五色台の希少な野草（17）

キスゲ（ユウスゲ）ゆり科　2007.7.7　

　１０数年前に五色台のある園地でキスゲを見たことがある。その年、ちょうど７月に訪れた尾瀬で、ニッコウキスゲを見ていたので、植裁されたものと思っていた。
　その後、2005.8.1に、国分寺町東奥で、山の斜面を藪こぎ中にこのキスゲにであった。朝だったので、花は閉じており美しい花の姿は見られなかった。ユウスゲという名の通り、夕方になって花が開き、日がのぼると花は閉じてしまう。


2005.8.1　終盤になったキスゲ　

　夏の夕方17:00以降にキスゲの生育地を訪れると、きれいな花を見せてくれる。


夕方17:20に撮影

　五色台では、高松市中山町のオレンジパーク周辺や国分寺町東奥などでよく目にする。夏場の夕方、車を走らせていて見かけることもある。多い場所では株数も豊富だが、油断をするとなくなってしまう可能性もある。その原因として考えられるのは、①イノシシによる掘り返し、②人間による盗掘・・・である。美しい野草の姿は、自然の中にあってこそ映える。