皆さん こんにちは、寒いですねーもう少しの辛抱ですよー 留守番の昼猫です。
いやー、今日は朝から専務の機嫌が悪くて、うっかり顔も出せません。
何故か?ですって、大した事はないんですよ、例のワカサギ釣りの件です。
今年の榛名湖は例年にない良い氷が張ったようです。
千夢は解禁を楽しみに首を長~くして待っていたんです。
しかし、原発事故の影響で 魚が汚染されてないか確認しないと解禁にならないそうです。
そこで漁協で試し釣りをしたのですが、肝心のワカサギがまったく釣れず、
検査すら出来ず、中止になってしまったのです。
諦めが肝心と、頭を切り替えた千夢は工房に入り制作に専念したようです。
ところが釣り仲間から連絡が入り、園原ダムにワカサギ釣りに行かないかと誘いを受けたようです。
「皆さ~ん、もう分かっていますよねー」・・・・・
すると千夢は、直ちに頭を切り替えて、先ほどワカサギの餌を買いに出かけちゃいました。
私たちには、「決めたら貫け、揺らぐな!」と言いながら自分は揺らぎっぱなしなんですよー。
昨年の釣り風景です、寒いのに好きだねー、あーぁ、やだやだ。
では黒助の旅、始まります~ ぼちぼち読んでくださいませ。
12 話 (夢と希望の新天地)
お婆さんの匂い、一緒に遊んだ仲間の匂い、そして私が育った街の匂い、全ての
匂いが消えた新天地に私は立った。

(猫は立たないけどねー)
朝陽を浴びて銀色に輝いていた大きな橋は、よそ者の私を快く迎えてくれた。
初めて見る街並みに なにかとても新鮮な匂いを感じた。
思い切って走ったせいか、うじうじしていた気分が全部吹っ切れて気分も爽快。
うわ~と 大きな口を開け背伸びをして、「お婆~さん頑張るよー」と空を仰いだ。

またまたすみませ-ん、猫の背伸び知ってますか?
アゴを床に着け両手を前に伸ばし、尻を天高く突き上げるんですよ~、失礼しました。
話に戻ります
この町に馴染めそうと思った矢先、背後に異様な殺気を感じた。周りを見ると、いつの
間にか3~4匹のならず者猫に囲まれていた。

(ならず者はあんたでしょう)
でも、顔ぶれを見ただけで私の敵ではなかった。早速、リーダー格の一匹がウxxギャ
オ~と威嚇してきた。私も大人げなくクァ~と一声あげて怒鳴り飛ばした。
ならず者たちは、フンギャーと悲鳴を上げ一目散で逃げて行った。
私は生まれた時から兄弟でも一番体が大きかった。そしてお婆さんの家で美味しいものを
たくさん食べさせて貰ったので一層誰よりも大きくなっていった。
まして、私が住んでいた町では、明けても暮れても毎日、仲間と格闘技の練習もしていた。
いつの間にか、町では私にかなう者は居なくなった。そんなこともあって私は町を出ることに
なったのかもしれない思った。

すみませ~ん、ちょっと千夢の世界に少しだけ入りますー
猫八: てー変だ、てー変だあ、親分、てー変でござんす。
まねきの親分: 騒がしいぞ猫八、いったい何がテー変なんだ慌てねえで言ってみろい。
猫八: へえ親分、じつは先ほど城南大橋のふもとに見かけねえ渡世にゃんこが、でっけえ面して
のさばってやがんでー、一匹なら容赦しなかったんだが・・・
まねきの親分: なにー ただじゃあ済ませねえぞ、若けえの集めろい。
猫八: 親分、腕っ節の立つ5人衆を集めましたぜ(子供好きの ねん猫
(手癖の悪い 猫ババ
(姿勢の悪い 猫背
(必殺仕置き人 猫いらず
(腹っぺらしの 猫まんま
まねきの親分: 昼猫はどうしたい、なにー寝てる・・・しょうがねー、若けえの 行くぜ
そんなことも知らず夜通し走ってきた私は橋のふもとで一眠りをしていた。そこへまねきの親分
率いる若いにゃんこ衆が忍び寄ってきていたのである。
まねきの親分: おい、猫八、渡世にゃんこやらは何処だ?
猫八: へい、あそこで丸くなって寝ているやつです
まねきの親分: なんでい 一匹しかいねえじゃあねえか
猫八: きっと親分を見て恐れを知って逃げたんじゃあねえですかい
まねきの親分: あんな若造、わしが奴の首っ玉ぁ、掴んで橋の上から川につん投げてやら
てめえら、目を開いてよーく見ていろい。
まねきの親分: おい、そこの若いの、他人の縄張りにへえって、でけえ面をしてやがってただじゃあ・・・

すみませーん、終わりが見えなくなってしまいました( 元に戻します )
そんな訳で新しい街に来たのですが、よそ者は直ぐには受け入れてもらえませんでした。
にゃん人かに声をかけて見たのですが無視され、同年代のにゃんキーと目が合えば眼付け
られて喧嘩になってしまいました。
でも私は、何故かこの町が気に入り出て行く気にはならなかった。もうしょうがない
降りかかる敵はすべて戦ってゆきました。多少の名誉の負傷もしましたが百戦錬磨でした。
そして、私はまねきんの親分までも飛び越えこの町のトップの座に登り上げたのです。

13話に続く。