Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

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2022-06-14 16:30:00 | 育児
現在、わが家には夫と私の二人きり。
1月下旬に息子が南米へ、先月からは娘がアジアへ旅立った。
1980年代半ばくらいからだろうか、イスラエル人の若者の多くは、兵役を終えるとアルバイトなどでお金を貯めて長い旅に出かける慣わしがある。
仲の良い友達と行く場合もあれば、一人で出かける勇敢な子もいる。




息子の場合は、まずニューヨーク経由でアルゼンチンへ一人で行き、その後ブラジルで友人と合流、続いてコロンビア、途中で我々家族とキューバ、そして再び友人とペルー、メキシコと移動している。
南米大陸最南端から始まった旅は、時折送られてくる画像からそのダイナミックさが容易にわかる。これまで南米にはあまり興味を持てなかった私でさえ、今すぐにでも荷物を背負って飛び出したくなるような素晴らしい風景が溢れているのだ。巨大な流氷やカラフルな地層、透き通る山頂の湖、謎めいた古代都市、そして何より息子の充実した表情。兵役でもずいぶん大人になったが、数ヶ月の旅で更に頼もしくなっている。
あまり英語が通じない南米の国々で、必要に迫られて最低限のスペイン語を習得した息子に、キューバ旅行の時はずいぶん助けられた。















娘はというと、出発のひと月前にフェイスブックで知り合った若者とフィリピンに旅立った後は、現地で知り合う同世代のイスラエル人の輪に加わったり離れたりしながら、旅の醍醐味を味わっている。私はずっと娘のことを人見知りなのかと思っていたが、今回の旅を通じて実にしなやかな人付き合いができる子だと知り、日々感心しきりである。

嬉しいのは、娘が旅の目的のひとつにヨガを挙げていること。私が薦めたマットを購入し、行く先々でヨガのクラスを受けている。おまけにアシュタンガのクラスが楽しいと言う。帰ってきたら一緒に練習ができそうで、今から楽しみで仕方がない。








子供が二人とも旅に出ているというと「それはさぞ心配でしょ」とか「離れ離れでつらいわね」と言う人がたまにいる。たしかに寂しさはあるけれど、それを遥かに超える喜びがある。

家庭や学校で与えることのできない体験に、自らを開いて、かけがえのない何かを心に刻んでいる姿は、遠くに離れていても逞しく、そして誇らしい。

「かわいい子には旅をさせよ」という言葉を知らなければ、もしかしたら私も心配が先んじて、快く二人を送り出せなかったかもしれない。
先人の智慧とはかくもありがたいものだったのか。




Nozomi



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