原っぱ夕景

最近いろんな事が妙に懐かしくなった昭和生まれのおっさんの埒もない独り言にお付き合い下さい。

ちまちま、ちまちま・・・

2022-03-03 17:14:00 | 日記
まいど!にゃんこふです。

小さい頃から絵を描いたり、何か作ったりするのが好きでした。今はこんなおっさんですが、小学校の頃は県の絵画コンクールなんかにも出て、メダルや賞状もらってたんですよん。

でも、中学生になると伸びてた鼻を簡単にへし折られちゃいましたね。
だって他の小学校からも絵の得意な子が同じ中学にたくさん来てるんですもん。そりゃもう、みんなびっくりする位上手くて。
「自分は絵が得意だ」なんて、とてもじゃないけど言えませんでしたね。

ま、それでも絵を描くのが好きなのは変わらず、ノートにマンガ描いたりしてました。
プラモデルも好きだったんですが、こちらはそれなりに元手がかかるので、作りたいから作るって訳にはいきませでした。

そこで私が手を出したのはウッドカービング…と言えばかっこいいですが、つまりはそこら辺に転がってる木端(こっぱ)を削るだけなんですけどね。

最初は本で見たバードカービングに感動して始めたのですが所詮自己流、まともなモノが作れる訳もありません。
で、結局行き着いたのが鳥ではなく、その前段階の卵だったのです。

そう、あの玉子。丸くてまあるいタ・マ・ゴ(笑)。
材料は、近所の公園で拾ってきた太めの木の枝。あ、折るんじゃありませんよ〜公園の美観保持の為に剪定されて捨てられる枝の中から適度に乾燥した物を頂いてくるんです。もちろん管理のおじさんに断ってですよ。
それを適当な長さに切って、後はひたすらちまちま削るだけ。

この時使っていたのが、父から貰った伝家の宝刀「切り出し丸」なのです(笑)。

売られてる白木の鞘に収まった切り出しナイフじゃなく、切り出し小刀。上の画像みたいな物ですね。
すごく良く切れたんで愛用してたのですが、残念ながら以前住んでいた家を解体する時に紛失してしまいました。
後に専門店で同じ銘の入ったのを見つけたのですが、結構な値段に驚くと同時に、なくしてしまった事を後悔しました。

それはさておき、ちまちま削ってある程度形になったら紙ヤスリで表面をならして仕上げにかかります。
私が仕上げに使ってたのは、母が愛用してた椿油や料理に使うサラダ油。
なんでそんな物を?と思われるかも知れませんが、要は手軽に入手できてオイリーなものだったらなんでも良かったんですよ、専用の漆やワックスなんて当時の私には高くて買えませんでしたしね。
一度父のポマード使いましたが、匂いがね…艶は申し分なかったんですけどね、テカテカ(笑)

あのちまちました作業って没頭出来るので好きだったのですが、世の例に洩れず母からはしょっちゅう小言を言われてました。
「その位集中して勉強でしたらいいのに」

そんな声を背中に聞きつつ私は作業を続けたのでした。ちまちま・・ちまちま・・