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おわら風の盆と上高地 ~前編~

2008年09月08日 | ぶらり歩き
上の写真は2007年の様子。
天気が良ければ各町内ごとに通りに出て踊る“町流し”が見られます。

3日(水)
富山県・八尾町のお祭り おわら風の盆 を見に行ってきました。
新宿から特急あずさに乗って、松本へ。
松本から専用バスで岐阜・飛騨高山~富山・八尾~長野・上高地を巡る1泊2日の旅。
今回は添乗員&バスガイド付きのエスコートツアーだったので、
「どこ行こう?」「何しよう?」と考えずに過ごせたのがなんだかとても新鮮。
基本的には自分で計画を立てる方が好きなんだけど(笑)
たまにはこういうのもいいね。

松本市内を抜け、飛騨高山 へ。
国選定重要伝統的建造物群保存地区と呼ばれる古い町並みを自由散策。

こちらは資料写真。
あいにくの雨&観光客も多くてなかなか良い写真が撮れず。。
情緒ある町並みを散策。
 
土産物屋やカフェ、薬屋など古い建物を利用したお店が軒を連ねています。

日本酒の蔵元も点在していました。
 
二木酒造氷室を試飲。
口当たりはフルーティなのですが、キリリと辛口。
雰囲気のある空間で飲むとまた格別の味わい。

ぶらぶら歩きのお供はこれ。
手軽な串ものは欠かせませんなぁ。
 
(左)飛騨牛の串焼き
   塩こしょうして炭火で焼いただけ。シンプル・イズ・ベスト!
   柔らかくて香ばしくて美味しかった~♪

(右)みたらし団子
   関東風の甘辛いしょうゆダレではなく、醤油をつけて焼いただけのもの。
   これが香ばしくて旨い!
   昔からのおやつで、ご飯代わりに食べたりもするそう。

飛騨高山をあとにし、富山へ。
途中で軽く夕食を取り、向かったのは本日の目的地、八尾町。
町のはずれにバスを止め、そこから徒歩で移動。

ぼんやり灯る提燈に導かれるように町の中へ。 
祭りだというのにお囃子も声も聞こえない。とても静か。

この八尾町は11町内あり、それぞれの町内会の通りに出て踊る
町流しを見るのがこの祭りのメインといってもいいのですが、
この日は一日中雨が降ったり止んだりと不安定な状況。
おわらで使用される衣装や楽器がとても繊細なため、
たとえ小雨でも町流しは中止されてしまうそう。
ただ雨が上がりさえすればいきなり町流しを始めるところもあるそうなので
それを待ちながら、町をぶらぶら歩き回ることに。

屋根付きの特設ステージや家々の渡り廊下などで踊っているところに遭遇。

太鼓、三味線、胡弓の演奏に合わせて静かに踊る様子は本当に優雅。
このお祭りは八尾に暮らす人々が大切に守り育んできた民謡行事であり、
町民の生命ともいうべき特別な存在だそう。
 
手や腰のしなやかな動きが優雅で本当に美しい。 
顔が見えそうで見えないところが実に艶っぽいのです。

京都のような町家造りの古い家々、石畳の通り、情緒ある町並み。
各家の戸は開けっ放しのところが多く、
家の中から唄や楽器の音色が聞こえてきます。
 
(左)宴を開いている家があり、気になって恐る恐る近づいていったら、
   中にいた方に「どうぞ寄っていらっしゃいね」と声をかけられ、
   土間で静かに見学させていただくことに。
   中央の男性の歌声と三味線、胡弓の切ない音色が本当に素晴らしかった。
   観光客に見せるという意識ではなく、
   ごく自然に祭りを執り行っているというのが素敵でした。

(右)軒先にはてるてる坊主がいっぱい。
   八尾町の人々の祭りにかける思いがそこに込められています。
   その気持ちを思うとグッとこみ上げるものがありました。
   
集合時間ギリギリまで雨が止むのを願って待ち続けましたが、
一度も町流しの一団に会うことは出来ませんでした。
残念だけどこれも自然のこと、仕方がありません。
来年も絶対来る!決意を新たに八尾の町をあとにしました。

晴れていればこんな風景を見ることが出来ます。

こちらの写真も2007年のもの。
優雅で静かな踊りと提灯の灯り、町家、石畳が相まって、
幻想的な雰囲気を醸し出しています。まさに幽玄の世界。