革命か、平成デモクラシーか～ホワイトカラーエグゼンプションをめぐって

お正月早々なんてタイトルなんだと我ながら思うんですが、まあ、
お正月は暇だから、徒然なるまま考えてつづるなり・・・

突然ですが、一億総中流という言葉が嫌いでした。
だいたい、中流なんていうのは、一家の大黒柱となっている人が死んでも、
残された家族は以前と変わらない生活が送れる人たちのことを言うんですよ。
つまり、旦那がいくら高給とりで、奥さんは専業主婦でブランド物買いまくりの
年に２回くらいは家族で海外旅行に行く家庭でも、旦那が死んだ後、
残された奥さんが働きにでたり、ブランド物買えなくなったり、
海外旅行に行けなくなったりするような人たちは、実は下流なんですよ。
そういう意味では、日本人は以前から下流ばかりなんですよ。
で、今や格差社会じゃないですか。
ある意味、せいせいしてるんですよ。
「何が中流じゃ、ボケ！」
ってなもんでね。

でね、ホワイトカラーエグゼンプションなんていう外来語がやってきて、
格差社会を固定化しようとしてるじゃないですか。
ブログを検索してみると、賛成してる人はまるでいなくて、これでこの法案が
通ったら日本は本当に民主主義国なのか、はたまた官僚主義国なのか
はっきりする、ってなもんなんですが、実は私は結構、ホワイトカラー
エグゼンプション、いいんじゃないかと思ってます。

だいたい、格差社会が進んでる、
なんていってますけど、私ははっきりこれは

革命

だと思ってます。
戦後日本人は何度か革命を経験してるんですよ、あまり自覚してないだけで。
日本の革命は、いつも上からなんですよ。
そして、ホワイトカラーエグゼンプションもそんな革命の一環なんだと思います。
だって、これが導入されたら、残業する必要のない人が周囲への義理で残業と
いう事態はなくなるだろうし、「まじめに働いてたらいいことある」という
日本人の美徳的思考停止も決定的に通じなくなって、
個人としての意識をしっかりもたないと、自分の身を守れない時代になると
思うし、これはもう、個人の確立を目指した革命ですよ。
もちろん、この法案を押し付けてきた経団連は人件費を抑えたい一心なんでしょうけど。

深読みしすぎかもしれませんが、一億総中流から格差社会へ、ってのは
ただの社会の変動ではなくて、革命としか言いようがないと思うけどなぁ。
価値観180度違ってるわけやしさ。

でね「一億総中流がよかった！」って人は、この革命を止めなければいかん
と思うんですよ。
つまり、ここで民主主義を発揮して、上からの勝手な革命を止めなければいけない。
平成デモクラシーが必要なわけです。

でね、どうなるんかなぁと。
ずいぶんしまりのない終わり方ですが、ただ、この格差社会の出現に対して
個人の生き残りだけを考えても無駄、だと思うんですよね。
生き残ったところで、そこは格差社会な訳で、格差社会じゃなくしたいなら、
全体を考える必要があると思う。

ちなみに私は革命支持です。
ブログを観て回ると、みんな嘆いてばかりですが、私は
面白い時代が来た
と思ってます