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第105回全国高校野球選手権記念大会 組み合わせ&8強展望


 深紅の大優勝旗はどこの手に。

 8月3日に大阪市北区のフェスティバルホールにて、8月6日に阪神甲子園球場で開幕を迎える第105回全国高校野球選手権記念大会の組み合わせ抽選が行なわれ、初戦の対戦相手が決定した。大会連覇を目指す仙台育英(宮城)は初日第3試合で浦和学院(埼玉)と対戦する屈指の好カードとなった。開幕試合は土浦日大(茨城)と上田西(長野)が、台風6号の影響で選手の移動の見通しが立てられない沖縄尚学(沖縄)は、第6日目にいなべ総合学園(三重)と対戦することになった。

 初出場となるのは6校。第1日第2試合に共栄学園(東東京)が聖光学院(福島)と、第2日第1試合に高知中央(高知)が川之江(愛媛)と、第4日第1試合に鳥栖工(佐賀)が富山商(富山)と、同第3試合に東京学館新潟(新潟)が市立和歌山(和歌山)と、第5日第1試合に浜松開誠館(静岡)が東海大熊本星翔(熊本)と、第6日第4試合に宮崎学園(宮崎)が文星芸大付属(栃木)と、それぞれ対戦。選手宣誓は高知中央(高知)の西岡悠慎主将が務めることとなった。

 個人的に思う好カードは、前述の浦和学院と仙台育英をはじめ、愛工大名電(愛知)と徳島商(徳島)、日大三(西東京)と社(兵庫)、立命館宇治(京都)と神村学園(鹿児島)、創成館(長崎)と星稜(石川)、慶應(神奈川)と北陸(福井)、専大松戸(千葉)と東海大甲府(山梨)あたりか。大阪桐蔭が大阪決勝で敗れたほか、各地方大会で実力校が涙を呑み、連覇を狙う仙台育英が有利になるかと思わせるも、初戦から浦和学院とぶつかるなど最後まで勝ち抜き予想が難しそうだが、例年通りにブロック毎の展望を含め、8強を予想してみることにする。

◇◇◇

【第105回全国高校野球選手権記念大会 組み合わせ(初戦)】
■第1日(8月6日)
〈1回戦〉
第1試合 土浦日大(茨城)✕ 上田西(長野)(A)
第2試合 共栄学園(東東京)✕ 聖光学院(福島)
第3試合 浦和学院(埼玉)✕ 仙台育英(宮城)

■第2日(8月7日)
第1試合 川之江(愛媛)✕ 高知中央(高知)
第2試合 履正社(大阪)✕ 鳥取商(鳥取)
第3試合 英明(香川)✕ 智辯学園(奈良)
第4試合 愛工大名電(愛知)✕ 徳島商(徳島)

■第3日(8月9日)
第1試合 花巻東(岩手)✕ 宇部鴻城(山口)
第2試合 前橋商(群馬)✕ クラーク国際(北北海道)
第3試合 日大山形(山形)✕ おかやま山陽(岡山)
第4試合 大垣日大(岐阜)✕ 近江(滋賀)

■第4日(8月10日)
第1試合 鳥栖工(佐賀)✕ 富山商(富山)
第2試合 日大三(西東京)✕ 社(兵庫)
第3試合 市和歌山(和歌山)✕ 東京学館新潟(新潟)
第4試合 立命館宇治(京都)✕ 神村学園(鹿児島)

■第5日(8月11日)
第1試合 東海大熊本星翔(熊本)✕ 浜松開誠館(静岡)
第2試合 明豊(大分)✕ 北海(南北海道)
〈2回戦〉
第3試合 創成館(長崎)✕ 星稜(石川)

■第6日(8月12日)
第1試合 いなべ総合学園(三重)✕ 沖縄尚学(沖縄)
第2試合 立正大淞南(島根)✕ 広陵(広島)
第3試合 慶應(神奈川)✕ 北陸(福井)
第4試合 文星芸大付(栃木)✕ 宮崎学園(宮崎)

■第7日(8月13日)
第1試合 ノースアジア大明桜(秋田)✕ 八戸学院光星(青森)
第2試合 専大松戸(千葉)✕ 東海大甲府(山梨)
第3試合 九州国際大付(福岡)✕ 第1日第1試合(A)の勝者

◇◇◇


 では、各ブロック展望と8強予想を。

■Aブロック
創成館(長崎)
星稜(石川)
いなべ総合学園(三重)
沖縄尚学(沖縄)

 台風の影響で6日目の試合となった沖縄尚学がどの程度の影響があるか。ただ、沖縄は代表決定も早いので、対策に不足はなさそうだが、当日のコンディション次第か。星稜と創成館は好カード。星稜が例年ほど盤石ではない感じもするので、創成館と沖縄尚学の九州勢の対決と予想。

■Bブロック
立正大淞南(島根)
広陵(広島)
慶應(神奈川)
北陸(福井)

 ボンズこと真鍋擁する広陵は明治神宮大会準優勝、選抜4強ゆえV候補の1校だが、激戦の神奈川の決勝で横浜を逆転して甲子園に名乗りを上げた慶應もかなり強力。それぞれ初戦の堅さが出なければ、この2校が順当に勝ち上がりそう。

■Cブロック
文星芸大付(栃木)
宮崎学園(宮崎)
ノースアジア大明桜(秋田)
八戸学院光星(青森)

 作新学院をサヨナラで破った文星芸大付、接戦で多くサヨナラ2回で勝ち上がった宮崎学園は、ともに勢いがカギとなりそう。春季東北大会準決勝の再戦となった明桜と八戸学院光星は、同大会決勝で仙台育英に勝利して東北王者となった八戸学院光星が有利か。

■Dブロック
専大松戸(千葉)
東海大甲府(山梨)
九州国際大付(福岡)
土浦日大(茨城)
上田西(長野)
 
 激戦区千葉を勝ち上がった専大松戸、高校通算31本塁打の佐倉俠史朗擁する九州国際大付の2校がやや頭一つ出ているか。ただ破壊力ある打撃が定評の東海大甲府、劇的な勝利で甲子園の切符を掴んだ土浦日大の関東勢も侮れない。

■Eブロック
共栄学園(東東京)
聖光学院(福島)
浦和学院(埼玉)
仙台育英(宮城)
川之江(愛媛)
高知中央(高知)
履正社(大阪)
鳥取商(鳥取)

 今大会の最激戦区か。福島常連の聖光学院、優勝候補の仙台育英は初戦で強豪・浦和学院と激突。明徳義塾を降した高知中央は川之江との四国勢対決、さらに大阪桐蔭を破った履正社と、このブロックで優勝候補や強豪が1校に絞られる。贔屓したいところだが、初出場の共栄学園は厳しいブロックに入ってしまった。

■Fブロック
英明(香川)
智辯学園(奈良)
愛工大名電(愛知)
徳島商(徳島)
花巻東(岩手)
宇部鴻城(山口)
前橋商(群馬)
クラーク国際(北北海道)

 智辯学園、愛工大名電、花巻東に今春選抜で智辯和歌山に勝利した英明と、Eブロック同様こちらも激戦。春季近畿大会で大阪桐蔭、市立和歌山を倒し、決勝で金光大阪に圧勝した智辯学園が有利とはいえ、甲子園を知る実力校揃うだけに油断は命取りになる。

■Gブロック
日大山形(山形)
おかやま山陽(岡山)
大垣日大(岐阜)
近江(滋賀)
鳥栖工(佐賀)
富山商(富山)
日大三(西東京)
社(兵庫)

 近江、社の近畿勢が一歩リードか。特に3季連続出場で激戦区兵庫を勝ちぬ浮いた社は有力候補だ。日大勢3校のなかでも日大三を挙げたいところだが、投手層に不安があるのは否めない。ただ、初戦で社に勝てば、勢いが加速しそう。接戦となれば、本格右腕と打棒を誇る日大山形、佐賀北のような雰囲気も感じる鳥栖工も浮上。

■Hブロック
市和歌山(和歌山)
東京学館新潟(新潟)
立命館宇治(京都)
神村学園(鹿児島)
東海大熊本星翔(熊本)
浜松開誠館(静岡)
明豊(大分)
北海(南北海道)

 市和歌山、立命館宇治の近畿勢、神村学園、東海大熊本星翔、明豊の九州勢のなかから勝ち抜けが出るか。好敵手・智辯和歌山が早々に消え、出場を叶えた市立和歌山は、春季近畿大会で報徳学園に勝利も準決勝の智辯学園にコールド負けと波がありそう。全体的に拮抗していて、どこが勝ち抜けても可笑しくない。

 これらを踏まえて、8強予想を挙げておこう。

【8強予想】
創成館(長崎)
慶應(神奈川)
八戸学院光星(青森)
専大松戸(千葉)
仙台育英(宮城)
智辯学園(奈良)
社(兵庫)
明豊(大分)

 仙台育英は投手力も高く、智辯学園は近畿大会でも実績残してきた。この2校に、慶應、専大松戸の関東勢もハイレヴェルで見劣りしない。履正社は仙台育英にとって代わることももちろんあるが、Eブロックは激戦また激戦で予想が難しい。3季連続の社は地元の声援も味方につけそう。ダークホースに創成館と明豊の九州勢を挙げておく。

 ほぼ雰囲気や印象で選んだ予想となったが、結末はいかに。8月6日からの熱戦に注目だ。





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