解剖学ノート

解剖学ノートのミニコミ版

国試基本   肩甲骨・鎖骨の靭帯

2016-03-04 17:53:41 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

上肢の学習

肩峰

※肩の肩甲棘を指先で確認し、そのまま肩の先端部に向かって

 探るように進むと肩甲棘の先端に達する。その地点が肩峰で

 ある。

鎖骨

S状に緩やかに彎曲していて内側3分の2は前方に凸型

 り、外側の3分の1は後方に凸型を呈している。分類上は

 長骨に属する

※鎖骨の肩峰端は(肩峰で)肩鎖関節を構成する。

※鎖骨の胸骨端は胸骨関節面で胸鎖関節をつくる。

※鎖骨の骨折好発部位は上腕骨寄りの3分の1

 点である。

 


 

肩甲骨の学習

※肩甲骨関節窩は上腕骨の骨頭が球型なのに比べて

 関節窩は割合としては浅い構造になっていている為

 自由度は高い。その半面脱臼する頻度は他の関節に

 比べてはるかに高い。

 従って関節を固定させ脱臼を未然に防ぐために多く

 の靭帯によって保護されている。

 烏口肩峰靭帯、肩鎖靭帯、菱形靭帯、

 円錐靭帯、 烏口鎖骨靭帯、上肩甲横靭帯、

※上記6個の靭帯によって主体的にまた縦横に保護

 れている。

鎖骨の前方胸肋関節では

 後胸鎖靭帯、② 前胸鎖靱帯 が胸鎖関節の保護と

  活動に関与する。

 


肩甲上腕関節 (肩関節)の学習

肩関節の特徴

肩甲骨の関節窩は上腕骨頭の大きさに比較すると、浅く

小さい。構築現況では円形の骨頭が浅い皿の上に乗って

様に見えしか見えない。

これは可動域の自由度を最優先に進化して生活手段の利

便性人類は獲得した結果であるともいえる。

 ステッドマン医学大辞典

 


 


国試基本   脊椎の学習

2016-03-04 14:02:23 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

頸椎の学習

※頸椎は胸椎や腰椎よりも複雑な構造をもっており両側の

 横突起を介して椎骨動脈孔があり同じく両側に脊髄 神経

 溝があり精巧な作りになっている。

※さらに脊髄神経溝の前側の固有名が「前結節」で前斜角

 筋が起始し、後側の後結節からは後斜角筋が起始する。

※第1頸椎の前結節は前弓前面の結節を前結節と呼ぶ。

※上関節突起は椎体の上部両側に突出している突起で上位

 椎骨の下関節突起と椎間関節を構成する。

※棘突起は全椎体の椎骨後部位置する部位にある。なお

 仙椎には正中仙骨稜としてその機能を果たしている。

 (棘上靭帯は棘突起の先端をほぼ全椎骨に張る。)

肋骨頭関節と横突肋骨関節 

※胸椎側との関節は1椎体に1肋骨につきの肋骨頭関節と

 横突肋骨窩(胸椎横突起にある)と関節する肋骨結節の

 2個の関節を有し、胸部の関節は胸肋関節1つだけで

 構成される。※肋骨の関節を参照。

※椎孔

 椎孔の中心には脊髄神経が下行し、椎体の前側は前

 縦靭帯、後側には後縦靭帯がさらに後縦靭帯と同行

 するように黄色靭帯が上下の椎骨間を連結しなが椎

 孔内の臓器を守る。


脊柱など

黄色靭帯

※黄色靭帯は上下椎弓間を連結する役目を果たしていて

 可動性は下位の椎骨よりはるかに高くこの靭帯は弾性

 繊維を多く含みそのため黄色を呈している。

項靭帯

※この靭帯は後頭骨と第1頸椎から第7頚椎の棘突起

 を結ぶ靭帯である。

後縦靭帯

※脊柱全長にわたる椎体の後面にはりめぐされた靭帯で 

 脊椎の安定に関与する。

前縦靭帯

※全椎体間、 全椎間円板の前面に沿って下行し、椎間

 板に緩やかに癒合(或いは結合)し脊柱の過伸展を防ぐ。

棘間靭帯と横突間靭帯

※上下椎骨の棘突起間または横突起間に張る靭帯で腰部

 では強靭に発達している。

椎間関節

※上位椎骨の下関節突起と下位椎骨の上関節突起が重な

 り合うような構造の関節(平面関節)で小型ながら関節

 包、並びに関節腔を有する。

椎間円板

※椎間円板の構成成分は髄核では70%が水分とされる。

※ 全椎間円板の厚さは脊柱全長の4分の1に相当する。


 

 

 

 


国試基本   縫合と歯牙、側頭骨

2016-03-04 09:32:28 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

「骨格系」縫合と歯牙1

※頭頂骨と蝶形骨との縫合は「蝶頭頂縫合」である。

※「輪状縫合」は頭頂骨と側頭骨の間にある。

※「冠状縫合」は前頭骨と頭頂骨の間にある。

※「ラムダ縫合は」は頭頂骨と後頭骨の間にある。

※「後頭乳突縫合」は後頭骨と側頭骨の間にある。

※「蝶前頭縫合」は前頭骨と蝶形骨の間にある。

 


 

 泉門について

※後側頭泉門は生後約12か月から18か月で閉じる。

※大泉門は生後約24か月で閉じる。

※前側頭泉門は6か月から12か月で閉じる。

※小泉門は生後3か月で閉じる。

※新生児の頭蓋骨は中心部は一定の骨化が進むが中心

 部が骨化せず泉門部が線維性結合組織として残りる。


 

 頭蓋部関節 

※頭蓋部での関節は顔面頭蓋部の顎関節が唯一である。

※下顎窩は側頭骨の一部で下顎骨の下顎頭と関節する。

※下顎骨の外側部には顎舌骨筋神経溝があり、①顎舌

 骨筋線、②顎下腺窩がある。

※オトガイとは人間にだけが保有する部位で人類に最

 も近い種であるゴリラ、チンパンジーにはオトガイ

 と称されるものは無い。

※下顎骨は馬蹄形の形状であるが中央部分が体部、両

 側部分をと称される。

※体部の上縁は歯槽部でここに歯が埋まっている。

※歯牙は下顎骨、上顎骨の歯槽に埋まっていて乳歯期

 は20本、成人では永久歯32本が正常である。

※成人での歯列は切歯孔(正中)を中心に①中切歯、

 ②側切歯と並び、③その隣りが犬歯。④さらに奥

 には⑤第1、2の小臼歯と並ぶ。最後に奥歯と

 称される歯が手前から⑥第1、第2、第3、と歯

 列を作って終る。


 

歯牙の続き

※乳歯は6--7歳から抜けはじまり、そのあとに萌出

 するのが永久歯で15歳前後で萌出が終了する。

※歯列弓とは歯がきれいに弓なり状に列を作ってい

 るのでこの名があるがを上歯列、を下歯列と

 呼ぶ。

 


眼窩の骨学 

眼窩を構成する骨(7種)の列記

※①頬骨、②上顎骨、 ③口蓋骨、④涙骨,

 ⑤前頭骨、⑥、篩骨、 ⑦蝶形骨、

 


 

 ※眼窩下孔は上顎骨の一部である。

 ※正円孔は蝶形骨大翼基部あって上顎神経を通す。

 ※卵円孔は蝶形骨大翼基部にあって、三叉神経の

  枝の下顎神経と非常に細い硬膜動脈をとおす。

 


 

側頭骨の学習

※側頭骨は耳(聴覚器)の周囲に位置する骨でまた平衡

 感覚に関わる組織を内包する椎体をもっている。

※鱗部の大部分は頭頂骨と縫合している。(鱗状縫合)

※弓状隆起には椎体を有し外耳道、内耳道が外部から

 内部に通じている。

※外耳道の前側下部に鼓室部があり、外耳道の後下部

 乳様突起がある。