2011.10.23 シャントットアーカイブスより
http://8803.teacup.com/jykell/bbs/1758
2011年10月
大手化学メーカー、エスワイ科学、家庭用放射能測定器「エアカウンター」
福島県内で先行発売。
2012年4月
エアカウンター改良型、「エアカウンターS」発売。より小型軽量に。
2012年9月
子供たちに測定をもっと親しみやすく、と「エアカウンターJoy」発売。
内臓されたキャラクタが測定の度に成長していく要素を追加。
2012年10月
「エアカウンターJoy」において、特定の線量を超える測定をするとキャラクタが
急成長する現象が報告される。製造元のエスワイ化学は「あり得ない」とこれを否定。
2012年11月
エスワイ化学、新製品「エアカウンターJoyバトル」発売。
育成したキャラクタ同士を対戦させることが可能に。ブームに火が付く。
2012年12月
子供たちの噂は瞬く間に広がり、東北、関東地区で入手が困難になり、品薄が続く。
オークションではメーカー希望小売価格の10倍以上のプレミアムも。
2013年1月
初の「エアカウンターJoyバトル」全国大会が開催。
加熱するブームを危険視する有識者も出る中、圧倒的な強さで子供たちを抑え、
優勝したのは東京帝都大学・原子力学部の研究生「サトシ」(仮名)だった。
2013年2月
一向に収まらないブームの中、カリスマプレイヤー「サトシ」に憧れる子供たちが、
自分のキャラクタの成長の為に大挙して高線量の福島地区を訪れ、社会問題に。
「強く育てるためにもっと放射能を浴びせたい」と発言した小学生の発言が国会でも取り上げられる。
2013年3月11日
カリスマプレイヤー「サトシ」逮捕される。
核燃料物質、及び原子炉の規制に関する法令違反の容疑。
「サトシ」は自分の所属する原子炉実験施設内にて「Joyバトル」に高レベル放射線を
照射し、内臓キャラクタを強化させていた疑い。
更に強化したキャラクタを通信対戦機能を使い、都内の小学生およそ800名に転送、
販売していた疑いもあり、捜査本部は入手したキャラクタを使わないように呼びかけている。
2013年4月
製造メーカー、エスワイ化学は「エアカウンターJoyバトル」の発売を中止。
当該製品の自主的な回収を開始。
201X年XX月
エスワイ化学は秘密裏に回収したJoyバトルを船舶にて日本海溝最深部に投棄。
直後に東京湾に浮上した謎の放射能怪獣ゴジラ(仮称)により日本は壊滅した。 -END-
飽きてきたのでラスト2行で日本を壊滅させてみた。
すごい急展開に書いてた俺もびっくりした。
エアカウンター9800円か。
当分買えなそうだけど、買える頃には放射能が消えてるといいな。
※じきる注: エステー化学のエアカウンターには通信対戦機能はありません
http://www.st-c.co.jp/air-counter/index.html
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あ と が き w
最近じゃホームセンターでダブついた在庫が6800円前後でワゴンセール。
ほとんどの日本人はすぐ麻痺して慣れてしまうことをエステー社は予測できたかどうか。
