原っぱ夕景

最近いろんな事が妙に懐かしくなった昭和生まれのおっさんの埒もない独り言にお付き合い下さい。

ねこの話

2022-03-10 11:38:25 | 日記
まいど!にゃんこふです。

子供の頃から動物全般(虫や蛙、魚含む)が好きでした。とりわけ生まれ育った家の周りには猫が沢山おり、もっとも近しい生き物でした。
凶暴なの、懐っこいの、人間嫌いなの、本当に色んな猫さんがいました。
昭和から平成に時代が移り変わってもその状況はあまり変わりませんでしたね。
まあ数は流石に減ってはいたようですが、相変わらず我が家の小さな庭では、猫さん達の賑やかな日常が繰り広げられているのでした。

20年程前の事、私は両親が残したこの家に一人暮していました。
ある日のこと、お隣のMさんの奥様が1匹の子猫を連れて家に来ました。Mさんちは家族揃って猫好きで、その頃も三匹飼ってらっしゃいました。
最初は「おや?」と思いましたが、事情を聞いて納得しました。
親猫が居なくなってしまった子猫を保護したMさんですが、それが先住猫たちにとって過度のストレスとなったようで、体調を崩してしまったとの事。そこで里親が見つかるまでの間、うちで預かってくれないかという事でした。

この時は預かる位ならいいや、と結構気軽な気持ちで引き受けたのでした。
普通ならここから大変な毎日が…と言うのがお決まりだったりしますが、ちょりさんは生後約2ヵ月とは思えない程出来た猫さんだったのです。
あ、申し遅れましたが、子猫はMさんが「ちょり」と名付けてたので、そのまま引継ぎました。性別は女の子で毛色はキジトラです。

それまで猫が家の中にいるという生活の経験がなかったので、色々と心配はあったのですが杞憂でした。
よく聞くようなイタズラや家具やカーテンへの被害は皆無でしたし、机やテーブルに乗る事もありませんでした。ご飯も人間が食べる物は決して欲しがりません。
でも、ただおとなしいだけじゃなく、ちゃんと子猫らしい活発さもありましたよ。
寝てる私の足や手と戦ったり、じゃらしやレーザーポインタも大好きで、跳んだり跳ねたりアクロバティックな動きで楽しませてくれました。
後、投げた小さなボールを取って来る遊びが好きでしたね。特に教えてはないんですけどね、一旦始めると飽きる事なく付き合わされました。
それと私が家にいる時は常にべったりで、歩く時は何度も踏んじゃいそうになりました。たまに会って構っていた野良さんとは違って寝る時も一緒でしたからね、とにかく可愛くて日常生活の一部、というか家族みたいな存在になってました。
結局Mさんには里親探しをお断りして、ちょりさんは完全にうちの子になったのでした。

当時はデジカメが買い易くなって来た時期でもあり、私もちょりさんをきっかけにキヤノンのコンデジを買って毎日撮りまくってましたね。んが、肝心の記録メディアを無くしちゃったんですよ(泣)

今だったらスマホで撮影して、そのままクラウドに保存できたんですけどね。
結局ちょりさんの画像で残っているのは僅か3枚…。

記憶の中にはご近所で飼われてたハスキーの背中に乗ってる姿やへそ天でバンザイしてる寝姿、洗面器のお風呂で頭に専用の手拭い乗せた姿なんかが明瞭に残ってるんですけどね。いや本当に残念です。

実はちょりさんにはとある秘密があったんですが、その話はまた改めて。

まんが時々小説

2022-03-06 07:18:41 | 日記
まいど!にゃんこふです。
まんが?好きですよ〜最近は買って読む事もまくなりましたが。それでもお気に入りはちゃんと本棚に並んでます。あ、まんがの話はまた改めて。

年に何度か読み返す小説が何冊かあります。いえいえ「人生とは何ぞや」的な難しいものじゃありません。
その紹介になりますが、あくまで個人的感想であり、書評ではありませんので、その辺はご理解下さい。

まずは隆 慶一郎先生の「一夢庵風流記」。

コミックスやパチンコ台(笑)でお馴染み「花の慶次」の原作ともなった小説です。
実在した人物であり、加賀百万石の祖 前田利家の甥だった前田利益(慶次郎)が主人公。

現存する資料は僅かながら、残されたエピソードの数々は痛快そのもの。そこに池田先生の独自の世界観が加味されて、胸躍る物語が形成されています。

私は時代小説もよく読むのですが、信長、秀吉、家康と言った有名どころが主人公となる小説よりも、歴史的にはあまりスポットが当たらなかった人間たちが活躍する様な話が好きです。
きっとそんな人物の方が自由度が高く、物語の主人公として魅力的なんだと思います。一昨年の大河の光秀なんかもそうですね。
もちろん先に挙げた戦国を代表する3人も充分魅力的ですが。

随分前ですが、歴史(時代)小説や戦国武将に関するとあるサイトに行った時の事。
そこは色んな歴史小説に登場する武将の人物像や戦略を話題に盛り上がってました。
色々と興味深いコメントも多く、私も前田慶次についての書込みをしました。
すると…
「あ、また花慶バカが来ちゃったよ、勘弁して」
このコメントした人は常連で発言力もあるらしく、他にも追従する人が続出…
「はいはい、ここはお子様立入禁止ですよ」
「フィクション好きならマンガ読んでなさい」
など、結構ひどい言われようでした。

花慶バカ?フィクション=マンガ?
彼らがあのサイトで取り上げて盛り上がってたいくつかの歴史小説、言わせてもらえばあれだって歴史的事実を軸としたフィクションじゃないの?
それ以前に、歴史的事実だけを繋ぎ合わせただけじゃ小説としては成立せんでしょ。

フィクション上等!エンターテイメント大いに結構!こちとら知的好奇心とやらを満たす小難しい話に費やす銭も余裕もないんじゃあ!
あ、いかん、思い出したら熱くなってしまいました。

著者の隆慶一郎先生は、元は映画やテレビドラマの脚本家をされていた方。
個人的な印象ですが、作品を読むと活字が容易に映像変換できるのは、そのせいかも知れませんね。

隆先生は遅咲きと評されるように、作品数は多くはありません。
おすすめはデビュー作「吉原御免状」「鬼麿斬人剣」「影武者徳川家康」「捨て童子 松平忠輝」そして遺作で未完の「花と火の帝」。
どの作品も本当に面白くて、「影武者徳川家康」や「捨て童子 松平忠輝」なんて結構な長編なんですが、一気に読んでしまった記憶があります。
あ、このニ作品も「花の慶次」同様にコミカライズされてますので、活字がどうも…という方は是非。

ここに挙げた作品は「花と火の帝」以外、映像化されてますが、感想は控えておきます。
個人的にはやっぱり「一夢庵風流記」「花の慶次」の実写映像化を熱烈希望!
虎皮の陣羽織に皆朱の豪槍を振り回し、愛馬松風の背で雄叫びを上げて戦場を疾駆する…そんな慶次の姿を、できれば大スクリーンで!!

ただ映像化に関しては、既存の実写化の多くがそうだったようにキャスト次第で賛否両論になるでしょうね。慶次役には私も意中の俳優さんがいますが、ここでは伏せておきます(笑)

「一夢庵風流記」は、戦国という激動の時代を時には鬼神の如く、また時には涼やかな風のように駆け抜けた前田慶次という「いくさ人」の活躍を描いた時代活劇です。
コロナで鬱々とした気分も慶次がきっと吹き飛ばしてくれると思います、ぜひご一読を。

ちまちま その2 レザークラフト

2022-03-05 13:44:42 | 日記
まいど!にゃんこふです。
ちまちまものづくりシリーズ2回目は、趣味のひとつであるレザークラフトについてです。

私は高校生の時に自動二輪の免許を取得。以来20年以上バイクに乗ってました。
だから、と言う訳でもありませんが、革には結構親しみがあったんですね。
革ジャンはもちろん、皮ツナギ(レーシングスーツ)なんて物を着てた時期もあったんです。

ある日、ツーリング仲間の一人が奥さん手作りのキーホルダーや、ウォレット(財布)を持ってたのです。ひと目見て気に入っちゃいました。

今ならPCやスマホで簡単に作り方や材料売ってる店を検索できますが、時は80年代初め、そんな情報源はまだまだありません。
近くに趣味でやってる人がいれば良かったのですが…件の革小物持ってた人は、レギュラーのツーリングメンバーじゃなかったので連絡先もわからず、聞く事も出来ませんでした。

だからもうイチから探しましたよ〜。
商店街のカバン屋さんから始まり、文房具屋さんなどなど、思いつく場所を片端から回りました。
そしてたどり着いたのが手芸店(最初から気付けよって話ですが…)でした。
地元の店には取扱いがありませんでしたが、それでも電話帳で調べてなんとか探し当てる事ができました。

店に行くと布地や裁縫道具の並んだ一画に、レザークラフトコーナーはありました。
筒状に丸めた革や色んな道具が狭いスペースに置いてあります。
が、驚いたのは革の値段!まさに「思てたんと違う」金額でした。
持って行った予算では、とても買えそうにありません。でも、ふと横を見ると段ボールの中に革の端切れが沢山入って売られているではないですか!
革の裏には値札シールが貼られており、どれも1,000円以内。

何を作るかも決めてなかったので、色や厚さ関係なく5枚程選んでカゴに入れました。
道具は何をどう使うかも全く分からなかったので、とりあえずこれは必要だろうと思われる糸、縫針、接着剤なんかをカゴへ。


陳列棚の横の壁にも色んな商品が下がってました。中でも目を引いたのが小ぶりのフォークのような形状をした物。
これは目打ちと言って革を縫う時に予め穴を開ける為の道具です(あ、この時はまだ名前は知りません)。
剣先の数が色々あったのですが、とりあえず4本と2本の剣先をチョイス。

たったこれだけでもそれなりの金額になったので、この日はここまでと帰ろうとした時、陳列棚の上に鎮座する樹脂製の小型トランク状の物を発見。
popにはレザークラフト入門セットとあります。表面はビニールに覆われてましたが、中に入ってる物は見えました。
私が買った糸や目打ちも入ってました。他にも金属製の棒の先に何やら模様の付いた物、軟膏(?)のような容器が2個、他には用途の分からない物がいくつか…中でもひときわ存在感があったのが木槌。これも当時の私には用途が謎な物でしたね。

値段が張る事と、この手のセットには絶対使わない物も入ってるという個人的な思い込みで購入はしませんでした…ま、予算が足りない事が一番の理由でしたが(笑)。

やっぱり入門書みたいなのは必要だなと思いましたが、ここには置いてないようでした。

そうだ、本屋(または図書館)へ行こう・・

その足で本屋へ直行しましたが成果なし、後日住んでたアパート近くの図書館へ行きました。
洋裁や和裁などが並ぶ書架にはありませんでした。だめか…諦めかけた時、盆栽や植木の手入れ、日曜大工などの実用書が並ぶ書棚の隅に「楽しい皮細工」(えっとタイトルはうろ覚えです)という布張りに箔押しというどこかクラシカルな装丁の本がありました。

手にとって開いて見ると、写真とイラストは載ってますが、全てモノクロでなんか古い感じ。
それでも革の部位や名前、作業前の革の処理や縫い方などが図版と共に紹介されてました。うん、諸々解りにくいっちゃ解りにくいんですが、充分充分。後は例によって、ちまちまやって行くだけ。
この本で見た知識や技術が私のレザークラフトの基本となっています。

てな訳で現在までunderhand sidelike(笑)でやってきましたが、作るのは主に小物ばかりですね。小銭入れとかキーホルダーとか、大きくてもせいぜい二つ折りの財布位まで。

何度か鞄とかトートバッグにもチャレンジはしてみましたが、モノが大きくなると逆に細部のアラが目立つんですよね、それに私が作る物って、なんか変にゴツくなっちゃうんですよ。

基本完成したら人にあげちゃうので手元にはあまり残ってません。あるのは30年位前に作った小銭入れとかキーホルダー、それに勢いだけで作った習作が少し。自分でも用途が分からないものもあったりします(笑)

画像の小銭入れとキーホルダー、すごい色でしょ?良く言えば経年変化、普通に見れば手垢で色が変わっちゃってます。
ま、味と言うかなんというか、その辺が私が革が好きな理由なんですけどね。

ちまちま、ちまちま・・・

2022-03-03 17:14:00 | 日記
まいど!にゃんこふです。

小さい頃から絵を描いたり、何か作ったりするのが好きでした。今はこんなおっさんですが、小学校の頃は県の絵画コンクールなんかにも出て、メダルや賞状もらってたんですよん。

でも、中学生になると伸びてた鼻を簡単にへし折られちゃいましたね。
だって他の小学校からも絵の得意な子が同じ中学にたくさん来てるんですもん。そりゃもう、みんなびっくりする位上手くて。
「自分は絵が得意だ」なんて、とてもじゃないけど言えませんでしたね。

ま、それでも絵を描くのが好きなのは変わらず、ノートにマンガ描いたりしてました。
プラモデルも好きだったんですが、こちらはそれなりに元手がかかるので、作りたいから作るって訳にはいきませでした。

そこで私が手を出したのはウッドカービング…と言えばかっこいいですが、つまりはそこら辺に転がってる木端(こっぱ)を削るだけなんですけどね。

最初は本で見たバードカービングに感動して始めたのですが所詮自己流、まともなモノが作れる訳もありません。
で、結局行き着いたのが鳥ではなく、その前段階の卵だったのです。

そう、あの玉子。丸くてまあるいタ・マ・ゴ(笑)。
材料は、近所の公園で拾ってきた太めの木の枝。あ、折るんじゃありませんよ〜公園の美観保持の為に剪定されて捨てられる枝の中から適度に乾燥した物を頂いてくるんです。もちろん管理のおじさんに断ってですよ。
それを適当な長さに切って、後はひたすらちまちま削るだけ。

この時使っていたのが、父から貰った伝家の宝刀「切り出し丸」なのです(笑)。

売られてる白木の鞘に収まった切り出しナイフじゃなく、切り出し小刀。上の画像みたいな物ですね。
すごく良く切れたんで愛用してたのですが、残念ながら以前住んでいた家を解体する時に紛失してしまいました。
後に専門店で同じ銘の入ったのを見つけたのですが、結構な値段に驚くと同時に、なくしてしまった事を後悔しました。

それはさておき、ちまちま削ってある程度形になったら紙ヤスリで表面をならして仕上げにかかります。
私が仕上げに使ってたのは、母が愛用してた椿油や料理に使うサラダ油。
なんでそんな物を?と思われるかも知れませんが、要は手軽に入手できてオイリーなものだったらなんでも良かったんですよ、専用の漆やワックスなんて当時の私には高くて買えませんでしたしね。
一度父のポマード使いましたが、匂いがね…艶は申し分なかったんですけどね、テカテカ(笑)

あのちまちました作業って没頭出来るので好きだったのですが、世の例に洩れず母からはしょっちゅう小言を言われてました。
「その位集中して勉強でしたらいいのに」

そんな声を背中に聞きつつ私は作業を続けたのでした。ちまちま・・ちまちま・・

夕陽に融けたスーパーボール

2022-03-02 10:50:00 | 日記

先日ちょっと用があって小さな公園を横切りました。そこで見つけたとある物体。
「ん?プチトマトか…?」
ベンチの脇に赤い球体が転がっています。拾い上げると、それは直径2センチ程のスーパーボールでした。縁日なんかでよく見るスーパーボール掬いでぷかぷか流れてるあのサイズですね。

軽く地面に落とすと、びょ〜んとよく弾みました。それを見て子供の頃のある出来事を思い出しました。今回はそのお話です。

確か小学校の3・4年生位の頃だったと思います。
ある日、親戚のおじさんがうちに来まして、会社の取引先から貰ったというある物をくれました。
「なんかアメリカで流行ってるボールなんだって」
そう言いながら鞄から出してくれたのは、直径5センチ位の青黒いボールでした。
なんか硬いぞ、変なボールだな…そんな事を思いつつも、とりあえずお礼を言って部屋へ戻りました。
部屋でしばらく眺めたり転がしたりしてたのですが、特に面白くもないので机の引き出しに放り込んで遊びに出かけました。
きっと変なボールよりも楽しい事があったんでしょうね、それが何だったかは忘れましたが(笑)

そのボールの事など忘れてかけていたある日の昼休み。校庭の隅っこで友達4・5人と空気の抜けかけたボールで遊んでいた時の事。あ、校庭を広く使えるのは最上級生の6年生だけなんです。だから私たちが使えるのは隅っこだけ。
ちっとも弾まないボールを蹴りながら一人の友達が言いました。
「ねえスーパーボールって知ってる?」
「あ、知ってる!マガジン(少年マガジン)に載ってた」一人が言うと、他のみんなも口々に「ちょっと落としただけで10メートル弾むんだって!」とか「世界記録は100メートルなんだぞ」とか、一体どこからの情報なんだか分からない事を次々に口にします。

私以外の全員がスーパーボールを知っていた事に驚いてしまいましたが、話題になってるスーパーボールとは私がおじさんにもらった件の「アメリカ製のボール」である事は間違いないようでした。
そこでちょっと声をひそめて(なぜ?)「スーパーボール、オレ持ってるよ」と言うと、皆んなに囲まれてしまいました。
「な、な、なに?」驚く私に皆んなは口々に「見せて!」「本当に100メートルも弾むんか?」「嘘ついたら針千本だぞ!」「くれ!」「明日持ってきて!」ちなみにどさくさに紛れて「くれ!」って言ったのは、クラスのリーダー格だったヤツで「けっちょん」と呼ばれてました。
てな訳で次の日学校に持ってくる事になってしまいましたが、さすがに小さなボールとは言え、おもちゃみたいなもんですからね。先生に見つかったら怒られるので学校終わったら公園に集合して、そこでお披露目、という事にしました。

午後4時過ぎ公園に行くと既に全員集合。と言うか人か増えてるし、犬連れてきてるヤツいるし(笑)きっと散歩のついでに来たんだろうな。犬は当時よく飼われてたスピッツでした。白い長毛のきゃんきゃんよく吠えるわんこです。

「あ、やっと来た!遅い遅い!早くスーパーボール見せろ!」と少し食い気味に迫って来るのはリーダー格のけっちょん。
私はポケットからあの青黒いボールを取り出してみんなに見せました。「おー!」「すげー!!」何がすごいのかよく分かりませんが…。

ボールを手にしたけっちょんは最初ボールを指でつついてましたが、おもむろに鼻に近づけて匂いを嗅ぎます。
「なんか変な匂いがする」
けっちょん、それ多分ゴムの匂いだから。

そんなけっちょんを無視して他のメンバー達は「早く遊ぼうぜ!」の大合唱。
私はけっちょんからボールを取り上げて、まず軽く地面にボールを弾ませてみました。
確かにいつも遊んでる白いゴムボールよりかは弾んだように見えましたが、10メートルだ100メートルだと騒いでた割に…全員がいわゆる「思てたんと違う」状態になってました。

そこでけっちょん再び登場。
「いや、もっと強くやんなきゃだめだって」そう言うと私よりも力を入れて地面に叩き付けました。すると本当に10メートル位跳ね上がったのです。
「おおおっ!」沸き起こる歓声。
テンションが上がった私は落ちて来るボールをキャッチし、そのまま渾身の力で、そう本当に力いっぱいボールを固い地面にぶっつけたのです。
みんなもボールの行方を追って一斉に暮れなずむ空を見上げています。

10分後、夕陽に染まる公園に一人残された私。そう、高く高く跳ね上がったスーパーボールはそのままどこかへ飛んで行ってしまったのでした。

mama do you remember…
母さん、僕のあのボール何処へ行ったんでせうね…なんちて(笑)