事もなし・・・されど事がなし・・・（山拓）

2007年01月18日
蓮池さん「喜ぶ」を否定　山崎氏訪朝に絡み

　拉致被害者の蓮池薫さん（４９）は１８日「山崎拓議員の訪朝に対し、自分が喜んでいるとの報道もなされていますが、そのような事実は一切ありません。それは北に利用されるだけであると考えています」とのコメントを発表した。

　山崎氏と薫さんの兄透さん（５２）が１７日、都内で会談した。その内容を伝えた一部報道が、訪朝に関して薫さんが「喜んでいる」などとしたことを受けたコメント。

　薫さんは「兄は『政府として一体となって一枚岩で対応してもらいたい。北朝鮮に利用されることのないようにしてもらいたい』ということを強調しました。にもかかわらず、その趣旨が的確に伝えられていません」としている。

「救出運動にマイナス」　横田さんが山崎氏訪朝批判

　自民党の山崎拓前副総裁の訪朝について、拉致被害者家族会代表の横田滋さん（７４）は１８日、「北朝鮮に経済制裁をしている中、政府の意向も受けずに単独で行ったのは救出運動にとってマイナスだ」と批判した。

　東京都内で開かれた拉致被害者の松本京子さんの救出を訴える集会の後、記者の質問に答えた。集会でも家族会のメンバーから「個人プレー」「われわれの足を引っ張るだけ」と厳しい声が相次いだ。

　また、蓮池薫さん（４９）の兄で家族会副代表の透さん（５２）が１７日に山崎氏と面会し、訪朝を「評価した」と報じられたことについて、家族会事務局長の増元照明さん（５１）は集会で「透さんから『評価とはひと言も言っていない。宣伝に利用されたようで面会は軽率だった』と説明された」と明らかにした。

ワシでもわかる事を読めずに、カメラのある場所で山拓・平沢コンビと同席したのは、
怪しげなホテルの前で女子高生と肩を組むようなもんだ。

蓮兄は著書で散々、政官の胡散臭さ・権謀術数を言っていたではないか。
よりにもよって「五人の帰国は山拓の事前接触があったからこそ実現した」と、誰かに対して影響力があると誇示し、過去の人間になっている現実をどうにかしたい
（利権がどうとか安倍後の政権がどうとかは、埒外なので触れないでおく）
山拓などと同席するとは、何も言わなかったとしてもそれだけで迂闊である。

地村父や、つい先ごろの「横井某とヒュンダイの記事」で蓮弟本人などがハメられたように、帰国被害者とその家族は命はともかく、社会的信用抹殺のテロ対象であることは今も変わらないのである。
普通の暮らしをしたい気持ちはわかるが、皇族なみに言動を監視されていることをお忘れなく。

もし拉致被害者・家族の発言を封じたければ相手はどんな方法で来るか、
これを常に頭においておく必要がある。

日本の世論が、風一つで変わってしまう移り気である事は誰もが知っているだろう。
上っ面の奇麗事とスキャンダル（特に金と色と特権）は命取りになるのである。



追記
個人プレー、二元外交…家族会が山崎氏訪朝を批判

面会は、透さんが個人として山崎氏側に要請。
面会場所へ到着すると、テレビ局の記者らが待ちかまえていた という。

まぁ蓮兄の迂闊は先に書いたので置いとくとして、蓮兄が面会要請してから席に着くまでの時間経過が知りたい。

日テレのカメラを呼んだのは山拓側、となると日テレには事情説明してもらわんとな。
おかしな編集で蓮兄の意思表示を捻じ曲げた「情報操作」の疑いや、
スタジオでのコメント（家族会までもが安倍内閣に云々の件）にも何かしらの政治的意図を感じてしまう。

さらに追記
【産経抄】１月１９日

　▼それよりもこの新聞で首をかしげたのは、自民党の山崎拓元副総裁と拉致被害者である蓮池薫さんの兄、透さんとの会談記事（１８日付）だ。透さんは山崎氏の訪朝を評価し、「一つの風穴を開けた。弟も喜んでいる」と語ったとある。記事では「安倍政権の対北朝鮮『圧力』強硬路線に、被害者家族から疑問符が付けられた」とご丁寧に解説している。
　▼案の定、薫さんは「自分（薫）が喜んでいるとの報道がなされていますが、そのような事実は一切ありません」とのコメントをきのう発表した。「それは北に利用されるだけであると考えています」と怒っている。
　▼山崎氏と透さんの会談には平沢勝栄内閣府副大臣も同席していたという。テレビで思わせぶりな発言を繰り返す平沢氏は、山崎氏の代理人なのか、安倍内閣の一員なのか立場をはっきりさせてほしい。後者の立場なら拉致問題に首をつっこまず、中山恭子首相補佐官に任せ、本業に力を入れられてはいかがだろうか。「二元外交」の片棒を担ぐようでは、それこそ北に利用されるだけだ。

これによると毎日も一枚かんでいるらしい、日テレの場合は読売紙面と論調の方向が違うので番組制作側独自の意図でつくられたとの言い逃れもできるが・・・

どうやら（実際には何も強硬な事などやっていない）安倍内閣の強硬路線に釘を刺したい勢力が蠢いているようだ。