原っぱ夕景

最近いろんな事が妙に懐かしくなった昭和生まれのおっさんの埒もない独り言にお付き合い下さい。

私の体はカレーとバナナでできているのだ その3

2022-03-18 05:41:18 | 日記
まいど!にゃんこふです。

カレーで思い出すのは小学校3年生の夏休み。
四国のじいちゃんとばあちゃんちに行った時の事でした。毎日ご馳走を作ってくれてたばあちゃんが私に聞きました。
「今日は何食べたい?」
はい、もちろん私の答えは決まってます。
「カレー!」
この日、母は他出しており、ばあちゃんは人生初のカレー作りに挑戦する事になったのです。

夕方まで近くの川で泳いだり、魚を獲ったりして遊んで戻ると、玄関先に漂うカレーの匂い。
家の裏手にある五右衛門風呂に恐る恐る入って(笑)汗を流して食卓へ。

私の席にはプラッシーと三ツ矢サイダーがおいてあります。いつものようにサイダーで喉を潤していると、ばあちゃんがカレーをよそってくれます。
色も匂いもいつもと同じなんですが、なにやらカレーには不似合いな物が…。
ま、それでもカレーの誘惑には勝てず、スプーンにたっぷりすくってひと口。
「もぐもぐ…ん?…もぐもぐ…ん?」
少し辛味が強かったですが、普通に美味しいカレーです。
でも、明らかにいつもとは違う食感のものがいくつか入っています。
少し歯応えのある、多分…野菜?が2種類。そして明らかに肉とは違う「むにゅん」としたもの。私の表情で何かを察したばあちゃん。
「あれ、やっぱり初めて作ったから美味しくなかったね。卵でも焼いてあげようか?」
すまなそうに言います。
「ううん美味しいよ。でも、なんか色々入ってるね」
そう言う私にばあちゃんは
「ばあちゃんカレーって初めて作るからお店の人に聞いたのよ。そしたら煮物みたいなもんだから野菜は何入れてもいいですよって。だからジャガイモ、人参、タマネギ、お肉、レンコン、ゴボウ…」
う〜ん、なんか適当なアドバイスだなあ。
「それにあんたコンニャク好きでしょ」
あ、あの「むにゅん」の正体はコンニャクか(笑)
じいちゃんとばあちゃんの食卓の煮物の意味も分かりました。途中まで作り方一緒だもんね。
そうそう食べるに前に気になった物の正体、それはレンコンの穴でした(笑)
今だったら根菜カレーとか精進カレーなんてのもありそうですけどね。

上の画像は以前ネットで拾った物ですが、まさに私が食べたばあちゃんが作ったカレーがこんな感じだったんです。
レンコンとコンニャク、分かります?

もちろん今もカレーはよく食べてます。でもいわゆるチェーンのカレー屋さんにはほとんど行きません。
どちらかと言うと定食屋的な店か蕎麦屋さんでカレー食べる事が多いですね。
この手の店でも業務用のルーを使っている所が多いみたいですが、それでも時には「おっ!」と思わせる味もあるので侮れません。