貴公子
夏時間前の2連休です。
スタッフもお馬さんも時間変更に向けて心身ともに入れ替えなければいけないです。なので体験・初級スタッフは概ねお休みとなってます。
ですのでレッスンがありませんから昨日の話になりますが、獣医さんがクラブへいらしていたことを書いてみます。
獣医さんと言っても誰かが体調が悪いわけではありません。
実は何のためかというと
3頭のお馬さんたちが去勢されたんです!
これは手術になるので素人がそう簡単にできることでもないですし、感染症などにも気をつけてないといけないので獣医さんにお願いすることになります。
そして施術の際には数頭一緒に依頼することになります。経費の問題もありますし獣医さんの時間の都合がつかないといけないですからね。
わたしがちょうど出くわしたのはダンディズムの去勢でした。
麻酔をかけられた彼(?)は目がトロンとして力が入らない状態でした。
もちろん痛みが伴いますので麻酔を打っています。
お馬さんもそうですが、人間も大暴れされたら手に負えませんのでお互いの安全のために。
ちなみにお馬さんがすごい力をしているのはカゼノオーの記事でご覧いただけるので見ていない方は画像だけでも見てみてくださいね。
先生と指導員は止血しながら去勢道具の種類の話をていたんですが、中にはドリル(!)なんてのもあるらしいんです。
それを談笑していたのにビックリしましたが、さすがにお付きでいた学生さんはひいていましたw
生き物を扱う世界では結構なこともあります。
もしこの世界で食べていきたいなら先に色々経験しておいた方がいいですよ。
背後にはカネゴンがうずくまっております。
麻酔が効いているからでしょうが、その背中には哀愁が漂っているようにみえますね・・・。
新しい自分を手に入れたが、大事なものを失ってしまったような。
顎の先が支えになってかろうじて顔がおがこに突っ込んでいないです。
目が覚めた時にはあらゆる意味で覚醒した【新カネゴン】となっていることでしょう。
小椋さんの話だとこの後はにわへ行ってニードルポイントも去勢されるようです。
もともとそれほどうるさい子ではないんですが、セラピー馬として更なるステップアップを図るためには必要なことになるでしょう。
ポニーのぷっちょは厩舎の角でお尻を掻くような仕草を見せてくれるような愛嬌もあります。
彼らのように見た目や行動に可愛さが溢れる子に比べたらニードルのような
精悍な顔つきのサラブレッドはもしかしたら最初は威圧感を感じさせてしまうかも知れないので、
大人しいことをアピールできることでまた人気が上がるやも知れません。
以前も書きましたが、去勢は気性を落ちつける効果がありますが、他にも
・ 睾丸を摘出することで体調を安定させられる
・ 筋肉質になり過ぎずに適度に脂肪がつき柔らかくなる
などの体質強化の効果が期待できるのです。
今の時点でもファンがいるお馬さんたちなので、将来的に長く元気にいられる為にも大事な儀式なんですよ。
こんな感じで下半期へ向けてお馬さんたちのメンテナンスも着々と進んでいます。
お馬さんじゃない部分のメンテナンスは・・・
餌を運ぶ台車の修理などですかね。
北西・萩原・宮崎指導員が地味に作業をしていました。
しかしこの台車の修理が大変なんだそうです。何が大変かって、
『 生意気にコイツ外車なんスよ 』 ( 北西指導員 )
なっ・・・!!台車のクセに外車!?
なのでタイヤひとつ替えるにも気軽な金額ではないらしいんです。
そこで細かい部分は手作業で修理するとのこと。
こういう小さなことからちゃんと経費削減しているんですねぇ。
と、いうことで今日はダンディズム・カネゴン・ニードルポイントの去勢情報でした。
明日はポニー軍団総帥・ポールの新しい芸(?)についてです。
『 あわわ・・・また明日! 』