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前回の続き、大阪ではABクラス合同で行われたコーピング思考基礎講座の第3回です。
前回見たように、
A:Activating event(出来事)があったときに、B:Belief(信念、固定観念)を通じてそれを捉えるがゆえに、感情・行動などのC:Consequence(結果)が起きます。
しかし、Bは幼い時に形成されているものがほとんどなので、この循環はほぼ自動的に起こる反応で、なかなかここだけをつかまえて改善はしにくい。
そこで、最も望ましい結果であるE:Effect(効果)を得るために最適のD:Dispute(反論)=アドバイスを考えようという話になりました。ABCを一次感情と呼び、DEを二次感情と呼び、二次感情は理性でコントロールできるのが特徴であり、救いです。
このDは自分で自分自身に与えるアドバイスと考えるとうまくいかないことが多く、親友に対する助言と考えた方がいい発想が出ます。
逆に言うと、頭でいいとわかっていても(親友に対して)、心はなかなか追いつけない(自分に対して)。
このギャップにこそ、隠されたselfのB(フィルター)が潜んでいると城ノ石ゆかり先生は言うのです。
コーピング思考基礎講座(4) 感情には一次感情(ABC)と二次感情(DE)がある。二次感情は変えられる。
親友に対するアドバイスDは、決して相手を陥れようとしているものではなく、親身になって相手の欲しい結果に対する最善の捉え方をアドバイスしているのに、自分では
「やれない」
と言ってしまう。本当はやれないのではなく
「やりたくない」
のです。
一番効果的だと頭でわかっていることをやらないのは、selfのBがなせるわざなのだと言います。
なにかするべきだとわかっていることがあるときに、
「めんどくさい」
「わからない」
という言葉が出てくると、これは思考を停止させる言葉ですから、コーピングでは要注意のキーワード。そここそ、隠されたselfのBに気づくチャンスと言うことになります。
ところで、感情には目的がある。目的がはっきりすれば感情を使う必要がないという話になりました。
自分の妹さんがもう入籍まで済ませているのに、自分にお相手の男性を紹介もしようとしない、これは自分はないがしろにされているという怒り!
しかし、このお姉さんの真の目的は
「妹を大切に思い、心配していることをわかってほしい」
というところにありました。
怒りの目的がこの愛情にあることを認識していれば、怒ることなどないのです。これが感情を使う必要がないということです。
逆に感情というC(結果)が出ているときはBに気づくチャンスです。感情は蓋をすると「流れ」てしまい、かえって「根深く」なりますから、感情をないことにしないで、それはそのままで受け取って、それから自分の「感情の目的」を探ることが大事なようです。
たとえば、妹さんにお連れ合いを紹介してもらえなかったという出来事(A)があったときに、怒りの感情と言うC(結果)があったとき、そこには、
「自分には価値がない」
というB(信条 フィルター)が潜んでいるかもしれないのです。
ここに、毎回毎回事業を起こすたびに、ろくでもない共同経営者とパートナーを組んでしまったり、おかしな従業員を雇ってしまって事業がうまくいかないという人がいました。というか、いますw
彼は、迷惑をかけられたそういう人たちの共通点を考えて、そういう人は避けようという教訓を得ようとしたといいます。
「食べ方が汚い」「人にやたら触る」(笑)。
そういう人たちと付き合うのは止めよう、同じような人は選ばないと思っているというのですが、聞いている私たちも、これはあさっての方向に気づきがずれているなと感じました。
では、こういうことが生じるselfのBを探ってみようということになり、彼は
A 共同経営者に裏切られた
C こんなことで終わるのかという感情
B やっぱり人付き合い、コミュニケーションが下手なのか
というBがある、というのですが、なんじゃそれ?!、それBじゃないよ!と全員内心で突っ込み。だいたい、Bは
「~~ねばならない」
という形で存在するものです。
この中の1人です。実にいい奴なんです!
ゆかり先生は、案の定、そのBはAともCとも関係がないと指摘します。
彼はもともとコミュニケーションがうまくないと思っているというのですが、ゆかり先生が全員に手を挙げさせたら、誰一人彼がコミュニケーションが下手だなんて感じないと言いました。そう、彼は話すのも人の話を聞くのも物凄く上手です。
しかし、彼は、たとえ相手がとんでもないダメンズ(ダメなメンズ。ダメ男たち)ともコミュニケーションが取れるのが、コミュニケーションがうまいということだと思っているのです。
そこで、あえてダメンズに挑戦してしまうw。彼は毎回パートナーを選ぶときに、まわりからあいつはやめておけと言われてきたそうです。
で、いったい、彼にはどんなBがあったのか。それは
「人は信じられない」「人は信じなければならない」
という相矛盾したBでした。
世間では、人は信じるべき、信じなさいと言うメッセージを送ってきます。道徳ですね。しかし、家庭では「外に出たら他人に気をつけなさいよ」と、人は信じられないというメッセージを与えます。保護のためです。ここで人は混乱しがちです。
人は信じるべきだが、人は信じられない。人は信じなければならない。ダメンズでも変わると思いたい。
そんな彼に、ゆかり先生は、人を信じていない自分にOKを出すように提案します。人が信じられないのは普通のことなんだ。それでいいんだ。
本当は人を信じられない自分にOKを出さないと、人を盲信したくなります。ダメな部分はあえて見ない、気づかない。ダメと思わない。
そして、彼はその度に裏切られたり、失敗してきて、その結果、「人は信じられない」というBを強化します。
しかし、「人は信じなければならない」というBが、さらにダメンズを呼びよせるのです(超気の毒)。
「人を信じなければならない」「人を信じられない自分には価値がない」というBに気づいて、人を信じられないのは当たり前という許可を出すのが大切なのです。
selfのBに気づいて、ダメンズがなぜか寄ってくるという現実を自分が呼び寄せている、自分がこの現実を作っていると理解すると、自分が状況をコントロールできるようになる、他人のせい、状況のせいにしていたら、それは自分が他人にコントロールされている人生だと、ゆかり先生は言いました。
ゆかり先生がそうおっしゃった時に、目の前にいた山田哲也さんと言う参加者の方が、
「ほら、『自分が源泉』じゃないですか」
と声をかけてくださいました。私もちょうど同時に
「あ、鈴木さんの『自分が源泉』だ!」
と思っていました。
ひろさんの「自分が源泉」第一章にはこう書いてあります。
目の前にある結果に「自分が創ったとしたら」という立場で向かい合ったとき、あなたの「人生」「仕事」は劇的に変わる! 企業と経営者を長年見守り続けてきた著者が、ヒューマングロウス(人間成長)のエッセンスを語る。
![]() |
自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる |
鈴木 博 | |
創元社 |
「『自分が源泉』・・・・国語辞典を引くと「源泉」とは「物事の始まり」と書いてあります。ですから、「自分が源泉」とは、自分からすべての物事は始まっている、ということです。これを私は
『すべての結果は自分が創りだしている!という立場をとること』
と経営者の方たちに伝えています。とても自分が創りだしたとは思えないことも含めて、《すべてを自分が創っているとしたら》という立場で結果と向き合ってください、結果を受け取ってください、という提案なのです」
「『自分が創った結果は自分で創りなおせる」・・・・これが『自分が源泉』が持っているパワーです。すべての結果を自分が創ったという立場を取るということは、すべての結果への影響力とパワーが自分自身の手元にあるということなのです」
鈴木博さんの「自分が源泉では、このような自分が源泉という立場を取るときに、C(反応)が強いとそれができないということで、第二章では「反応を完了する」ということを取り扱います。
そして、反応を完了して自分が源泉という立場を取った時に現れてくる、自分の「存在理由」をインテグリティと呼び、これを第三章で扱うのです。
このインテグリティ・存在理由は、まさにゆかり先生が講義の最初でおっしゃっていた、人の
「being」
です。彼女はこれを
「higher self」(高次の自我)
とも呼んでいました。
2万人の女性の美容をサポートしてわかった事実。
ダイエットがうまくいかない理由が、ついに判明!太る原因は、ためこんだ「怒り」だった! !
![]() |
怒りが消えれば、やせられる―コーピング・ダイエット |
城ノ石ゆかり | |
きずな出版 |
そして、人が自己の存在理由・beingに気づくことを、「読書法」の矢沢大輔先生は
「目覚め」
と表現していました。
矢沢大輔先生のアクティブ・ブレイン読書法を受けました!
![]() |
アクティブ・ブレイン式 記憶できる読書術 |
矢沢大輔 | |
実務教育出版 |
どの道から上っても頂上は一緒。
こうして、今さまざまな勉強が私の中で融合(シナジー)しています。
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