生まれてから死ぬまでの記録

人生とは、生まれてから死ぬまでの間のこと

山口母子殺人事件の最高裁判決はいかがなものか

2006-06-21 21:39:47 | 思考の記録
山口母子殺害、元少年の無期判決破棄 死刑の公算大 (朝日新聞) - goo ニュース

この事件、1審、2審ともに無期懲役で、私としては「妥当だな」と
思ってたんです。
なぜかというと、中学のときの同級生で、公園でシンナーやってラリってる
ところを注意してきたおっさん(もちろん妻子持ち)を殴り殺した奴がいて、
たった1年半少年院入っただけで出てきたんですよ。
だから少年法ってはそういうもんなんだな、と思ってたんですよ。
そしたら、あなた、今回の事件では原審破棄差し戻しですよ。
かなり厳しい言い方されてるんで、これは多分死刑になるんだろうけど、
世論に押されてないか? 最高裁よ。

被害者感情はまったくもって無視して書かせてもらうと、世論に押されて
判決が云々するほうが、私的にはとっても嫌だ。
大体、これと同じくらい少年によって惨い殺され方した人はたくさんいて、
でも犯人である少年に死刑判決は今までまったく降りてないんでしょ。
無知の涙でおなじみの永山則夫をのぞいて。
公平さに欠かないか?

たとえば、女子高生コンクリート詰めの犯人の方が、よっぽど死刑に値すると
思うのに、死刑判決はくだらなかったわけでしょ。
なぜ、あの鬼畜の塊みたいな人たちに死刑判決がおりないで、この少年
(つっても、もう25歳だけど)は死刑に値するとなるの?
悪質さと更正の可能性のなさからいけば、コンクリート詰めの犯人たちも
充分死刑に値すると思うけど。
実際、更正してないらしいしさ。
そのあたりは、どう整合性を取るの?
今回の判決、どう考えても、大衆迎合的だと思うなぁ。

1審の無期懲役の判決に
「司法に裏切られた」
とかなんとか、遺族の夫は言ってたし、世論も
「司法に対する信頼が云々」
と言ってる人もいるみたいですが、
別に、敵討ちするために司法があるわけでなし。
憎しみに立脚したり、大衆迎合的に判断下す司法の方が、よほど信頼できないし、
裏切られた気がするよ。

それにさぁ、「犯人憎し」の論理でいくなら、
「死ぬのは一瞬。苦労は一生」
なんだから、無期懲役で生かしておいたほうがいいと思う。
この犯人は、「これだけはどうしても失いたくない」ってものがない、
人間としての情感がそなわってない人なんだから、そういう人間に対する
最大の刑罰は、人間の情感をそなえさせることだと思う。
そうすりゃ一生、罪の意識にさいなまれつつ、生き地獄を生きていくことに
なるんですよ。
だから、こういう人には人並みに生活させて、情感をそなえさせるのがいいと
思うけどなぁ。
民事で賠償金も取れるしさ。

私はこの犯人と知り合いでもなんでもないんだけど、最高裁判決、
いかがなものかと思う。



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3 コメント

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Unknown (パパイヤ)
2006-06-22 00:45:50
 民事訴訟で金が取れる?被害者はいつもこのような時は泣き寝入りですよ!実態を知らないからそのようなことが言えるのです!
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Unknown (怠け者の一人言)
2006-06-23 01:12:40
 人の価値観の違いですが、もしも、大切な人を失えば、その者の一生を壊す事を考える事もあるでしょうが、私はその者の存在自体を認めたくないと思うから、被害者の方々の立場に近い裁決が、望ましいと思う。 妻と生まれた子を失う事が、被害者の幸福な心を砕いたのだから、あなたも大切な者と寄り添う事が出来ると、同じ境遇になれば理解できると思います。

人の一生は、人それぞれに事なりますが、 
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Unknown (ゆう)
2006-06-24 10:17:43
わたしもそう思う。弁のたつ人だけが勝てるのもおかしい。強姦だけなら死刑じゃないって知ってそういうことする人もでてきてしまいそう。
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