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9.11陰謀否定派がぜったいに触れない「ブッシュ大統領の小学校訪問」

2024-08-18 10:23:05 | 陰謀論

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✳️陰謀【米国では『ポピュラーメカニクス』という雑誌が、陰謀論への大々的な反論記事を特集したが、難しい問題は避けていた】
 アメリカの『ポピュラーメカニクス』誌2005年3月号、『9/11の作り話を暴露する』(DEBUNKING9/11 MYTHS)という陰謀論を論駁する記事が掲載された。フルフォード氏によると、この記事は「9.11をでっちあげている」(彼ら自身がでっちあげているという意味らしい)という。氏はこうも言う。「彼らのやりたいことは、陰謀論の絶対に間違っている部分のみを攻撃すること。全部にいちいち反論する余裕はないと言いながら、難しい問題は避けていた」
 
 かくて「ブログの世界で、陰謀論者のほうが、証拠が揃って勝利を収めました。そうして数が増えて、潰しきれなくなっていくのをリアルタイムで見ていました」というのだ。
 
 アメリカの権威ある雑誌すら、ネット世論に対抗できず、かくて陰謀論者が勝利したのであった……。
 
 
真相【記事の内容がフルフォード氏が言う『陰謀論の絶対に間違っている部分のみを攻撃すること』なら、陰謀論の中核のほとんどが『絶対に間違っている』ことになる】(中略)
 この記事で論駁されている陰謀各論とは、以下のようなものである。
 
・「WTCに突っ込んだ機の下部に奇妙なふくらみがあり、それは爆弾だと思われる」
 
・「ハイジャック機を迎撃するな、という命令がアメリカ空軍に下っていた」
 
・「WTCに突っ込んだ機の目撃者は、『機には窓もなく、民間機には見えなかった』と証言した」
 
・「過去数十年間、航路を外れ、通信に返答しない機が出た場合、即座に迎撃されたのに、9.11のときは違っていた」
 
・「WTCの機が衝突したより下の階の損傷はそんなに大きくないはずだ。にもかかわらずビルが崩壊したのは爆破解体の証拠だ」
 
・「WTCの鉄骨が融解していた。機のジェット燃料では鉄は溶けない。これも爆破解体の証拠だ」
 
・「WTC崩壊時にコンクリートが粉々に砕け空中に舞ったのも、爆破解体の証拠だ」
 
・「WTC崩壊時の地震計の針の揺れ、爆破解体の様相を示していた」
 
・「WTC崩壊時の映像は、崩壊が火災によるものではなく、爆破解体であることを示していた」
 
・「ペンタゴンに開いた機の出入り口の穴は、ボーイングの突入にしては小さすぎる」
 
・「機の突入部のペンタゴンの窓が破損していない。これはボーイングでなく小型機かミサイルが突入した証拠だ」
 
・「ペンタゴンの前には機の残骸がない。『なにが突入したのか?』と疑惑がわくのももっともだ」
 
・「ユナイテッド93便が墜落したとき、少なくとも6人がF16か白い機を近くで目撃している。93便はこの機のミサイルで撃墜されたのだ」
 
・「93便のエンジンは墜落跡より数マイル離れたところで発見された。これは墜落でなく、撃墜されたことを示す」
 
・「93便が着陸したという目撃談がある」
 
・「元陸軍の人間が、自分は93便を撃墜したパイロットを知っているとラジオ番組で発言した」
 
 もうおわかりいただけたと思うが、ここにある項目は、本書中でもすでに大半を検証してきた。もちろん、筆者も『ポピュラーメカニクス』誌記事は読んでおり、これらの指摘が的を射ていることを確認している。つまり、陰謀論の中核の大半が論駁されてしまったのであるから、フルフォード氏が言うように「難しい問題は避けていた」ではなく、もう「難しい問題」など残っていないのだ。 奥菜秀次〈陰謀論の罠〉より
 
 
✔️【逆デバンキング〈ポピュラーメカニクスは難しい問題ばかりを取り上げている〉】
 これはベンジャミン・フルフォードの反論のしかたがまずいです。
 
 「ポピュラーメカニクスは難しい問題は避けていた」
 
 ではなく……
 
 「ポピュラーメカニクスは専門知識がなければ理解しづらい難しい問題ばかりを取り上げ、専門知識がなくても誰でも理解できる核心部分は避けていた」
 
 ……とすべきです。
 
 
【ブッシュ大統領の小学校訪問】
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 たとえば、9.11陰謀支持者なら知らぬ者はない「ブッシュ大統領の小学校訪問」。
 
 2001年9月11日、ブッシュはフロリダ州サラソタの小学校を訪問しており、2学年の生徒たちの朗読を聞き、記念写真撮影をおこなったのです。
 
 が、このときブッシュは、大変不自然な行動をとったのです。
 
 朗読中、ブッシュは側近にテロが起きていることを知らされたのですが、一瞬顔色を変えたもののなにも行動せず、そのまま朗読を続けさせたのです。
 
 このことについてジェームズ・バンフォードという諜報の専門家はこう言います。
 
 「我が国が攻撃されていると告げられたとき、最高司令官[大統領]はその詳細については無関心だったように見える。彼はさらなる脅威が迫っているのかとか、攻撃はどこから来たのかとか、我が国をさらなる攻撃から守る最良の手段はなにかとかいったことは、けっしてたずねなかった。……その代わりに、現代の真珠湾攻撃のさなかにおいて、彼は予定通りの行事に戻ったのである」
 
 
【ブッシュのジョーク】
 子供たちの朗読が終わると、ブッシュは次のようなジョークを言ったそうです。
 
 「本当に上手に読んだね、ヒュー!6年生かと思ったよ!」
 
 この様子のビデオを入手したロリー・バン・オーケンという女性の言葉を紹介します。
 
 「私は大統領があそこに座って2年生の朗読を聞いているあいだに夫がビルの中で焼かれていたかと思うと、見るのをやめることができませんでした」
 
 
【2〜3秒で伝えられるはずがない】
 ダメ押しにもう1つ。
 
 ベンジャミン・フルフォードによるとこの模様はマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画〈華氏911〉でも描かれており、側近がブッシュに耳打ちした時間はほんの2〜3秒だったそうです。
 
 フルフォードは……
 
 大統領の芝居は下手だった。側近が耳打ちしたのは、わずか2〜3秒。そんな短い間で「大統領、2機目の航空機がタワーに激突しました。アメリカは攻撃を受けています。被害状況は……」などと伝えられるわけがない。
 
 ……とツッコミを入れています。
 
 いかがでしょうか?ブッシュの行動は縦から見ても横から見てもどう見ても不自然であり、テロが起きることを事前に知っていたとしか考えられません。
 
 また、ブッシュのこの不自然さを理解するのに、軍事や科学の専門知識など必要ありません。バカでもアホでも誰でも理解することができるものです。
 
 奥菜秀次やポピュラーメカニクスをはじめとする9.11陰謀否定派たちは、こうしたテーマの議論はすべて避け、一般人が理解しづらい軍事や科学の(どうでもいいような)テーマばかりを取り上げているのです。これは懐疑論者の代表的な戦術の1つです。
 
 
【まとめ】
 ●ブッシュは小学校訪問中にテロを知らされたが、なにも行動をとらなかった。
 
 ●奥菜秀次とポピュラーメカニクスは、なぜかブッシュの小学校訪問を取り上げていない。
 

9.11テロ!「ハイジャック伝達の流れは長くて複雑」の噓

2024-08-18 10:19:28 | 陰謀論

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✳️陰謀【ハイジャック機を撃墜しないよう、アメリカ空軍には待機命令が出ていた】
 誰もが不思議に思うのは、4機もハイジャックされながら世界最強のアメリカ空軍がテロ機を一機も撃墜できなかったことだろう。これを、どう解釈するか? 
 
 フルフォード氏は、こう書いている。
 
 「通常、民間機がハイジャックされたり、規定の航路を外れて管制塔の呼びかけに応じなかったりした場合には、米連邦航空局は北米防空司令部(NORAD)に通報し、15分程度で戦闘機が緊急出動するというシステムができている。それが9.11に限っては、世界貿易センター第1ビルへの激突(午前8時46分)からペンタゴンへの激突(午前9時45分)まで1時間あったのに、米軍はなんの対応もとらなかった」
 
 そして氏は、ペンタゴンから24キロ離れた空軍基地を飛び立ち、ペンタゴンから320キロの位置にあった戦闘機が警戒態勢に入っていなかったことを指摘し、テロは想定済みだったと結論した。明快な論理である。
 
 
真相【ハイジャック機93便が墜落したあとで、不審機撃墜命令がアメリカ空軍にやっと出た】(中略)
 ハイジャックを発見した場合の伝達の流れは、次のようになっていた。
 
 管制官→上司→その上司→マネージャー→ATC(航空輸送司令部)→FAA(米連邦航空局)
 
 このような役所のような構造になっている上、そこからがまた長い。つまり、ハイジャックであることが確認されたら、さらに次のよう流れが加わる。
 
 FAA→ペンタゴン→国家軍事指揮センター→国務長官→NORAD→アメリカ空軍基地
 
 つまり、9.11の場合、不幸だったのは、テロ当日管制官→上司→NORAD→空軍基地と命令は伝わったが、管制官には管轄下の機が多すぎて、アメリカン航空11便の正確な位置がわからず、どこに戦闘機を送ればよいのか判然としなかったことだ。その結果、オティス空軍基地から戦闘機が発進したのは、11便がWTCに突入した7分後だった。 奥菜秀次〈陰謀論の罠〉より
 
 
✔️【逆デバンキング〈言い訳がましい〉】
 奥菜秀次のこの意見、「意味がわかりにくく、言い訳がましい」という印象を、普通の読解力がある人なら受けると思います。
 
 ちなみに奥菜秀次のこの意見の情報ソース、ネタ元は、相変わらず〈911報告書〉です(笑)。
 
 
【ハイジャック伝達は1分で可能】
 ところで奥菜秀次の説明を読むと、ハイジャックが起きたことを1番上の偉い人に伝えるのには、非常に長く複雑なプロセスを経る必要があるように思われますが、実際はまったくそんなことはないようです。
 
 NORADの報道官によると、FAAが「なにかおかしい」と感じてからNORADに接触するまでにかかる時間は「1分」で、それからNORADはアメリカのどこへでも数分以内にスクランブル発進できるそうです。
 
 
【MSNBCの報道】
 また、MSNBCの報道に次のようなものがあります(文中の「フィックス」とは「飛行計画における地理的な確認ポイントの連続」のことです)。
 
 パイロットはそれぞれのフィックスにピンポイントの正確さで従うものと想定されている。もし飛行機が予定の航路から15度あるいは2マイル逸脱したならば、航空管制官はパニックボタンを押すであろう。彼らは飛行機に無線連絡して、「アメリカン航空機11便、貴殿は航路からそれている」と言うであろう。それは現実の緊急事態とみなされる。
 
 よってアメリカン航空11便は、遅くとも8時35分には迎撃されていたはずなのです。
 
 
【ロシア空軍最高司令官の言葉】
 最後にロシア空軍の最高司令官、アナトリー・コルヌコフの2001年9月12日の言葉を紹介します。
 
 「一般に、アメリカで昨日使われたようなシナリオでのテロ行為を実行することは不可能である。……ここでそれに似たことが起こったらすぐに、私はただちに報告を受け、1分以内に全員が配置についているだろう」
 
 
【まとめ】
 ●ハイジャック伝達から迎撃まで、長い時間などかからない。
 

9.11テロ!「NORADは国内機に即時対応できない」の噓

2024-08-18 10:15:50 | 陰謀論

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✳️陰謀【ハイジャック機を撃墜しないよう、アメリカ空軍には待機命令が出ていた】
 誰もが不思議に思うのは、4機もハイジャックされながら世界最強のアメリカ空軍がテロ機を一機も撃墜できなかったことだろう。これを、どう解釈するか? 
 
 フルフォード氏は、こう書いている。
 
 「通常、民間機がハイジャックされたり、規定の航路を外れて管制塔の呼びかけに応じなかったりした場合には、米連邦航空局は北米防空司令部(NORAD)に通報し、15分程度で戦闘機が緊急出動するというシステムができている。それが9.11に限っては、世界貿易センター第1ビルへの激突(午前8時46分)からペンタゴンへの激突(午前9時45分)まで1時間あったのに、米軍はなんの対応もとらなかった」
 
 そして氏は、ペンタゴンから24キロ離れた空軍基地を飛び立ち、ペンタゴンから320キロの位置にあった戦闘機が警戒態勢に入っていなかったことを指摘し、テロは想定済みだったと結論した。明快な論理である。
 
 
真相【ハイジャック機93便が墜落したあとで、不審機撃墜命令がアメリカ空軍にやっと出た】
 なぜハイジャック機は撃墜されなかったのだろうか?
 
 それは、ハイジャックを探知した各部署間での判断と連絡が遅延したからだった。
 
 もともと、アメリカの国土防衛組織であるNORAD(中略)は外敵機なら即時対応できるが、国内機が破壊兵器と化すことは完全には想定していなかった。また、従来のハイジャックの常識ではハイジャック犯はなんらかの要求をしてきたり、着陸するか亡命するかといった対応をしていたが、9.11の場合“沈黙のハイジャック犯”という初のケースであった。 奥菜秀次〈陰謀論の罠〉より
 
 
✔️【逆デバンキング〈ハイジャックは20分で判断できる〉】
 だから素早く対応できなかった、というわけなのでしょうか?
 
 しかし、これは事実に反しています。
 
 1番最初にハイジャックされたとされるアメリカン航空第11便がボストン空港を出発したのが午前7時59分。
 
 8時14分にFAAからの「高度を上げるように」という命令に応答しなかった上、ラジオとトランスポンダーのスイッチが切られていたため、ハイジャックの可能性を示唆。
 
 8時20分、FAAは飛行機が大幅に予定航路を外れたため、「ハイジャックされた」と結論しました。
 
 ここまでわずか20分。ハイジャックされたかどうかを判断するのに、外敵機か国内機かなど関係ないことがわかります。
 

「9.11テロの生きていた犯人は同姓同名の別人である」の噓

2024-08-18 10:11:27 | 陰謀論

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✳️陰謀【乗客リストにハイジャック犯の名がなく、彼らは生きていたことが確認されている!】
 事件直後にメディアに流れた機の乗客リストには、アラブ系の名はなかった。これは、なにを意味をするのだろうか?
 
 また、“ハイジャック犯”と名指しされた19人のうち、じつに7人もが生存しているとBBCなど世界の大手メディアで報告されている。
 
 成澤氏は、自作のチラシ「『9.11』をいかに理解するか」でこう書いている。
 
 《モハメド・アタをはじめとする「19人の自爆テロリスト」が、4機の旅客機に搭乗したという証拠はない。米航空機史上、初めて搭乗者名簿は正式に公開されていないし、CNNが発表した出所不明「名簿」にはアラブ系の名前はない。また、少なくとも6人が英『インデペンデンス』紙などによって生存が確認されている》
 
 つまり、成澤氏は、犯人は機に乗ってもいず、生きてさえいるのだと言うのである!
 
 
真相【犠牲者リストにハイジャック犯の名があるわけがない。彼らと同姓同名の人が生きていることが確認されている】(中略)
 「生きていたハイジャック犯の謎」だが、まずは、以下に犯人19人の名を列挙しておく。
 
■アメリカン11便
 
 モハメド・アタ
 
 アブドルアジズ・アルオマリ
 
 ワイル・アルシェリ(兄)
 
 ワリード・アルシェリ(弟)
 
 サタム・アルスカミ
 
■ユナイテッド175便
 
 マルワン・アルシェヒ
 
 ファイズ・バニハムマド
 
 アフメド・アルガムディ(親戚)
 
 ハムザ・アルガムディ(親戚)
 
 モハルド・アルシェフリ 
 
■アメリカン77便
 
 ハニ・ハンジュル
 
 ハリド・アルミダル
 
 ナワフ・アルハズミ(兄)
 
 サレム・アルハズミ(弟)
 
 マジド・モケド
 
■ユナイテッド93便
 
 ジアド・ジャラ
 
 アフメド・アルハズナウィ
 
 アフメド・アルナミ
 
 サイード・アルガムディ
 
 兄弟や親戚関係なら同姓でも1人とカウントすると、ハイジャックチームは、同名「アフメド」が3人、同姓「アルシェフリ」2人、「アルガムディ」2人という構成である。たかが19人でこれだけ同じ姓や名があるのは、アラブ系社会には同じような名や姓の人が多いからだ。テロ関連で、誤認逮捕が相次いだのもこのためである。だから「生きていたハイジャック犯」の最も単純な可能性は、「中東諸国にはハイジャック犯と同姓同名の人がたくさんいる」というものだ。また、パスポートが盗まれたとか、似た名が多くあったので、アメリカ側が混同した可能性もある。なんでもかんでもアメリカの陰謀にしてしまう人々は、こうしたことが眼中にない。 奥菜秀次〈陰謀論の罠〉より
 
 
✔️【逆デバンキング〈名前だけでなく顔写真も公開されている〉】
 「アラブ系社会には似た名前が多い。だから生存が確認された7人は同姓同名の別人だ」──この意見が通るのは、公開されているのがテロリストの名前だけだったらの話でしょう。
 
 FBIのホームページには名前だけでなく顔写真も公開されており、生きていた7人がハイジャック犯とされている7人と同一人物であることがわかっています。
 
 もしも顔がまったく違うなら「同姓同名の別人」で済みますが、そのような話は聞いたことはありません。
 
 
【まとめ】
 ●生きていた7人とハイジャック犯7人は、同一人物であることが明らかになっている。
 

9.11テロの乗客リストの中にアラブ系の名前が入っていなかった謎

2024-08-18 10:08:08 | 陰謀論
 

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✳️陰謀【乗客リストにハイジャック犯の名がなく、彼らは生きていたことが確認されている】
 事件直後にメディアに流れた機の乗客リストには、アラブ系の名はなかった。これは、なにを意味するのだろうか?(中略)
 
 
真相【犠牲者リストにハイジャック犯の名があるわけがない。彼らと同姓同名の人が生きていることが確認されている】
 成澤氏が言う「謎だらけの『乗客リスト』」とは、事件直後にCNNが発表したものだ。それは、著書『9.11の謎』を見れば明らかだ。そこで、以下に、そのサイトのアドレスを示す。この内容は、今も順次更新されている。
 
http://www.cnn.com/SPECIALS/2001/trade.center/victims/AA11.victims.html(中略)
 
 これらを見れば、誰でも一瞥でわかると思うが、これは「乗客」のリストではなく、「犠牲者」のリストである。成澤氏は、victimsの意味を知らないのだろうか?
 
 日本の報道番組でも、例えば、人質を取ってたてこもった犯人が自爆し、犯人を含む死傷者が出た場合、「死亡者リスト」なら犯人が含まれる。しかし、「犠牲者リスト」「お亡くなりになられた方たち」なら、犯人は含めない。これは、世界の常識だ。したがって、「犠牲者リスト」に犯人の名が載っていないというのは、どこも不思議なことではない。 奥菜秀次〈陰謀論の罠〉より
 
 
✔️【逆デバンキング〈USA TODAYの乗客リスト〉】
 奥菜秀次は成澤宗男の〈9.11の謎〉に載っている乗客リストのことを、「事件直後にCNNが発表したものだ」と言っていますが、具体的に2001年の何月何日に発表されたものなのでしょうか?
 
 実は事件翌日の12日にUSA TODAYが乗客リストを発表しているのですが、私が知る限りUSA TODAYの発表が最速のものです。
 
 そして翌13日に、その乗客リストの中にアラブ系の名前が入っていないことをイギリスのガーディアンが指摘したのです。
 
 
【USA TODAYの犠牲者リスト】
 「だからなに?」という声が聞こえてきそうですが、USA TODAYは9月12日に発表した乗客リストを9月25日に「犠牲者リスト」としてアップデートして再度発表しているという事実があるのです。
 
 アドレスがこれです。
 
http://www.usatoday.com/news/nation/2001/09/11/victims-list.htm
 
 たしかに「victims(犠牲者)」という字が入っています。 
 
 要するに、9月25日にアップデートして再度発表した犠牲者リストと、9月12日に発表した乗客リストはまったく違うものであり、その乗客リストの中にアラブ系の名前が入っていなかったというわけなのです。
 
 これはいったいどういうことなのでしょうか?
 
 懐疑論者がこれを論破する方法は1つだけ。USA TODAYが9月12日に発表した乗客リストが、実は犠牲者リストだったことを明らかにすることです。
 
 
【まとめ】
 ●USA TODAYは乗客リストと犠牲者リストの2つを発表している。
 
 ●乗客リストのほうにはアラブ系の名前が入っていなかった。