✳️陰謀【大手メディアの記者の証言が、突っ込んだのがボーイングでないことを証明した】
『ボーイングを捜せ』では、『USA TODAY』紙のマイク・ウォルター記者のこんな証言を紹介していた。
「翼のついた巡航ミサイルのようだったよ。ちょうどあっちに飛んでいってペンタゴンに激突したんだ。大きな爆発があって火の玉になり、煙が流れていった」
この証言は珍重されているらしく、証言者の名は挙げていないが『ビートたけしの!こんなはずでは!!スペシャル』や成澤氏の本でも紹介されている。
『USA TODAY』紙といえば、全米一の日刊紙である。こんな大手メディアの人間でさえ、ペンタゴンに巡航ミサイルが撃ち込まれたと証言しているのだから、陰謀は間違いない。
真相【証言者が、陰謀論者らが嘘つきであるのを証明した】
マイク・ウォルター記者の証言のオリジナルは、CNNのホームページで確認できる。そこでは彼はこう言っている。
「(前略)窓の外を見たら、このジェット機、アメリカン航空機が来るのが見えた。あんまりに低空なんで、変だと思った。それを見て、まるで翼の生えた巡航ミサイルみたいだと思ったね。(中略)右のほうに飛んでいって、ペンタゴンに当たった」
つまり、彼はアメリカン航空機とハッキリ確認し、それを「巡航ミサイルみたいだと思った」と形容しただけなのである。
これでは、どう見てもヴォンクライスト氏は確信犯で、ウォルター記者が大手メディアの人間であるのを利用し、発言の後半部分のみを引用して、ミサイルが撃ち込まれたように偽装したとしか思えない。マイク・ウォルター記者は、のちのインタビューで、自分が見たものはアメリカン航空機のジェットだと「真実は真実だ」と再度断言し、このテーマで本を書くのにも協力したが、ネットが自分の証言を歪曲して掲載するのには辟易した、と述べていた。
先のCNNのホームページでも、『ペンタゴン・レポート』でもペンタゴンに突入したのはボーイングだという証言は掲載されている。 奥菜秀次〈陰謀論の罠〉より
✔️【逆デバンキング〈マイク・ウォルターはのちに主張を引っ込めた〉】
実はマイク・ウォルターはのちにCBSでブライアント・ガンベルという人にインタビューされた際、「アメリカン航空機がペンタゴンに激突した」という主張を引っ込めた、という事実があるのです。
【「軍用機だと思った」という証言】
また、奥菜秀次はマイク・ウォルターの目撃証言を陰謀否定の強力な根拠にしているようですが、ダレス空港の航空管制官、ダニエル・オブライエンの証言にこういうものがあるんです。
「部屋にいた熟練した航空管制官全員が軍用機だと思ったと言っている」
ちなみにジェラード・ホルムグレンという研究家は、綿密な調査と分析の結果、次のように結論しています。
「私の調査がなにか重要なことを見逃していない限り、77便がペンタゴンに激突したという説を支持する目撃証言はないというのが私の結論である。ペンタゴンに激突したものは77便ではありえなかったという証拠写真の強力さを考慮すれば、逆の証拠が現れない限り、多大な信頼性をもってこの結論を引き出せない理由は見当たらない」
【まとめ】
●ペンタゴンにアメリカン航空機が当たったのを見た人は1人もいない。