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伊達 純のヒロシマ日記

反戦・反核・反基地などの平和運動、反原発運動、反貧困運動、グローバリゼーションの問題などについてヒロシマから発信する

【広島カープ】前田健太は長谷川良平さんの再来だ!

2010年06月03日 02時04分21秒 | 広島カープ
 広島カープの前田健太投手が順調に勝ち星を重ねている。

 5月を終わった時点でリーグトップの8勝。防御率1.45、奪三振74もリーグトップの3冠である。

広島・前田健8回0封8勝目!今度こそ月間MVPだ(スポーツニッポン 2010年5月28日)
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ser2/201005/28/ser2219908.html

マエケン、8回0封セ界トップ8勝目(デイリースポーツ 2010年5月27日)
http://www.daily.co.jp/baseball/carp/2010/05/28/0003029625.shtml

 6~9月を毎月3勝のペースで行けば、今シーズンは20勝も不可能な数字ではない。

 6月2日(水)の北海道日本ハムファイターズとの試合は2-2で引き分けたものの、前田健太は、やはり粘り強い投球で試合をつくった。

コイ総力ドロー マエケン踏ん張る(中国新聞 '10/6/2)
http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs201006020411.html

 私が広島カープのファンになってからエースと言えば、やはり北別府学投手である。広島カープの生え抜きの投手では唯一200勝以上を達成し、1982年には20勝で最多勝、沢村賞、1986年には18勝で最多勝、最優秀防御率、最高勝率、沢村賞のタイトルを獲得している。またエースと呼ばれるからには、接戦をものにする、苦しい時に勝つという精神的なつよさも要求される。その点でも北別府投手は申し分無いと言っていい。

 精神的なつよさという点では前田健太も相当なものだ。2008年のシーズンは9勝2敗、昨シーズンは8勝14敗で、これだけを見たら前田健太の成績は低迷しているように見える。ところが防御率は、2008年は3.20なのに対し、2009年は3.36で、そんなに大きな差はないし、WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched、投球回あたり与四球・被安打数合計)では、2008年は1.26なのに対し、2009年は1.16と、むしろ改善している。昨シーズン、前田健太の勝ち星が伸びなかったのは打線の援護が少なかったからだと言っていい。逆境にあったことで、前田健太は精神的なつよさを身につけたのだろう。それが今季の好成績につながっている。

WHIP(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/WHIP

 前田健太の精神的なつよさは、野手の好プレイをも引き出しているように思う。典型的なのが5月27日(木)の千葉ロッテマリーンズとの試合で、センターの赤松が、ホームへ突入した西岡を好返球で捕殺したというプレイである。

赤松補殺、主導権守る(中国新聞 '10/5/27)
http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs201005270269.html

 また6月2日(水)の北海道日本ハムファイターズとの試合でも、ライトの廣瀬がホームへ好返球をするなど数々の攻守があったという。

【球炎】価値大きい野手の好守(中国新聞 '10/6/2)
http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs201006020399.html

 上の記事には「広島時代の故木村拓也さんによると、守っていても勇気づけられる投手がいるという。不調でも知力、体力を振り絞って打者に向かっていく背中。当時の代表が黒田なら、今は前田健だろう。登板12試合で野手の失策はわずか3というのも、うなずける」と書かれている。

 広島の他の投手に必要なのは、このような野手の好守備を引き出すような精神的なつよさ-野手の好守備を信じて思い切って投げるという-ではないだろうか?

 しかし北別府と前田健太とでは、大きな違いがひとつある。それは北別府が広島の黄金期の投手であったのに対し、前田健太は低迷期の投手だということだ。低迷期に屋台骨を支えたという点では、私は直接見てはいないが、広島カープの創設期のエースだった長谷川良平さんを、やはり思い出してしまう。

 そう、前田健太は長谷川良平さんの再来なのだ!

【球炎】「平成の長谷川良平」だ(中国新聞 '10/5/27)
http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs201005270264.html


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