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幸せのスイッチ。

2015-05-22 16:42:22 | 骨董などなど
出張と売り出しの手伝いが重なり

久しくお店を開けていなかった。

約2週間ぶりにオープンしたら、ちょうど四天王寺さんの日でもあり

骨董好きの若いかわいいお客様がご来店。

前あった磁器のスイッチは? とお尋ねになる。

Oh, MY GOD!!

なんと昨日ネット注文があり、発送したばかり。

こんなことってあるのね、と思わず叫んでしまいました。

ネットでご注文いただいた方は、新築のおうちにつけてくださるそうです。

なんて幸せ者のスイッチなんでしょう!

カチッ、と独特の音がする真鍮製のレバー。

みんなに愛されて、

幸せのスイッチも入りそうです。


少しずつですが最近ネットでご注文いただくことが増えました。

カートシステムを使っているものの、

実はものすごくアナログで

なかなか慣れずに四苦八苦ですが、ぼちぼちやっていこうと思います。


さあ、今度は月末に迫った初めてのお茶会です。

どーなるんだろうか。。。不安やら楽しみやら、

まるで日替わり定食のようです。

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燕子花と紅白梅~光琳デザインの秘密~ @根津美術館

2015-05-10 22:53:02 | 骨董などなど
リンパリンパと今年は賑やかです。
尾形光琳300年忌、だからだそうです。

前述の三井と同日にいくべき展覧会は
「ダブル・インパクト」か「簫白・蕪村」か迷っていたのですが
なんと根津でこんな展覧会があるのを知って、速攻変更。

光琳の壮年期の傑作「燕子花屏風」と
晩年の傑作「紅白梅屏風」が56年ぶりにそろい踏み。
恐るべき、国宝の競演です。

2日目ということもあり
普段は人が少なくゆっくり見られる根津も大賑わい。

しかし大迫力の屏風を飾るにふさわしい展示室では
その圧倒的な迫力に魅せられた人々が
呆然と立ち尽くしていました。

もちろん、わたしもその一人で。

燕子花がそばでみると
あんなにボヤッとした絵だなんて知りませんでした。
(悪い意味ではなく、良い意味で)

そしてまたまた
まったく知らなかったのですが
俵屋宗達の作と伝わる「蔦の細道図屏風」が!!!
これは震いました。

そして展示室6の「燕子花屏風の茶」の取り合わせ展示!!!
国の宝である屏風をお披露目する茶会の道具組なんて、
実物でなかなか見られるものじゃありません。

驚くほどの緩急。
あくまでも主役は、屏風なんですね。

なるほどなるほど、首振り人形にでもなったかのよう。




庭のリアル燕子花は
まだ開花していなかったけれど
初夏のような陽気のなか
東京のど真ん中であることも忘れて
新緑に酔いしれる午後でした。

日本で最も好きな美術館のひとつである根津。
実はこの屏風のために作られた美術館なのではないか。
そんな無茶な確信を抱きつつ
美しい回廊を、再び歩いて帰ったのでありました。



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三井の文化と歴史 茶の湯の名品@三井記念美術館

2015-05-05 21:42:46 | 骨董などなど
東京が羨ましいと思うのは

春と秋のここぞと気合いが入った展覧会のシーズンだ。

取材の前入りで1日だけの自由日。

どうしても行きたかった『三井の文化と歴史』展を見に行く。

名品揃いの三井家の至宝を引き継ぐ、

三井文庫と三井美術館の開館記念特別展と称されたこの展覧会。


伊賀の花生「業平」からはじまり、

長次郎の「俊寛」、北野肩衝、古林清茂、御所丸、高野切。

与次郎、与次郎、仁清、仁清、光悦、ノンコウ、そして卯花墻。

まるで呪文のように

茶の湯美術界のスーパースターが居並ぶ。

美術や茶道の教科書でおなじみのものばかりだ。


あなたも、あなたも、ここにおられたのですか、と

溜息ばかり。


これほどまでの所蔵名品を揃えた特別展を開いておきながら

図録がない。ペラの出品目録だけ。

最後のミュージアムショップでは

図録の代わりに三井の所蔵品が掲載された書籍がずらりと並ぶ。

言葉は悪いが、自分ちにあるものを並べてみました、的な

肩のチカラの入らなさ!

ポスターだって、コレですもん ↓





国宝・卯花墻がこんなレイアウト。

この茶碗が表紙どーん、の古書をわたしは2冊持っておるぞ。


いったい三井はなんなんだ!

建て替えられてまだ10年ほどのビルでありながら

この風格はなんだ!ハルカス美術館は見習ってくれ!
 









願わくばここに一日でいいから住みたい。


そして

道具たちの囁きに耳を澄ませてみたい、と心から思った。


間違いなく今年のわたしにとって

ベスト3に入るであろう、展覧会であった。


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