上肢の学習
肩峰
※肩の肩甲棘を指先で確認し、そのまま肩の先端部に向かって
探るように進むと肩甲棘の先端に達する。その地点が肩峰で
ある。
鎖骨
※S状に緩やかに彎曲していて内側3分の2は前方に凸型にな
り、外側の3分の1は後方に凸型を呈している。分類上は
長骨に属する。
※鎖骨の肩峰端は(肩峰で)肩鎖関節を構成する。
※鎖骨の胸骨端は胸骨関節面で胸鎖関節をつくる。
※鎖骨の骨折好発部位は上腕骨寄りの3分の1地
点である。
肩甲骨の学習
※肩甲骨関節窩は上腕骨の骨頭が球型なのに比べて
関節窩は割合としては浅い構造になっていている為
自由度は高い。その半面脱臼する頻度は他の関節に
比べてはるかに高い。
従って関節を固定させ脱臼を未然に防ぐために多く
の靭帯によって保護されている。
①烏口肩峰靭帯、②肩鎖靭帯、③菱形靭帯、
④円錐靭帯、 ⑤烏口鎖骨靭帯、⑥上肩甲横靭帯、
※上記6個の靭帯によって主体的にまた縦横に保護さ
れている。
※鎖骨の前方胸肋関節では
①後胸鎖靭帯、② 前胸鎖靱帯 が胸鎖関節の保護と
活動に関与する。
肩甲上腕関節 (肩関節)の学習
肩関節の特徴
肩甲骨の関節窩は上腕骨頭の大きさに比較すると、浅く
小さい。構築現況では円形の骨頭が浅い皿の上に乗って
様に見えしか見えない。
これは可動域の自由度を最優先に進化して生活手段の利
便性を人類は獲得した結果であるともいえる。
ステッドマン医学大辞典