源氏物語を読み終え、達成感よりも喪失感が優勢なまま数日が過ぎた。
54帖にわたる大作を読むのに家事などの合間の時間をあるたけ注いでいたからなんだか急に手持ち無沙汰になった。否、それだけではない。物語の虜になってしまっていたことが大きい。千年も前に書かれた架空の物語に夢中になるなんて自分でもでも想定外であった。
原作者は言わずと知れた紫式部だが、古文が苦手な私は主人公である光源氏が稀代のプレイボー . . . 本文を読む
昨朝は愛犬まいのお墓参りに。
まいの急死は、私と娘が日本に一時帰国して2日目の出来事だった。熱中症にかかり、点滴などの治療を受けるも半日で息を引き取ったと、日本時間の朝に夫から報せが入った。
イスラエルを発つ時はいつもと変わらぬ様子だったので、信じがたい気持ちが大きく、遠く離れていることもあり実感は曖昧なのだが、それでも小さな家族の一員を失ったショックは大きく、その日は娘と二人、一歩も外に出ず . . . 本文を読む