
メシア──世界唯一のスケプティックハンター。懐疑論者の嘘を暴く達人。
リネンちゃん──メシアの弟子。
メシア 前回説明したように奥菜秀次さんは『捏造の世界史』の中で、ロスコー・ホワイト説、サム・ジアンカーナ説、ジェームズ・ファイルズ説をとりあげている。
それにくわえ奥菜さんは、エドワード・エプスタインという研究家も紹介したりしている。
リネンちゃん エドワード・エプスタイン?
メシア ケネディー大統領暗殺に関連する本を3冊書いている人で、ウォーレン委員会のアレン・ダレスや、CIAにオズワルドを見張るように命じられていたされる人物、ジョージ・ド・モーレンシルトといった人たちにインタビューをおこなったことがあるこの世界の権威だ。
しかもケネディー大統領暗殺については中道派で……
●オズワルド単独犯の可能性
●オズワルドが操られていた可能性
●単独であっても陰謀がなかったことを証明するわけではない
……この3つの可能性を頭に入れている人なんだ。
リネンちゃん つまり奥菜さんは陰謀否定派ばかりではなく、そういう人も紹介したりしてフェアな印象を与えることに成功している、というわけですね?
メシア そういうこと。
ケネディー大統領暗殺にあまり詳しくない人たちは、そんな奥菜さんのテクニックにコロッとだまされてしまうと思われる。
リネンちゃん だまされる?どういうことですか?
メシア 奥菜さんは『捏造の世界史』の中でまったく触れてないんだけど、ケネディー大統領暗殺の陰謀論を語る上でぜったいに避けて通れない本に、ウィリアム・レモン/ビリー・ソル・エステスの『JFK暗殺 40年目の衝撃の証言』というものがあるんだ。
リネンちゃん 前回の説明で、ちょっと名前が出ましたね?
でも、なぜそれがぜったいに避けて通れない本なんですか?
メシア 『JFK暗殺 40年目の衝撃の証言』は基本的にレモンが書いたもので、共著者のエステスという人物は情報提供者という感じなんだけど、このエステスというのがすごすぎる人なんだ。
ジョン・ケネディーのあとに大統領になったリンドン・ジョンソンに資金提供をおこなっていたテキサスの億万長者で、『タイム』誌の表紙を飾ったこともある歴史上の人物なんだよ。
リネンちゃん すごいですね!
メシア 彼はレモンと出会うまでの40年間、沈黙を守り続けてきた《ケネディー大統領暗殺事件最後生き証人》であり、彼が事件の真相を告白した『JFK暗殺 40年目の衝撃の証言』は、そういう意味でぜったいに避けて通れない本と言えるんだ。
リネンちゃん 納得です。
メシア しかもエステスは《テキサスの蜃気楼》と呼ばれる人物で、接触を試みた人は多くいたそうなんだけど、ほとんどが失敗に終わっている。
さらに彼にいいがかりをつけた者は変死体で発見されるという噂まであるそうだ。
リネンちゃん まさに裏社会ですね……。
メシア そんなエステスの取材に成功したのがレモンであり、『JFK暗殺 40年目の衝撃の証言』はエステスの口から語られた衝撃の事実が記されているんだ。
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