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(2)撃発機構及び安全装置

2018-10-18 03:43:29 | 猟銃等取扱基本的事項


(2)撃発機構及び安全装置
①撃発機構のしくみ
1)自分が所持する猟銃や空気銃の撃発機構及び安全装置の構造を知ることは、危害予防上重要である。

2)自分が所持する銃のくせを把握することが事故を防止することにつながる。

3)自分が所持する銃の不良箇所を見つけた場合には、銃砲店で修理してもらうなどして、常に万全の状態を維持する必要がある。

4)猟銃の撃発機構とは、実包を発射するために必要な引き金、 逆鉤、撃鉄、撃針からなる機構である。

5)猟銃の撃発機構で、「引き金」とは、射手の意思により 逆鉤を作動させるものをいう。

6)猟銃の撃発機構で、「逆鉤(シアー)」とは、撃鉄を拘束又は開放する役目をするものをいう。

7)猟銃の撃発機構で、「撃鉄(ハンマー)」とは、 逆鉤の開放により撃針を打撃するものをいう。

8)猟銃の撃発機構で、「撃針」とは、撃鉄の打撃を受けて雷管を打撃し、起爆させるものをいう。

9)安全子を引いた状態では引き金を引いても撃発機構は作用しないが、振動を与えれば 逆鉤は外れる。

②引き金の重さ
1)引き金の重さを必要以上に軽くすると、衝撃などのわずかな力で暴発しやすくなり危険である。

2)猟銃や空気銃の引き金の重さは、射撃用は 1.5 ㎏以上、狩猟用は2㎏以上が安全の目安とされている。

③引き金の遊び
1)引き金の遊びは、暴発を防ぐ重要な役目がある。

2)引き金の遊びが小さすぎると暴発を起こしやすくなって危険である。
3)引き金の「遊び」とは、引き金を引き始めたときに感じる動きが軽い範囲のことをいう。

④次射不能と二つの原因
1)二発目が発射できない次射不能と呼ばれる状態の原因には、肩付けが悪いことによる場合と、引き金を引く指の戻しが不十分な場合とがある。

2)引き金を引いた指の戻しが尐ないことが原因で次射不能となった場合には、指を戻して再度引き金を引けば発射できるため、思わぬ暴発事故となる可能性がある。

3)次射不能となった際には、指の戻しが不足していた場合を考慮して、慎重に取り扱うこと。

⑤薬室の閉鎖
1)実包等を装塡する薬室の閉鎖が不完全なまま射撃をすると、火薬の燃焼ガスが隙間から噴出して思わぬ怪我をする場合がある。

2)射撃をするため実包を装 塡した時は、薬室が完全に閉鎖されているか
どうかを開閉レバーにより確認すること。

⑥安全装置
1)猟銃の安全装置は、引き金の動きを止める作用しかない。

2)猟銃の安全装置は、振動、衝撃による暴発を防ぐ機構とはなっていない。




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