国際税務研究ブログ

こんにちわ、TOKYO在住の税理士、木村俊治と申します。国際税務のことについてアレコレ書いています。木村国際税務研究所も

NZ紀行ーウェリントン雑記

2007-11-23 14:42:31 | 旅行記

2007年11月18日()

ウェリントン、ホークストン通り

朝六時ホテルの東の窓から太陽があがってくる。茜色の光がIRDビルに遮断されて分散されるため、まぶしくはない。南の島の日差しは強烈。

唐は小さいいびきを掻きながら形のいいお尻をむき出して眠っている。

Wピータースは労働党ヘレンクラークと手を携えて酒場の壁に乗り出していた。ヘレンは男で、ピータースは花嫁の姿のハリボテ・・・・

ボルジャーもロジャーもロンギも対面して笑ってる。

NZ市民の美徳と悪徳はマウイとの闘争に尽きる。

1843年のワイラウ大虐殺[1]が幕開け。

キャプテン・ウエイクフィールド(当時21歳)が1839年、ネルソンの代理としてNZ殖民会社を40万ドルで創設、50人の白人とワイラウに上陸、兄のギブソン(44歳)とともに南の島にリトル・ロンドンを造ろうとした。彼は「シドニーからの手紙」や「英国そして米国」などの出版物から母国そのままのシステムを殖民国に入れるのは難しいものだと考えていた。豪州も米州もどちらかというと経済的独立が優先すると考えていた。とにかくリスクのある商売は経済的安定が大事だから。彼はリトルイングランドの土地を買収し、ロンドンからの移民がそれを買うことによりにより大領主にのしあがることを画策した節がある。

しかし、カールマルクスが予言したとおり、資本主義の輸出は文字通り破綻した。資本主義の基本は物でなく社会的人間関係にあった。つまり、先住民たるマオリとの関係。

1840年2月6日北島ワイタンギで条約が結ばれた。北島を交渉で、南島は発見者として英国領とするもの。しかし、どこにもあるようにそれは不平等条約であり、現在のNZもそれによる不公平の練り直しが国民の急務とされている所以。18世紀の英国殖民拡大主義はNZで終焉を迎えた。

と隣からスルスルと手が伸びてきて、首根っこがつかまれ、押し倒された。オレンジマンゴのにおいのあるスリフテイな唇が重なってきた。

□ 北東横断列車

オークランド

朝7時30分

オーバーランダー201号はブリトマート駅を音もなく滑り出る。

一路南を目指す。

マオリのおば様が隣同士になる。車内はNZの退職おまわりさんや現職サラリーマンで満員御礼状態だ。

640キロというと東京~八戸位の距離だろうか。11時間の長旅は新幹線になれた日本人には心地よい贅沢な時である。「旅の過ぎ行くまま・・・♪」なんて素敵じゃない。

□ 車内ビュフェで

「NZ国民は400万人」

「羊は?」

「・・・・」

「38百万頭」

「じゃ10倍だね。」

退職警官はいう。アジアをあちこち行ってるがの。日本だけは行きたくない。

「なんで?」

「人間がゴチャゴチャいるだろう。あれはすかん。」

「あなたの国だって羊を足すと相当な人口(?)密度になるでしょう。」

「羊と人間を一緒にするのか?」

「香港は別なんですか?」

「ま、香港は中国じゃないしナ・・・」

唐が口を挟む「香港も台湾もひとつの中国なの!」

「君たちは親子か?日本から移住するつもりはないかネ」

「年金生活でこの国で働く必要がなければ受け入れるのじゃがね。」

「物価が高いでしょう。2DKで1週400ドルもするんじゃ、とても年金では無理だね。」

唐が「大丈夫、私がワーキングビザで働くから」とけなげに返事した。

□ 麻薬、運転

LSDやヘロインはクラスA、マリファナやハッシッシはクラスB、その他のクスリはクラスCで、18歳以上だとコンビニで手に入る国である。もっともこの12月から取り締まりは厳しくなるが・・、まして、飲酒運転はおおらかである。事故さえなければであるが・・日本人パブで大いに飲んだ加藤某はハーバーブリッジをノースコートへ帰宅するハズ。

□ 娯楽

クイーンズ通り日本料理写楽では娘に実によく似た顔立ちの女の子がいた。けなげにかつテキバキと動いており好感した。ワーキングビザかどうか聞き忘れたがオークランドに4年、遊ぶ暇はあまりないらしい。

お父さん(俺)もストリップにはいく。税関通り(ブリトマート駅の向かい)に「ショーガール[2]」。

「アドミッション?」いくら?

「20ドル」と無愛想な女

中でビールを2本注文するが15ドルと書いてあるので20ドル札を出すとちゃんとおつりはくれる。しかし、あとでホテルで確認したら「Not Legal Tender

「なにこれ・・・」つまり店内だけで通じる5ドル(1ドル札+2ドル札2枚)というわけ・・これってサギくさいよね。ツーリストが2度来ることはないよな。ショーガールのガーターにくくりつけても喜ばないと思う。

       ガソリン価格

NZも日本円換算140円である。相当に高い。

「NZも日本も同じ火山国でしょう。」

「石油も鉱山もありません。無資源国なんですよ。」

「車はメーカーってないですよね。」

「関税が300%のころはトヨタや本田があったんだけど、全部撤退・・」

「でも車の普及率は世界で一位だよ」

「NZは広いから一家に一台ではむりなんだ。アウトドア用にもね」

「日本の中古車は相当人気がある。でも7年以前のものは輸入禁止になる来年から」

「そこで輸入ラッシュか」

「中国もそうらしいじゃないか?」

       IRD

なんと幸運なことか。

このホテルの隣は財務省内国歳入部(IRD)である。国会議事堂から数分、小高い丘の下に10階建て八角形の白と灰色のツートンカラーのビルが建っている。別段、目立つ必要もないな。「Inland Revnue Department」と一階のエントランスに書いてあるだけ。政府の建物が集中しているから何の変哲もない。脱税事件が起こることもないであろう。ウエリントンは静かな平穏な街である。表面的には・・。

しかし、裏の歴史になるとそうはならない。特に政治の世界においては・・・

実に大部分の国会議員は誠実であり、よく働き、仕事をしたがる。彼らが国民に正直でない場合は彼らは単純にナンセンスを吹きかける。嘘とは違うのだ。国民がいうのを躊躇していることの方が口に出していることよりも格段に大事なことであり、政治家はよくそれを知っている。

       ウエリントンの夜

 とにかく人がいない。人口密度が少ないから仕方ないか。名古屋の地下鉄街どころじゃない。8時時点でまだ、空は薄明るいが、店は全部しまっている。銀座どおりをあるいているのは酔っ払いと旅行者らしい夫婦連れぐらい。とてもさびしい。酒場は盛り上がっているのか覗くが誰も入ってない。ガラン~としているのだ。月曜日の成果も知れないので明日もう一度経験してみようと思う。しかたがないので昼間、半日観光のオジサンに教えてもらった税関のなんとかワーフ(たしかビクトリア・ワーフだったかな。)でビールを2本、レッドワインをグラス一杯。なんとも味気ない首都ネ。思い当たる節がある。ワシントンに行ったときも同じような思いをしたのである。ワシントンも人口は極端に少ない。国会議員がいくようなエスタブリッシュメントの宴会場はあるのだろうが(実際、議員会館みたいな奥様連中が行くコジッカリしたビルが近くにあった。みんな車で行ってるから飲んでいたらおおごとだよね?)旅行者にとっては首都は冷たいものだ。日本の公務員はすべて首都に配置されている。その辺の悲哀はなめてるのだろう。

そういう意味では東京はすばらしいところだとつくづく思う。

       なまり

NZの英語なまりは相当なものである。

ビールとジャパニーズチキン(つまりヤキトリ)を頼むとかわいいお嬢さんが

「アイテインアイテイ」

「パードン?」

「ユーテイクビーアアンドチキンズトタルアイテインアイテイ」

「なんですか?ほかのものはいりませんよ!」

「アイテインアイテイ、ユー!」

とにかく勘定かな、カウンターに10ドル札、20ドル札、50ドル札をならべると彼女はあわてて20ドル札を引き抜いた。

つまり、18ドル18セントだった。

「A」を「あ」と発音するのは少し慣れてきたが(「サタディ」は「サタダイ」)、エイティン(18)を「アイテイン」というのは驚いた。後で彼女に「ゴメン、君はエイテインといったのだね?」と聞くと「そう「アイタイン」」だって・・・・あくまでもNZ娘は頑固。

       法律書

気がついたのだがNZの街の本屋には日本で言う「法律書」「六法全書」は存在しない(ようだ。)。というのは、法律書はWEBで専門家がただで見れるためらしい(本当に見れるかKITBL+Yで検討中)。日本も同じ状況がでているが「六法全書」はあいかわらず売れているだろう。何が違うのかな。国会の庭は夜9時を過ぎてもライトアップされていて、浮浪者風の2~3人が階段に座っている。全然仕切り(壁)がない。実際には相当貧富の差があるだろうが表面的には公平に見えるのがNZだ。誰でも何時でも国会の庭まではいける。中は無理!

★この中に{唐」なる人物が登場しますがフィクションですから登場人物は架空のものですから念のため。

□ 夫婦恋愛事情

2007年1122日:朝434分:

オークランド郊外:オークウッドポートランドホテル

要するに多くの夫婦を観察してきたが、それぞれ様々である。

年齢が50歳代では、まだまだ、イチャイチャしているが、世間体を取り繕っているように私には見える、キリスト教の影響が大きい。「デグニティ」の精神はここNZではものすごく浸透している。

60歳を過ぎると(エ~真実的・本当?)退職者、退役者の夫婦が目立つ。私が旅行者であるため、彼らも旅行者である場合なのだが、エスコートが板についている。どのような観光地にいっても基本的には夫婦単位で、つまり、親子や女性同士、男性同士の行動は見られないのである。これに比べ、アジア系は修学旅行、観光旅行、ビジネス出張いずれも集団型で、家族サービスとしても親類、一族郎党タイプになる。そこには個としての「アイデンティ」が今だ確率していないように私(エ~真実的・本当?)にも映る。

NZの最終の夜はオークランド郊外のモーテルを手当てした。私の目算では明日、朝9時半の出発は相当に早いと思ったからだ。だが、目算はずれた。一体人の少ないNZでしかも郊外ということになると走っているのは車だけで人っ子一人周りには居ないのだ。勿論、酒場も店舗も何もねい。テレビはあるがインターネットは「アウトオブオーダー」、テレビに例のチャンネルもねい。これでは何をすればいいのかわからない。公園的裏庭的スペースは実に広いが、だだぴろいだけで何の変哲もない。プールがあっること担っているが、7メータ四方の小さい水たまりで勿論誰も泳いでいないし、水辺にはちかづけないよう柵がしてある。鍵がかかっている。気温も15度ぐらいでうす寒いくらいだ。5月なのに!!

まわりにはレストランなど微塵もないので、モーテルのダイニングを利用することになる。全て夫婦としての利用であって、比較的質素な食事振りである。

ハウスワイン6ドル、メインデッシュ24ドルくらいだろうか。

それでも円換算2500円だから2人分で5000円。NZ人としては出費かも知れない。

しかし、日本的感覚でいうといったん、旅行に出ると夫婦であっても散財するし、夕食でもフルコースということになる。そうすると2万円ぐらいはザラである。(すくなくともわが夫婦の場合だが)

西洋人に比べ4倍の食費を使ったとしても、夫婦の愛情を表現したことにならないということに私は気づいた。平常心でも夫婦旅行はできるのである。

ところで南十字星をみたかって
見ませんでした・・・なにかサザンクロス・ツワーってのあるらしいくらいなので街中では見えないのかね。
□ 取材について
おれ は「ワインボックス」事件を小説化するのをなりわいとしています。今回の旅行も取材の目的があるので「出張」続けているのです。エセ小説家としての・・・
つまり、どの程度、取材をしたかによって「経費性」が出てきてるワケでして、その点では実に多くの資料を入手してますので事業として認めてもらえるのでしょうか。
その中でもピカ一は「国立図書館」で「ワインボックス・インクワイワリー」の出版物にたどり着いたことです。この報告書は市販されておらず、10年も前の出版物なので電子化もされていない。図書館司書に聞くと「非居住者」はフルコピィーができない。10%程度なら自費でどうぞってわけで必死にコピィーをとって、現在翻訳中なんです。それだけでもこの旅行は単なる観光旅行ではないと自分は思っています(国税サイドはどうでしょうかね?)。

[1] Wairau massacre

[2] www.showgirls.co.nz

唐が口を挟む「中国、中国って言わないで・・なにしろ13億も居るんだから仕方ないじゃない」


NZ紀行「ワインボックス」オークランド

2007-11-23 14:20:04 | 日記・エッセイ・コラム

□ シテイ オブ セールズ

1997年11月15日19時

NZオークランド、クイーンズ通り174

日本料理、写楽

海に向かって降りていくと左側に日本料理「写楽」がある。

店内は右側にカウンター席、左にいす席が展開している。

日本人の若い娘たちが着物を着て小気味よい動きをしている。ウイットネスAは友人ランと日本料理を食べに来ていた。マグロの煮つけを頼んだ。ビールは勿論、NZ特産の黒だ。

「話がある。」とAが切り出した。「俺はEPグループを首になる。あまりにクックのことを知りすぎたからだ。」

「そこで俺を誘ったのもワケがあるって云うことだな。」

Aは脇にオレンジ色のシャンペンボトルを持ってきていた。「銘柄はVeuve Clicquol Ponsardin[1]だ。」コレは高いぞ!

「頼む俺の書類を預かってくれ。」

「いいさ、お前の頼みだ。守ってやるよ。」「そのかわり条件がある。君と一緒に事務所を持ちたいんだ。君も知ってるとおりFP[2]の仕事も楽じゃない。弁護士と共同で運営すれば、ネームバリューや信頼性があがるんだ。」

「OKだとも」

実際、オークランドは思ったよりこじんまりしている。おもったより小さい。街は整備されており、シテイの中心に聳えるタワーを中心として5K圏に全ての中枢機関がある。

NZ銀行、市庁舎、ハイコート、銀行、証券取引所、海洋博物館もだ。

Rファイは市の北西部、高級住宅街ポンソンビー[3]に住んでいる。ダウンタウンを挟んで南東部に小高い丘がある。オークランド一の博物館公園でウインターガーデンという。Rファイの自宅から公演までは約2Kある。往復4Kのジョッキングには丁度いい距離だ。

ウイットネスAの自宅にロバート・ファイから電話があった。

「これからワンツリーパーク[4]に出てこないかね」

「何の用事ですか。」

「くればわかる。君の昇進の話だとでも思っているのか。」

「今日はヨットの練習があることはよくご存知じゃないですか。」

「ま、いいから、父にも言っておく。」

ウインターガーデンよりもずっと郊外であるが市の南西に小高い丘がある。ワントリートップ公園だ。そこまではAもファイもそれほど遠くはない。

ウイットネスAはテレコム本社の角を右折すると車で20分くらいでいける。

うす暗い雲行きであるが、湾は見渡すことができる。アジアからの観光客はまばらだ。

Rファイはオーストラリア産のジャガーでポンソンビー通り、テレコム本社前を右折、ウイリアムソンアベニューを南下、先に到着していた。彼は一人だ。

Rファイはドスの聞いた低い声で切り出した。

「君がクックの書類を隠し持っていることは既に知られている。」

「あの書類はEPグループの所有物だぞ。君はNZ刑法奪取罪に該当するのだぞ」とファイはすごんだ。若干28歳で取締役をしているのは父マイケルのせいなのだが、190センチを超える親譲りの体躯をしており、眼鏡越しにAをにらみつけた。

ウイットネスAは「私が書類を持っているというのは皆の誤解です。」「メモや私信はボク自身の訴訟行為のために必要のもので、EPのオリジナルを持っているわけないじゃないですか。」

「君がクックから帰りたいというからその人事をしたのに俺を裏切るのか。」

「君にはクックから1年も前に舞い戻ったかわいい奥さんや子供がいるだろう。」

「君は21世紀の黎明をイースト岬で見たくないないのか、ギズボーン[5]の別荘でだ。」

追いかけてファイはいう。「EPグループを追い出されて、この国で商売するのはできないのだぞ。」

「この国で、やっていくためには俺の紹介なしにできっこない。父は怒っているんだ。」

ウイットネスAはつぶやいた。「部長、私は英国教会のクリスチャンです。商売が悪であれば神に誓って不正はできないのです。」

「それは甘い。君の家族を路頭にさまよわせることになる。」

「どうだ。君を企画部長に取り立てようじゃないか。あいつはもう用無しだ。」

「そんな話にはのりたくありません。」

「ボートはほしくないか。俺の中古でも200万ドルはする。どうだ?」

「いりません。神のみぞ知る。アーメン」

拉致のあかないRファイは“Dumme”と一言いうときびすを返した。赤いベントレーがテールの光をギザギザになびかせて急発進した。細長い山道を恐ろしく早くおりていく。

さっきまでは眼下にワイハネ島の左右対称の山容が見渡せていたが、東風が吹き出し、雷鳴がとどろき急に雹が降ってきた。

翌日、ウイットネスAはF&Rの人事部長に呼び出された。「君は我がEPグループ会社法第40条に違反している。」「君にプライベートなものを持って本日5時までに退去を命ずる。」というもので最後に人事部長は「ただし、会社の財産、特に書類のコピィーは会社のものだから置いていくべきだと思うがね」とニヤリと笑った。

     1220日冬休み

ウイットネスA一家、90マイルビーチ

ウイットネスAはその後もF&Rで働いていた。いや働かされていたといった方がいいだろう。何事も起こらなかった。Rファイからも財務部長からも何のコンタクトもない。

家族と90マイルビーチの踏破に出かける。ピックアップトラックはいすゞだが、NZには国産の車はない。日本から60%は輸入するし、中古でも7年目までのものは人気がある。息子との約束は果たせた。

一日目はテパキストリームからマリア岬、2日目はタポツポツ湾まで、3日目はカポワイルアまで、車は友人ラン[6]が回送してくれる予定だ。

タズマン海を左手にみながら硬くしまった砂浜を歩く。とても順調だ。

11時30分50マイルは来た。スコット岬が眼前だ。向うから水しぶきを上げながらバギーが2台やってくる。

ウイットネスAをめがけて急カーブしてきた。ウイットネスAは跳ね飛ばされた。遠く記憶がかすれていく。妻や子が飛びついてきた。妻がなにかいっている。目の前が暗黒となり波音も静かになった。

「俺は死ぬのか?」


[1] ‘Only one quality in <country-region w:st="on"><place w:st="on">

New Zealand

</place></country-region>”

[2] 保険仲介、金融仲介

[3] Ponsonbee、瀟洒な商店街

[4] One Tree Park:標高183M、市内を一望できる。頂上に「パ」といわれるマオリの要塞がある。初代市長が松の木を植えたものだ。近年マオリとのいさかいがあり、切り倒されている。植樹の計画は進んでいない。名称だけ残りそうである。

[5] Gisborne、北島の東端の中堅都市、南太平洋が一望できる。

[6] Lunn、ファイナンシャル・プランナー


NZ紀行「ワインボックス」オークランド

2007-11-23 14:20:03 | 日記・エッセイ・コラム

□ シテイ オブ セールズ

1997年11月15日19時

NZオークランド、クイーンズ通り174

日本料理、写楽

海に向かって降りていくと左側に日本料理「写楽」がある。

店内は右側にカウンター席、左にいす席が展開している。

日本人の若い娘たちが着物を着て小気味よい動きをしている。ウイットネスAは友人ランと日本料理を食べに来ていた。マグロの煮つけを頼んだ。ビールは勿論、NZ特産の黒だ。

「話がある。」とAが切り出した。「俺はEPグループを首になる。あまりにクックのことを知りすぎたからだ。」

「そこで俺を誘ったのもワケがあるって云うことだな。」

Aは脇にオレンジ色のシャンペンボトルを持ってきていた。「銘柄はVeuve Clicquol Ponsardin[1]だ。」コレは高いぞ!

「頼む俺の書類を預かってくれ。」

「いいさ、お前の頼みだ。守ってやるよ。」「そのかわり条件がある。君と一緒に事務所を持ちたいんだ。君も知ってるとおりFP[2]の仕事も楽じゃない。弁護士と共同で運営すれば、ネームバリューや信頼性があがるんだ。」

「OKだとも」

実際、オークランドは思ったよりこじんまりしている。おもったより小さい。街は整備されており、シテイの中心に聳えるタワーを中心として5K圏に全ての中枢機関がある。

NZ銀行、市庁舎、ハイコート、銀行、証券取引所、海洋博物館もだ。

Rファイは市の北西部、高級住宅街ポンソンビー[3]に住んでいる。ダウンタウンを挟んで南東部に小高い丘がある。オークランド一の博物館公園でウインターガーデンという。Rファイの自宅から公演までは約2Kある。往復4Kのジョッキングには丁度いい距離だ。

ウイットネスAの自宅にロバート・ファイから電話があった。

「これからワンツリーパーク[4]に出てこないかね」

「何の用事ですか。」

「くればわかる。君の昇進の話だとでも思っているのか。」

「今日はヨットの練習があることはよくご存知じゃないですか。」

「ま、いいから、父にも言っておく。」

ウインターガーデンよりもずっと郊外であるが市の南西に小高い丘がある。ワントリートップ公園だ。そこまではAもファイもそれほど遠くはない。

ウイットネスAはテレコム本社の角を右折すると車で20分くらいでいける。

うす暗い雲行きであるが、湾は見渡すことができる。アジアからの観光客はまばらだ。

Rファイはオーストラリア産のジャガーでポンソンビー通り、テレコム本社前を右折、ウイリアムソンアベニューを南下、先に到着していた。彼は一人だ。

Rファイはドスの聞いた低い声で切り出した。

「君がクックの書類を隠し持っていることは既に知られている。」

「あの書類はEPグループの所有物だぞ。君はNZ刑法奪取罪に該当するのだぞ」とファイはすごんだ。若干28歳で取締役をしているのは父マイケルのせいなのだが、190センチを超える親譲りの体躯をしており、眼鏡越しにAをにらみつけた。

ウイットネスAは「私が書類を持っているというのは皆の誤解です。」「メモや私信はボク自身の訴訟行為のために必要のもので、EPのオリジナルを持っているわけないじゃないですか。」

「君がクックから帰りたいというからその人事をしたのに俺を裏切るのか。」

「君にはクックから1年も前に舞い戻ったかわいい奥さんや子供がいるだろう。」

「君は21世紀の黎明をイースト岬で見たくないないのか、ギズボーン[5]の別荘でだ。」

追いかけてファイはいう。「EPグループを追い出されて、この国で商売するのはできないのだぞ。」

「この国で、やっていくためには俺の紹介なしにできっこない。父は怒っているんだ。」

ウイットネスAはつぶやいた。「部長、私は英国教会のクリスチャンです。商売が悪であれば神に誓って不正はできないのです。」

「それは甘い。君の家族を路頭にさまよわせることになる。」

「どうだ。君を企画部長に取り立てようじゃないか。あいつはもう用無しだ。」

「そんな話にはのりたくありません。」

「ボートはほしくないか。俺の中古でも200万ドルはする。どうだ?」

「いりません。神のみぞ知る。アーメン」

拉致のあかないRファイは“Dumme”と一言いうときびすを返した。赤いベントレーがテールの光をギザギザになびかせて急発進した。細長い山道を恐ろしく早くおりていく。

さっきまでは眼下にワイハネ島の左右対称の山容が見渡せていたが、東風が吹き出し、雷鳴がとどろき急に雹が降ってきた。

翌日、ウイットネスAはF&Rの人事部長に呼び出された。「君は我がEPグループ会社法第40条に違反している。」「君にプライベートなものを持って本日5時までに退去を命ずる。」というもので最後に人事部長は「ただし、会社の財産、特に書類のコピィーは会社のものだから置いていくべきだと思うがね」とニヤリと笑った。

     1220日冬休み

ウイットネスA一家、90マイルビーチ

ウイットネスAはその後もF&Rで働いていた。いや働かされていたといった方がいいだろう。何事も起こらなかった。Rファイからも財務部長からも何のコンタクトもない。

家族と90マイルビーチの踏破に出かける。ピックアップトラックはいすゞだが、NZには国産の車はない。日本から60%は輸入するし、中古でも7年目までのものは人気がある。息子との約束は果たせた。

一日目はテパキストリームからマリア岬、2日目はタポツポツ湾まで、3日目はカポワイルアまで、車は友人ラン[6]が回送してくれる予定だ。

タズマン海を左手にみながら硬くしまった砂浜を歩く。とても順調だ。

11時30分50マイルは来た。スコット岬が眼前だ。向うから水しぶきを上げながらバギーが2台やってくる。

ウイットネスAをめがけて急カーブしてきた。ウイットネスAは跳ね飛ばされた。遠く記憶がかすれていく。妻や子が飛びついてきた。妻がなにかいっている。目の前が暗黒となり波音も静かになった。

「俺は死ぬのか?」


[1] ‘Only one quality in <country-region w:st="on"><place w:st="on">

New Zealand

</place></country-region>”

[2] 保険仲介、金融仲介

[3] Ponsonbee、瀟洒な商店街

[4] One Tree Park:標高183M、市内を一望できる。頂上に「パ」といわれるマオリの要塞がある。初代市長が松の木を植えたものだ。近年マオリとのいさかいがあり、切り倒されている。植樹の計画は進んでいない。名称だけ残りそうである。

[5] Gisborne、北島の東端の中堅都市、南太平洋が一望できる。

[6] Lunn、ファイナンシャル・プランナー


NZkikou

2007-11-16 06:40:28 | 旅行記

I'm in Auckland iternet caffe now.

It is 10:34 at NZSTT. 

Ranny is Today.  I,m thinking of office telephone, cause is this a business call?

Ms. Tang is OK?

Acutualy is very unconvinent to use of english litaracy.

Yesterday, I on boardded The Pride of Auckland  and I did skkiper really !!

Today  13;30  I will get A GUID OF CITY SIGHT SEEING .

SO LONG TODAY.

 


三菱戦略研究所の韓国戦略概観

2007-11-14 17:01:40 | 国際税務問題

三菱戦略研究所が「韓国事情」をリサーチしていました。ソノママ、コピィーでごめんなさい。

韓国経済は、内需の陰りに加え、急激なウォン高により輸
出環境も悪化している。新興国戦略では、いち早くBRICsに
注目し、官民一体で同市場に進出した。その結果、2001~
2005年の5年間は、対BRICs輸出増加率の年平均が34.6%を
記録し、韓国総輸出増加率同17.1%の2倍に達した。特にロ
シア(42.4%)とインド(34.4%)の増加率が顕著であった。
また対BRICs輸出(05年728億ドル)は、韓国総輸出(同
2,844億ドル)の25.6%を占めた。しかしここ1~2年、対
BRICs輸出増加率と投資増加率は企業間競争の激化により鈍
化している(図表1、2)。
こうした背景から韓国主要財閥は、トルコ、南アフリカ共和
国、メキシコ、ベトナム、タイの5カ国をポストBRICs・新興
国市場と位置付け、生産拠点化と市場開拓を急いでいる。以
下、国別に動向を概観する。
韓国の対トルコ貿易(06年)は、前年比11%増の32億ドル
(対輸出30億ドル、対輸入2億ドル)で主要輸出品目は、家
電、携帯電話である。対同国直接投資(06年12月末累計)は、
投資実績36件、1.6億ドルで製造業が87%を占める。
サムスン電子は、高級化戦略を積極展開。携帯電話では、中
低級市場を圧倒するノキアや現地企業と差別化を図り、売上
高(06年)が5億ドルに達した。
LG電子は、徹底した現地化を進めている。エアコンでは、
トルコ人の習性に合わせ、暖房機能を強化した製品を開発。最
大手コチ財閥と合弁で2000年にエアコン工場を建設し、現在
トップシェア。売上高(06年)は、2.6億ドルで内需が70%、
輸出が30%を占める。
ヒュンダイ自動車は、トルコ工場(09年年産10万台予定)、
スロバキア工場(年産能力30万台)、チェコ工場(09年年産30
万台予定)の三角拠点から欧州市場を狙う。品質保証期間を
他社の2倍の6年間にするとともに徹底した試乗キャンペーン
を実施している。
韓国の対南アフリカ共和国貿易(06年)は、前年比32%増
の32億ドル(対輸出18億ドル、対輸入14億ドル)でアフリカ
最大の貿易相手国。主要輸出品目は、家電、携帯電話である。
対同国直接投資(06年12月末累計)は、投資実績37件、1.2億
ドルで卸小売業の販売法人が多い。
サムスン電子は、トルコ同様、高級化戦略を強化。LCDテレ
ビ、LCDモニター、両開き冷蔵庫がトップシェア、プリンタ
ー、エアコン、PDPテレビ、携帯電話がシェア3位を占める。
LG電子は、アフリカ、中東地域の新モデルテスト市場と位
置付け、スポーツやイベントのスポンサーマーケティングを積
極展開。現在、電子レンジ、洗濯機、DVD、エアコンなど8
製品がトップシェア。最近では、家庭用カラオケ機器が人気を
博しており、今年は10万台の販売を見込む。
今後、同国政府のインフラ投資を呼び込む新経済政策(予
算620億ドル)と2010年のサッカーワールドカップ(推定経済
波及効果70億ドル)をにらみ、地場企業と連携し、投資拡大
を目指している。
韓国の対メキシコ貿易(06年)は、前年比66.6%増の71億
ドル(対輸出63億ドル、対輸入8億ドル)。貿易黒字55億ドル
は、黒字相手国順位3位となる。主要輸出品目は、テレビ、
携帯電話である。対同国直接投資(06年12月末累計)は、投
資実績110件、4.5億ドルで製造業が59%、卸小売業が24%を
占める。
サムスン電子は、メキシコを内需市場および中南米輸出向け
の生産拠点としている。ケレタロ市で洗濯機、冷蔵庫を生産
しており、原料の鉄板はすべて韓国と中国から輸入。またティ
フアナ市で生産しているLCDテレビがトップシェア。携帯電話
は、高級機種に加え、低価格市場への参入も検討している。
LG電子は、北米市場をにらんだ生産拠点化を進めている。
メキシコ・米国国境のメキシカリ市で携帯電話とLCDテレビ、
レイノーサ市でPDPテレビ、モンテレイ市で冷蔵庫を生産。こ
れらの製品は、60%を米国輸出、10%を中南米輸出、30%を
メキシコ内需に向けている。売上高(06年)は、31億ドルで
PDPテレビ、LCDモニターがトップシェア。
ポスコは、自動車・部品メーカー1,000社が密集する自動車
用鋼板市場を狙う。メキシコは、自動車生産台数200万台で鋼
板使用量160万トンのうち現地調達が30万トン、輸入が130万
トン。ポスコは、昨年、自動車用鋼板22万トンを輸出した。
韓国の対ベトナム貿易(06年)は、前年比17.6%増の48億
ドル(対輸出39億ドル、対輸入9億ドル)。貿易黒字30億ドル
は、ASEANの中で最も多い。主要輸出品目は、繊維、石油化
学である。対同国直接投資(06年12月末累計)は、投資実績
1,023件、21.7億ドルで投資相手国順位3位に急浮上している。
サムスン電子は、日系製品より安価な製品を投入し、南部拠
点から都市層を狙う。現在、AV家電、白物家電、パソコン用
モニターを生産しており、液晶テレビがトップシェア。また年
産1億台の携帯電話工場を計画中。最先端の高価製品を韓国
内生産し、中低価格製品を海外生産(ベトナム、中国、インド)
するグローバルソーシング体制の再構築を急いでいる。総生産
台数は、現在の1.2億台から2008年2.8億台を目指している。
LG電子は、ブランド知名度と品質を生かし、北部拠点から
販売活動を展開。テレビと洗濯機がシェア2位、冷蔵庫がシ
ェア4位を占める。
ポスコは、ベトナムに12.6億ドルを投じ、冷延工場(年産
150万トン、09年稼動)と熱延工場(同300万トン、12年稼動)
の建設に着工。また一貫製鉄所建設も事業化調査に入った。ベ
トナムで東南アジア進出のための足場を確保するとともに中国
やインドの現地法人と連携し、生産・販売のグローバル相乗効
果を狙う。
韓国の対タイ貿易(06年)は、前年比24.7%増の75億ドル
(対輸出42億ドル、対輸入33億ドル)。主要輸出品目は、家電、
化学原料である。対同国直接投資(06年12月末累計)は、投
資実績422件、8.1億ドルで家電分野が55%を占める。
サムスン電子は、6大戦略市場(米国、ドイツ、インド、
中国、ロシア、タイ)の一つに選定し、プレミアム製品を中
心にハイエンドユーザーを狙う。今年の売上目標は、前年比
25%増の7.5億ドルで新製品マーケティングに6,000万ドルを投
入。新製品の内訳は、家電と携帯電話がそれぞれ100種類、AV
機器が80種類、IT関連が20種類。販売代理店でのキャンペー
ンに力を入れる。LCDテレビ、PDPテレビ、両開き冷蔵庫が
トップシェア、デジタルカメラがシェア3位を占める。またサ
ムスン最大の薄型テレビ生産・輸出拠点を目指しており、主な
輸出先は、イラン、中南米、オーストラリアである。
LG電子は、タイを韓国、中国に次ぐ第3の生産基地と位置
付け、韓国色を全面に出したブランドイメージをアピールし、
高級製品の販売強化。洗濯機、冷蔵庫、電子レンジの新製品
17モデルと広告宣伝費1,000万ドル、携帯電話の高級30モデル
と同2,000万ドルを投入。洗濯機と電子レンジがトップシェア、
掃除機がシェア3位を占める。ほかにエアコン、テレビなどを
生産しており、タイ国内販売のみならず、ASEAN、中南米、
オーストラリアに輸出。売上高(07年)は、7.8億ドルを見込
む。
ポスコは、熱延、冷延、亜鉛メッキなど年産12万トンの鋼
板工場を建設し、自動車、家電メーカーに供給開始。またス
テンレス冷延鋼板メーカーのタイノックス・ステンレス社と資
本提携(6,000万ドル出資)し、熱延製品を供給している。
韓国財閥は、BRICs市場を先占し、国際競争力と資金力を
つけた。また新たな新興国市場を開拓する一方、欧米など先
進国市場への本格進出の準備も着々と進めている。しかし韓国
内経済は、依然として投資と消費の不振、労働改革の沈滞、
政策変更リスクなどにより停滞しており、産業空洞化が懸念さ
れている。韓国のグローバル経営戦略は、国内経済との兼ね合
いをどうつけるかが課題となる。
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出所:三井物産戦略研究所作成出所:三井物産戦略研究所作成

今後、年産40万トンの自動車鋼板生産を計画中。


NZ紀行

2007-11-14 16:46:08 | 旅行記

14日いよいよNZへ旅だちです。成田空港のYAFOOカフェーで無料でブログ入力しています。

今日のスケジュールはハードでした。まず、携帯を国際対応に変更していもらいました。ソフトバンクは010で始るんだって。オークランドのヨット・ハーバーに電話して24時間前リコンファーメーション。Hallow,This is Mr.KIMURA from Jjapan. I confirm The Yhot cruse・・・」といっていたら、相手が「コンニチワ、私日本人よ!」だって・・・拍子抜け。

それから空港リムジンバスWEBにアクセス・・成田・・東京間のバスを予約したかったのですが、翌日分以降で無いとダメとか。実力行使で東京駅から13時45分発にのったのですが、乗客はがらんとしていて拍子抜け・・一般のサラリーマンが今頃、旅行するワケないか。

それから東京海上日動の保険に加入しました。あまり沢山入るとヤバイ?ので××××円です。

実際の話、このブログを見て私を殺そうとするヤカラがあらわれないとも限らないので保険の話はこの辺で終わり・・・・

AIRNZは第二ターミナル。初めて海外っていう方は成田第一ターミナルと第二ターミナルの使用航空会社をわかっていないとダメですよ。

円⇒NZドルは97円68銭

日本の両替は有利なのダロウカ。ふろあのおばちゃんに聞いたが、現地から報告がないのでわかりませんとのこと・・もっとも銀行の関係者だからほんとのことをいうわけない。

娘に電話して、帰りのお土産何か希望あるか?留守電で返事なし。まじめにやってるんだね。昼間は留守電ということらしい。

免税店で帰りに受け取る条件で山崎12年15000円を買おうとしたら、もっていってくださいだって。いつからこういう仕組みになったのかな。

空港ショップで本を2冊買いました。「投資信託の話」と野口由紀夫の「超シリーズ経済学」

「投資信託」の方はとても怖いお話です。まとめる時間がないので、帰ってからご報告します。

それでは行って来ます。6時30分発で6:00ゲートインです。明日は9時AMオークランド着


WINEBOX1992,Nov.11

2007-11-13 17:42:28 | 本と雑誌

Parliamentary Debate


QUESTIONS ON NOTICE : Fay Richwhite and Co.--Investigation


Wednesday, November 11, 1992
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Fay Richwhite and Co.--Investigation

8. WINSTON PETERS (Tauranga) to the Minister of Finance:

At the time of the second Bank of New Zealand bail-out in November 1990,

did she authorise, on behalf of Cabinet, investigations, research or inquiry

into the directors of the minority shareholder, Fay Richwhite and Co.; if not,

why not?

Hon. RUTH RICHARDSON (Minister of Finance): As Minister of Finance,

I do not have the power to authorise unspecified ``investigations'' into the affairs of individuals. Our system of democracy safeguards the rights of individuals by

ensuring that ``investigations'' are carried out by independent authorities

acting within the guidelines set by well-established legal principles and specific statutes.

Winston Peters: As the major shareholder, how could that be when the board

of directors of the State Bank of South Australia in a minuted note stated that

the directors of Fay Richwhite ``could not be trusted'' and further accused them

of virtual blackmail ``because the bank was faced with the situation in which

actions taken outside of its control had placed it in a position whereby non-BNZ

secure exposures would be placed at significant risk should

the BNZ pre-capitalisation''--that is, the bail-out--``not proceed.'';

how could the Minister not know that?

Hon. RUTH RICHARDSON: As I have said to the member throughout,

if he has any evidence that should be put before an appropriate statutory

authority, he should do so. However, I remind the member that when

the Securities Commission last considered his call for an inquiry into

unspecified allegations it stated: ``Nothing we have seen to date justifies

such an inquiry.''.

Hon. Dr Michael Cullen: In the light of the Minister's original answer,

why did she once call for a public inquiry into the Bank of New Zealand?

Hon. RUTH RICHARDSON: I did not call for a public inquiry

into the Bank of New Zealand.


民訟レポート訴えの利益

2007-11-06 18:17:34 | 学問

筑波大学院・民事訴訟法レポートです

やっちゃいましたね。実は14日からNZなもんですからやっつけ仕事で

終わらせました。大渕教授ゴメンナサイ!

学籍番号200753429

木村俊治

民事訴訟法レポート

1.事実の概要

イ)社団たる医療法人Yの社員Aは社員Xと医療法人を立ち上げたが、その後入社承認決議して複数の者を入社させ、社員Xの議決権率を減殺させて、理事長を選出。理事会で定款を変更して診療所を設置・運営した。社員Xは医療法人Yを各決議の不存在を主張して提訴。

ロ)原審の判断

上告人は本件入社承認決議、本件理事選任決議、本件定款変更決議(以下、これらの決議を併せて「本件各決議」という。)がいずれも存在しないことの確認を求める事案である。  被上告人は、上告人が被上告人の形式上の社員であるが出資を伴っていないため実際は社員ではないとし、本件訴えには確認の利益がないと主張した。原審は、①社員及び理事の各氏名、人数等は登記事項ではないこと②本件入社承認決議及び本件理事選任決議は関係者(各社員)に拘束力を持つかのような外見自体が存在しないこと③上記各決議が有効であるとすることにより具体的な法律上の紛争が発生しているとの主張・立証がないこと④a町分院の開設による具体的紛争が生じているとの主張・立証もないこととして本件訴えは確認の利益を欠くとして判示した。

2.上告における争点

イ)本件入社承認決議及び本件理事選任決議は存在したかどうか

ロ)上告人に確認の利益があるかどうか

3.上告審[1]の判断

イ)本件入社承認決議及び本件理事選任決議は存在したという外形がある。

ロ)確認の利益は、判決を持って法律関係等の存否を確定することが、その法律関係等に関する法律上の紛争を解決し、当事者の法律上の地位ないし利益が害される危険を除去するために必要、適切である場合に認められる。本件はそのような場合に該当する。

 ハ)本件を原審に差し戻す。

4.理由

イ)確認の利益は判決をもって法律関係等の存否を確定することが、その法律上の紛争を解決し、当事者の法律上の地位、ないし利害が害される危険を除去するために必要かつ

適正である場合には確認の訴えはできる。本件入社承認決議及び本件理事選任決議についてそれを認めることは、上告人の議決権の割合が低下するという具体的な上告人の不利益があるし、当事者間にそれについて紛争がある。本件入社承認決議が存在する場合には平成75月以降に新たに5名が入社したことになり、上告人はこれら5名の入社を否定しているから、現時点における社員の確定等について決議から派生した法律上の紛争が存在しており、本件入社承認決議の存否を確定することが、上告人の社員としての法律上の地位ないし利益が害される危険を除去するために必要、適切であるというべき。

ロ)社員は理事が適正に選任されることについて法律上の利益を有するから、本件についても上告人が本件決議から派生した法律上の紛争が存在する。上告人は本件理事承認決議の存在を否定しているから上告人が被上告人の社員であるとすると本件理事承認決議の存否を確定することが、上告人の上記利益が害される危険を除去するために必要、適切であるというべき。

ハ)社団たる医療法人の社員は、診療所の開設、運営が法令、定款に従い適正に行なわれることについて法律上の利益があり、上告人は本件定款変更決議の存否を否定し、その運営の適法性を争っている。そして、上告人が被上告人の社員であるとすると本件定款変更決議の存否を確定することが、上告人の上記利益が害される危険を除去するために必要、適切であるというべき。

5.評価

イ)判例について

確認(訴え)の利益について判例(最高裁昭和44年(オ)第719号同47119日第一小法廷判決・民集2691513頁)は、学校法人の理事会等の決議無効確認の訴の許否について学校法人の理事会または評議員会の決議が無効であることの確認を求める訴は、現に存する法律上の紛争の直接かつ抜本的な解決のため適切かつ必要と認められる場合には、許容されるものと解すべきであるが本件は結局、以前に行われた理事会決議が無効であったとしてもその後に続く理事会決議は違法性を継承しないと結論し、民訴法225条、商法252条、私立学校法36条、私立学校法41条から上告人敗訴となっている。

また、売買無効確認並びに所有権取得登記抹消手続請求(最高裁昭和27(


ハゲタカブームについて

2007-11-05 18:24:01 | 日記・エッセイ・コラム

       ハゲタカ

199711月三洋証券に続いて北海道拓殖銀行、山一證券が破綻した。

山一は昭和40年の証券不況にも日銀特融で切り抜けた老舗であるが、今回はもたなかった。

打ち続く証券不祥事から、大蔵省も裏から手助けするご時世ではなくなったのである。時の官房長官も「仕方ない。自主廃業するんだな」と社長に言い切ったといわれる。

974月都内某税務署に一人の女子職員が入署した。聞くと北拓からの転職組だという。銀行の将来を懸念して96年に札幌にある公務員志望者予備校に通ったというのだ。確かに先が見通せる女性である。

三洋証券(平成9113日会社更生申立て)は、かって、隅田川のほとりに大ディーリングルームを作り話題を呼んだ中堅証券であった。証券会社が潰れる要因は、自己玉の証券売買の失敗(つまり、相場の見誤り)というのが相場であるが、三洋については、原因が究明されていない。一説によると大蔵省の不祥事(長野証券局長ノーパンしゃぶしゃぶ接待事件)の尻拭い(世論回避)として、それまで証券もつぶさない護送船団方式できた行政指導方式から、世間にとおりがいい会社更生法を三洋にぶつけて実験をしたのではないかとも言われる。しかし、会社更生法はデフォルトを誘発し、拓銀、山一へ波及することになる。

98年9月長銀が事実上国有化[1]される。自民党(橋本政権)は、長銀へ公的資金投入をするというものだ。ローン債権はソフトバンク(華商資本)やリップルウッド(ユダヤ資本)に買い取られていった。いわゆる瑕疵担保責任とやらで、将来的に、買値よりも担保価値が下がれば、政府は税金でこれを補填する羽目になる。債権回収機構も立ち上がり、ローンの簿価での引き取りも進んだが、塩漬けであり、市場では売却不能のままである。宮沢財務大臣がルービン財務長官と会談して、「ソフトランディング」を選んだ結果であるという。

金融再生6法案を審議しているうちに、ロシア経済が悪化してしまった。ASEAN諸国の通貨危機もあって、ジャパンプレミアムは最大となっている。日本の金融機関は国内で外貨を調達し、海外店に送る破目になっているという。長銀がつぶれれば日本経済は国際的に大打撃を受ける。

       不況の原因

バブル後の不況の原因は銀行の不良債権(NPL)の存在が金融機関の貸し渋りを誘い、企業の設備投資、政府の公共投資、国民の消費性向、住宅消費がすべてマイナスになったためといわれる。

確かに、その要因もあるにはあるが、橋本政権の金融引き締め政策、小渕政権の消費税アップも色濃く影響している。しかし、実は一番影響した政府の施策は、金融のビッグバンである。米国からいわれて、円市場、株式市場のグルーバル化,スタンダード化を進めたせいなのである。国際金融機関に課された資本充実策も影響した。米国政府も過当な貸出競争(たとえば、中小信用機関は、預金獲得に20%もの金利を付けたことがある。)による全国住宅資金貸出組合の破綻を乗り切ったと言う実績を持っている。また、LTCM(ヘッジファンド)の破綻を短期間で救った手腕がある。それらに口出ししたのはFEDはじめ、民間の投資銀行(証券)などである。彼らはNPLについて「不良債権売買」により差益を取る手法あるいは企業を再生させて高く売却する手法などを熟知していたのである。日本のNPLはおいしい市場である。いち早く、日本の不良債権をターゲットとして活動を開始したのである。これが米国輸入のハゲタカファンドを誘った原因である。

わかりましたか?


[1] 金融安定化資金という税金で預金保険機構を通じ長銀の発行する優先株式を取得する方法


国際私法レポート回答例

2007-11-05 16:48:55 | 国際税務問題

ついつい書いてしまいました。結論として正しいんですかね?

氏  名 木村俊治

1.国際契約の当事者自治の原則と特定国の強行法規の適用の関係

国際契約については広く国際私法上の当事者自治の原則が認められている。しかし、当事者自治の原則は、特定国の強行法規の適用を回避し、別な国の法の適用を導く機能を有していることもしかりである。そして、消費者、労働者といった弱者の保護を国際私法上重視していく過程において別途、客観的に定める準拠法上の強行法規は、契約の両当事者の主観的法選択があっても排除されえないとEC契約準拠法条約5条、6条に規定されている[1]

2.消費者・労働者などの弱者保護の原則

国際私法の解釈問題として一般法規については消費者契約・労働者契約等の法的弱者を保護する目的性から消費者の常居所地、労働役務の提供地を原則とする。

3.法律適用通則法の方式の表示

 消費者契約における法律適用通則法11条の方式に係る強行法規の適用について、消費者は自らを保護する強行規定の「特定」と「意思表示」を事業者にしなければ有効とならない[2]

4.消費者の主観的法選択がない場合

連結点について当事者の指定がない場合において一般条項的連結は、法律行為については当事者自治原則を採用する場合は、選択が無かった場合に対処する必要がある。そのため法適用通則法8条は「当該法律行為の当時において当該法律行為に最も密接な関係がある地の法による。」とし更に「最も密接な関係ある地」について推定規定も定めている。この推定については、特徴的給付を行う事業者については当事者の常居所地法ないし事業所所在地法を最密接地と推定することになる。また、「法律行為の方式は当該法律行為の成立について適用すべき法による」(法適用通則法10①)とする。

5.消費者の主観的法選択が消費者の常居住地でない場合で特定の強行法規を適用すべき意思表示を行なった場合

消費者契約について法適用通則法101項は「当事者による準拠法の選択」(7条)及び「当事者による準拠法の変更」(9条〕について消費者の常居所地法でない場合においても、消費者がその常居所地法上の特定の強行法規を適用すべき旨の意思を事業者に対し表示したときは、当該消費者契約の成立及び効力に関しその強行規定の定める事項については、その強行規定をも適用する[3]と規定している。

6.消費者契約において当事者による準拠法の選択がない場合

102項は消費者契約の成立及び効力について「当事者による準拠法の選択(7条)」の選択がない場合は前記「最密接地(8条)」の適用は除外され消費者の常居所地法によることと規定されている。

7.消費者契約の方式が消費者の常居所地法を採用しない場合で常居所地の特定の強行法規を適用すべき表示をした場合

103項は消費者契約の成立について当事者が消費者の常居住者地法を採用しない場合においてもその方式について消費者が消費者の常居住者地法中の特定の強行規定を適用すべき意思を事業者に表示したときは当該消費者契約の方式に関し強行法規の定める強行規定を専ら適用するとしている。

8.消費者契約の方式が消費者の常居所地法を採用した場合

10条4項は消費者契約の成立について消費者の常居住者地が選択された場合は「法律行為の方式」は原則、前記当事者が定めた地の法によるのであるが、「行為地法(102項)」及び「法を異にする地にある者の間で締結された契約の方式は申し込み、承諾の通知を発出した地の法のいずれかに適する契約の方式は有効とする(104項)」によらないで専ら消費者の常居所地法によると規定している。

9.消費契約において当事者による準拠法の選択がない場合

さらに同10条5項は消費者契約の成立について「当事者による準拠法の選択」がない場合は当該消費者契約の方式は消費者の常居所地法によると規定している。

10.本件の当てはめ

消費者がその常居所地法上の保護を受けるための条件として、消費者がその常居所地法中の特定の強行規定を適用すべき旨の意思を事業者に対し表示したときの一般的適用は消費者の常居所地法により、当該消費者契約の成立及び効力に関しその強行規定の定める事項については、その強行規定をも適用するとしているため裁判官が選択できることになる。

ⅰ)その場合において①当該消費者がその常居所地法中の強行法規のみを適用すべき旨のみ表示したときについては、任意法規については常居所地の規定が適用されるとは限らず、行為地法が適用される余地を残し、強行規定についてのみ常居所地の強行規定のみが採用されることになる。それ以外については準拠法地及び法廷地法の影響を免れ得ない。

ⅱ)また、②当該消費者がその常居所地の特定の強行法規の定める法律要件が存在するのでその効果が生じる旨を表示したが、その特定の強行法規が何であるかを表示しなかったときは、任意法規については常居所地を選択しているものと推定され、強行法規については法廷地法によることになる。そして、強行法規の概念とは何かの問題として強行法規の解釈問題が浮上する。すなわち、強行法規はその国によって概念が異なっており、たとえば我が国を法廷地とする争いにおいて強行法規の適用については「絶対的強行法規(法律)」、「相対的強行法規(私契約をオーバーライドする部分)」に区分し、我が国の絶対的強行法規と準拠法国の強行法規とを合算して裁判官が判断することになる[4]。また、複数国の強行法規が矛盾した内容の規律を命じた場合においては混乱の問題も起りえる[5]。したがって、法廷地法の影響は免れ得ない。

ⅲ)次に③当該消費者がその常居所地法の特定の強行法規を表示してそれを適用すべき旨表示したときは比較的、強行法規該当性については問題が生じない。

ⅳ)最後に④当該表示された強行法規の適用範囲を制限する別の条項を当該消費者が表示しなかった場合は当該地の強行法規の適用範囲を裁判官が知る由はないのであるから事業者から主張されない限り裁判官は知れる範囲内の外国法の強行規定を適用することが妥当である。したがって、この場合も法廷地方の影響は免れ得ない。


[1] 石黒一憲「国際私法」第2版、317

[2] 同掲103

[3] いわゆる「ダブルプロテクション」同掲106頁

[4]石黒 同掲、60-61頁

[5] 石黒同掲、339頁