イギリスの作家ネビル・シュートの長篇ミステリ作品『パイド・パイパー 自由への越境(原題:Pied Piper)』を読みました。
イギリスの作家の作品は、昨年12月に読了したアガサ・クリスティの『バートラム・ホテルにて』以来ですね。
-----story-------------
●米澤穂信氏推薦――「ひとしずくもたらされる善意。その尊さが、胸に迫る。」
●宮部みゆき氏推薦――「気骨あるおじいちゃんと、健気で可愛い 子供たちの大冒険。たまりません。」
●池澤夏樹氏推薦――「老いて無力な主人公が(…)危機にいかに対処して、子供たちを安全な国まで連れてゆくか。冒険小説というのは危難の設定が鍵だが、この話はそこのところがうまくできている。」(週刊文春2002年7月25日号より)
フランスの田舎道でパンクのため立ち往生したバスは、ドイツ軍の編隊の機銃掃射を受けて動けなくなった。
これから先は歩くしかない。
老イギリス人は、やむなくむずかる子供たちの手を引いた。
故国を目差して!
戦火広がるフランスを、機知と人間の善意を頼りに、徒手空拳の身でひたすらイギリス目差して進む老人と子供たち。
英国冒険小説界の雄が贈る感動の1編。
訳者あとがき=池央耿/解説=北上次郎
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1942年(昭和17年)に刊行……第二次世界大戦下、1940年(昭和15年)のフランスを舞台にイギリス人老紳士と子供たちのイギリスへの逃亡劇を描く物語で、最初に邦訳された際のタイトルは『さすらいの旅路』だったようですね。
時は1940年夏、現役を退いた老弁護士ジョン・シドニー・ハワードは傷心を癒やすためジュラの山村へ釣り竿一本下げて出かけた……しかし、懸念されていた戦局がにわかに緊迫度を高め、突然の帰国を余儀なくされたばかりか、ジュネーヴの国際連盟に勤めるイギリス人キャヴァナー夫妻の子どもロナルド(ロニー)とシーラの2人を預かって帰る破目に陥った、、、
だが、ハワードの運命はそれだけにとどまらなかった……途中で世話になったホテルのメイドの姪・ローズ・テノワや二親を失った孤児ピエールなど、次々と同行者の数は増えていく。
戦火の中を、ひたすらイギリスを目差す老人と子供たち……英国冒険小説の雄ネヴィル・シュートの代表作。
イギリス人の元弁護士ジョン・シドニー・ハワードは、2人の子どもをイギリスに連れていくことになる……戦火の広がるフランスを進む途中で同行する子どもが少しずつ増え、さらにはドイツ軍にスパイ容疑をかけられながらも、子どもたちを救うためひたすらイギリスに向かう、、、
主人公が70歳の老人で同行者は子どもたちというロードノベルなので、派手なアクションはないのですが、苦難にみちた旅の途中での様々な困難を一つひとつ克服する展開は、それなりにスリリングで物語に惹き込まれましたね……フランスを占領したナチス・ドイツが最大の脅威になるのですが、それ以上に厄介なことが自分たちの中に潜んでいるんですよねー 高齢と幼少、病み上がりの幼女の虚弱、少年の無知とその裏返しである人一倍の好奇心、ナチス・ドイツに対するポーランド難民孤児の底知れぬ執念、喧嘩をしたりぐずったり、英語を話してしまったり 等々、老人と子どもの旅は気の遠くなるような困難の連続でしたね。
スパイ容疑でドイツ軍に捕らえられて万事休すと思われましたが……神は一行を見捨てていませんでしたね、、、
1942年(昭和17年)に映画化、1990年(平成2年)にはピーター・オトゥール主演でテレビ映画化され、同年日本でもNHK総合テレビにて『はるかなるドーバー』のタイトルで放送されたらしいです……観たかったな。
以下、主な登場人物です。
ジョン・シドニー・ハワード
70歳のイギリス人。弁護士業を営んでいた
キャヴァナー夫妻
夫は国際連盟職員。2人の子供をハワードに預ける
ロナルド(ロニー)
キャヴァナー夫妻の8歳の息子
シーラ
キャヴァナー夫妻の5歳の娘
ニコル・ルージェロン
ハワードの知人の娘。フランス人女性
ローズ・テノワ
ハワードが滞在したホテルのメイドの姪
ピエール
フランス人少年
ヴィレム・アイベ
オランダ人少年
マリアン・エストライヒャー
ポーランド系ユダヤ人
アンナ
ドイツ人少女
イギリスの作家の作品は、昨年12月に読了したアガサ・クリスティの『バートラム・ホテルにて』以来ですね。
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●米澤穂信氏推薦――「ひとしずくもたらされる善意。その尊さが、胸に迫る。」
●宮部みゆき氏推薦――「気骨あるおじいちゃんと、健気で可愛い 子供たちの大冒険。たまりません。」
●池澤夏樹氏推薦――「老いて無力な主人公が(…)危機にいかに対処して、子供たちを安全な国まで連れてゆくか。冒険小説というのは危難の設定が鍵だが、この話はそこのところがうまくできている。」(週刊文春2002年7月25日号より)
フランスの田舎道でパンクのため立ち往生したバスは、ドイツ軍の編隊の機銃掃射を受けて動けなくなった。
これから先は歩くしかない。
老イギリス人は、やむなくむずかる子供たちの手を引いた。
故国を目差して!
戦火広がるフランスを、機知と人間の善意を頼りに、徒手空拳の身でひたすらイギリス目差して進む老人と子供たち。
英国冒険小説界の雄が贈る感動の1編。
訳者あとがき=池央耿/解説=北上次郎
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1942年(昭和17年)に刊行……第二次世界大戦下、1940年(昭和15年)のフランスを舞台にイギリス人老紳士と子供たちのイギリスへの逃亡劇を描く物語で、最初に邦訳された際のタイトルは『さすらいの旅路』だったようですね。
時は1940年夏、現役を退いた老弁護士ジョン・シドニー・ハワードは傷心を癒やすためジュラの山村へ釣り竿一本下げて出かけた……しかし、懸念されていた戦局がにわかに緊迫度を高め、突然の帰国を余儀なくされたばかりか、ジュネーヴの国際連盟に勤めるイギリス人キャヴァナー夫妻の子どもロナルド(ロニー)とシーラの2人を預かって帰る破目に陥った、、、
だが、ハワードの運命はそれだけにとどまらなかった……途中で世話になったホテルのメイドの姪・ローズ・テノワや二親を失った孤児ピエールなど、次々と同行者の数は増えていく。
戦火の中を、ひたすらイギリスを目差す老人と子供たち……英国冒険小説の雄ネヴィル・シュートの代表作。
イギリス人の元弁護士ジョン・シドニー・ハワードは、2人の子どもをイギリスに連れていくことになる……戦火の広がるフランスを進む途中で同行する子どもが少しずつ増え、さらにはドイツ軍にスパイ容疑をかけられながらも、子どもたちを救うためひたすらイギリスに向かう、、、
主人公が70歳の老人で同行者は子どもたちというロードノベルなので、派手なアクションはないのですが、苦難にみちた旅の途中での様々な困難を一つひとつ克服する展開は、それなりにスリリングで物語に惹き込まれましたね……フランスを占領したナチス・ドイツが最大の脅威になるのですが、それ以上に厄介なことが自分たちの中に潜んでいるんですよねー 高齢と幼少、病み上がりの幼女の虚弱、少年の無知とその裏返しである人一倍の好奇心、ナチス・ドイツに対するポーランド難民孤児の底知れぬ執念、喧嘩をしたりぐずったり、英語を話してしまったり 等々、老人と子どもの旅は気の遠くなるような困難の連続でしたね。
スパイ容疑でドイツ軍に捕らえられて万事休すと思われましたが……神は一行を見捨てていませんでしたね、、、
1942年(昭和17年)に映画化、1990年(平成2年)にはピーター・オトゥール主演でテレビ映画化され、同年日本でもNHK総合テレビにて『はるかなるドーバー』のタイトルで放送されたらしいです……観たかったな。
以下、主な登場人物です。
ジョン・シドニー・ハワード
70歳のイギリス人。弁護士業を営んでいた
キャヴァナー夫妻
夫は国際連盟職員。2人の子供をハワードに預ける
ロナルド(ロニー)
キャヴァナー夫妻の8歳の息子
シーラ
キャヴァナー夫妻の5歳の娘
ニコル・ルージェロン
ハワードの知人の娘。フランス人女性
ローズ・テノワ
ハワードが滞在したホテルのメイドの姪
ピエール
フランス人少年
ヴィレム・アイベ
オランダ人少年
マリアン・エストライヒャー
ポーランド系ユダヤ人
アンナ
ドイツ人少女