今日は仕事がおっそろしく暇だったので、3時で早退して、まずゴッホ展にいってきました。
平日だというのに、人いっぱい。大阪人は本当に働いているのかと思うほど。
展示は、模写の場合その原画や、その時代にゴッホが影響をうけたであろう
画家の絵やゴッホが所蔵していた(であろう)浮世絵も展示されて、
興味深く、理解しやすいようになってて展示自体はよかったです。
ただ、実物を見て感じたのは、「なぁーんかアマチュアやなー」ってことです。
うまく言えないけど、表現が過剰というか、その過剰さにひっかかってしまって
すっと入っていける、心ひかれる絵がなかったです。
レプリカで見るといいなと思えるけど、実物は結構「うざい」
「その過剰さがゴッホなんやないかい」と言われればそれまでかもしれませんが、
私はゴッホとは「合わない」と思いました。
それにしても、美術展に行く度に不思議なのが、グッズを買う人々ですわ。
ついさっき実物を見たわけやないですか。
「印刷されたものと実物はやっぱり違うねー」ってのを実感したとこやないですか。
それなのに、どうして印刷されたものを買うか?
実物とは全然違うやないですか。色もタッチも感じるパワーも。
そんなもの身近にもってたら、実物を見た感動や感触があっという間に消えて
いつの間にか印刷されたものにすり替わってしまうやないですか。
なんのために実物見たんですか?
実物見た直後にどうして、印刷されたものを所有しようと思うんですか?
しかも、マグカップとかクリアファイルとか、そんな形で。本当に不思議。
ゴッホ展を見た後、ひっさびさに漫画喫茶に行って、読み続けてる漫画の最新刊と、
その他読んできました。以下、その紹介。
「ブラックジャックによろしく」
絵が下手。ユーモア皆無。深刻すぎ。
それだけ日本の医療はシャレならんのかもしれんけど、深刻な話ほど
ユーモアというか、肩の力がふっと抜けるところがあってほしいというか、
そういうところがあってこそ、深刻さは増すと思うんですが。
あまりに直球勝負すぎる。でも、それがわかりやすくていいのか。
今は精神科編で、日本の精神医療は本当にひどいらしいんで頑張ってほしい、
と言うまでもなく、最新刊も頑張りまくりでした。
しかし、統合失調症の人の幻聴ってあんなもんなの?
もっと、聞こえてる本人にはリアルに聞こえているんじゃないの? と思うけど。
「キーチ!」7巻
前作「ザ・ワールド・イス・マイン」に比べると面白くなーい、と思ってたら、
この巻から面白くなってきた!
小6の娘に売春(援交ではなく、あえて売春というところが、この作者の素敵なとこです)
させてる父親が「恥じ入るような世間なんてない(世間はみんな金まみれ、欲まみれ)」
と言ったのに対し、「なんちゅー正論」とつぶやくというのが、なんともこの作者の世界です。
そんな世間に対し、主人公キーチはどう出るのか? てか、キーチは成人できるのか?
次巻予告を読むと、「いよいよ佳境!」と書いてて、もう終わりそうなんですけど
「ベルセルク」
少女マンガと言えば白泉社、白泉社と言えば少女マンガですが、そんな白泉社から出てる、
思いっきり男くさいマンガ。
白泉社の男物マンガって少ないから、マンガ喫茶で探すのが大変なんですわー。
ぜっかくマンガ喫茶に行っても発見できないことがままある。
そんな愚痴はともかく、この漫画の私なりの見所は、その男くささと、それに伴った
女の居場所のなさでございます。一応女も出てくるんだけど、女としての居場所がない。
そりゃーキャスカは気がおかしくなりますよ。
そんな中、ファルネーゼはどうなるんでしょう? ファルネーゼの描かれっぷりに、
なにより注目して読んでますが、この巻では出番なしでした。
「ナナ」 12巻
この巻は面白くなかった。結構、「めくるめく展開」なこの漫画において、
珍しくあまり話が動いてないからですかねー? 次巻に期待。
以上が、定期的に読んでる漫画で、今日読んだ漫画です。
あと、久しぶりに「まっすぐにいこう」と「いたずらなkiss」も最新刊を読んだ。
「まっすぐにいこう」は、いつのまにやら、コーラスに移転してたんですね。
なぜ? 別マ読者は時々、ガラッと感性が変わってしまう(紡木たくが、90年代に
入って突如理解されなくなったように)けど、それがまた起きたのか?
恋愛カタログは相変わらず連載されてるのに?
てか、恋カタ、最早「コータローまかりとおる!」みたいな、偉大なる
マンネリワールドに突入してないか? ぱらぱらっと読んだ限りだと。
「いたずらなkiss」は、本当に惜しい人を亡くしたぁー! と思う。
今日読んだ漫画の中で一番面白かったのが、実はこれです。
ゴリエにしてもそうですが、明るくパワーのある女の子が一途に好きな人を想って
行動するってのは、面白いし、人気がでるね。
なんてことはない漫画のようですが、今日読んだ漫画の中では
一番普遍的であり、不朽の漫画はこれかもしれない。てか、きっとこれだ。
多田かおる先生に合掌。