた姿の骨)
※1、体部--中央部にトルコ鞍を内包する斜台(鞍背)があり、
トルコ鞍の前部に小翼が位置し、鞍の側方には視神経
管がある。ここで視神経管が交差する。視神経管の直
下の大翼(蝶形骨)の基部には正円孔があり、上顎神経
を通す。更に大翼の同じく基部寄りに卵円孔があり下
顎神経を通す。※下垂体窩と称される部位に下垂体を
入れる。
※翼状突起とは--両翼を広げた大翼の下方に位置し。
※器官、臓器と関連する骨学的記述は頭蓋底の項を参照。
鼻腔とその周辺、
※ 鼻腔の構成は4個の壁に隔てられてそれらの総称が鼻腔である。
①鼻腔上壁とは--篩板は篩のように多数の小穴をぎっしりと並べて
嗅神経の通路の働きもする。
②鼻腔下壁とは--上顎骨の口蓋突起とともに口蓋骨の水平板と共に
骨口蓋を形成する。
③鼻腔内側壁は--鼻中隔を構成し篩骨の垂直版等関連する骨で左右
の室に隔てる。
④鼻腔外側壁は--上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介て構成される。
⑤鼻道とは---最も奥が①上鼻道、②途中が中鼻道、③その先が下
鼻道、④最後が総鼻道で全部の総称が鼻腔と呼ぶ。
⑥副鼻腔とは、鼻腔周辺の骨の内部に収容できる含気腔の部位
①上顎洞--(2室)あり、中鼻道に開口する。
②篩骨洞--は多数の小孔があり空洞は小さく上鼻道
中鼻洞に開口する。(1室)
③前頭洞--2室あって中鼻道に開口している。
④蝶形骨--1室で上鼻道を連絡通路とする。
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