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「自分が源泉」ファシリテーター、4nessコーピングインストラクターである弁護士徳岡宏一朗のブログです。

『わが子が幸せになるお母さんの一言 「心の法則」で育む親子の絆』 鈴木博著

2018年10月10日 | TA

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わが子が幸せになるお母さんの一言: 「心の法則」で育む親子の絆

 

 

 

 延べ数万人、そして2千社近くの経営者に対して人間的成長の指導をされてきた鈴木博さんの出版されたばかりの新著です。

 ゲシュタルトセラピーなどいくつもの心理学の探究を続けてこられた鈴木さんが、

最も得意とされるTA(交流分析)の観点から、子育てについて書かれた本になります。

 交流分析では人間の心理状態を大きく分けて

「批判的親」

「保護的親」

「成人」

「自由な子ども」

「順応の子ども」

に分類するのですが、親がどの部分からどういう言葉を発すると、子どもがどういう影響を受けるかについて

交流分析の基礎理論から説き起こしてわかりやすく説明してくれています。

 この本の画期的な点は2点。

 子どもをつぶす親の一言がずらっと並んでいて、それが子供にとってマイナス何点なのか、点数がついているところです。

 たとえば、

「もう少し頑張れば百点が取れたのに」

はマイナス150点。

「ちゃんとやりなさい」「しっかりしなさい」

はマイナス200点なんですが、恐ろしいことに、マイナス900点、マイナス1000点という言葉かけもあって

正直ぞっとしました。

 ちなみに、マイナス900点は

「なんだ!お前のその頭は!かっこつけて!」

です。

 マイナス1000点の、最悪の言葉は。。。。

 それはこの本を手に取って、ご自分で確かめてください(笑)。

 そして、ご安心ください。

 この本の優れた二番目の特徴は、そんなマイナス評価の言葉が親のどこから出てくるのかが詳しく書いてあり、

子どもに満点プラスの効果を与えるよく似ているけれども別の言葉がちゃんと提案してあるところです。

 たとえば、90点を取ってきたお子さんへのプラスの言葉は、当然「もう少し頑張れば百点。。。」ではなくて

「あら、それはよかったはねえ。よく頑張ったものね」

 これだとプラス50点。さらにプラス100点の言葉は

「やった~~!凄い!90点か!よかったね!」

だそうです。

 よく頑張ったものね、は、親の「成人」の部分から出ている理性的な言葉ですが、その倍のよい効果があるのは、

親も「自由な子供」の部分から素直に、無邪気に喜ぶことなんですね。

 つまり、この本が世の教育本に比してダントツに優れているのは、なにをどうしたらいいのかが具体的に書いてあり、

しかも、どうしてそうなのかが的確に指摘してあるので、親が日常いつでも気をつけて修正していくことができるところなんです。

 私も、中三の娘の化粧や服が派手!だなと思った時こそ、

「なんだその服装は!」

と「批判的親」の部分から責めるのではなく、

「何かあったんだね。どうしたの?」

と「成人」の部分から話しかけるか、

「うお!なかなかいいじゃん、今日の服!センスいいね!」

と「自由な子ども」の部分から接してみようと思いました。

 

 

生まれた時は天使のようだと思っていたわが子が、
いつのまにか言うことを聞かなくなる。
子を持つ多くの親が経験することである。
そしてその溝を埋めようとすればするほど、
その溝はますます大きく深くなっていく……。
本書は著者の経験と交流分析の理論によって、
自分自身の「心の動きの法則」を知り、
親子間のコミュニケーションを修復。
子どもがやる気になって生きていく方法を、
多くの具体的事例で解説した。

わが子が幸せになるお母さんの一言: 「心の法則」で育む親子の絆



自分の目の前にある結果に「自分が創ったとしたら」という立場で向かい合ったとき、あなたの「人生」「仕事」は劇的に変わる! 企業と経営者を長年見守り続けてきた著者が、ヒューマングロウス(人間成長)のエッセンスを語る。 

自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる
鈴木 博
創元社

 

 

 

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