名馬の部屋⑥

今回はアグネスタキオンです。
早くも今年は産駒がデビューです。
僕の予想では、注目されているほど活躍しないと考えています。
いって【フジキセキ】くらいじゃないですかね。
競走実績と繁殖成績は別物。【ステイゴールド】の方が期待できると思う。
まぁ、この話はおいといて、と。


タキオン・・・それは光速よりも速いと考えられている仮想粒子のこと。
まさにそれくらい速かった・・・という人が多いのですが、はたして

正直ラジオたんぱ杯は圧巻でした。
当時は【クロフネ】が気に入らなかったので
『誰でもいいから倒して～』
と思って観戦していたらあそこまで強い勝ち方をするとは・・・

でも自分の中で１番の衝撃は弥生賞。
【タキオン】を恐れて７，８頭という少頭数。
【ボーンキング】がどこまで食い下がれるかが焦点だったのですが、
結果は５馬身差の圧勝不良馬場で。
しかもレース後、鞍上河内騎手と調教師さんのした会話は
『重はあんまり得意じゃないね』
『そうか』
おいおい得意じゃないのかよ
一体どこまで強いんだ

しかし皐月賞。
本気で走らなかった。
自分で加減して走っていた。
など、様々な説がありますが、とりあえず勝ちました。
が、正直物足りない。２着【ダンツフレーム】とは１馬身ちょっとの差。
３着の【ジャングルポケット】なんて躓かなければ逆転していたかもしれない。
個人的な視点では、確実に加減して走っていたと思う。テレビから観てもそう感じた。
ほんとに見たかったのはグングン突き放すあの走り。
それをダービーに期待した・・・

タラレバは禁句だが、あの当時の反響はすさまじかった。
スポーツ新聞は１面独占、異例の故障記者会見、一般のニュースでも取り上げられた。
おそらく今の【ディープインパクト】と同じくらいだったろう。


屈腱炎。引退。
あのときの衝撃は忘れられない。