終わりよければ言う事なし・・・・
何を読むとか何を見るとかを決めるときの私が持っている持論です
さらっと最後までストーリーを確認してから、じっくり読むというスタイルが出来上がっている私にとって、
今回30年ぶりに再び嵌ってしまった槇村さとるさんの「イマジン」は
ちょっと今までのお話とは違うなって思った・・・
そのほかの作品は全部好きになったのに・・・
なぜだか最初は分からなかった
『「イマジン」は、好きか嫌いかが、読む人によって、きっぱり分かれる作品だろう。
好きな人は、自分の価値観を揺すぶられ、生き方自体に変化を迫られるほどの影響を受ける。
逆に嫌いという人もいる。説教くさい、という感覚を持つ人もいるようだ。
もちろん、作品中で登場人物が読者にむかって、説教するわけではない。にもかかわらず、「説教くさい」と感じるのは、
自分でも「あぁ、このままじゃダメかなぁ」「自分のこの部分って、変えたほうがいいのだろうなぁ」と不安に思っているところを、見事に突かれるからだろう。
言いかえれば、楽しいとお話を読んで、「あぁ面白かった!」とパタンと
本を閉じて忘れてしまう事ができない、そんな「パワー」がある作品なのだ。
その「パワー」を自己改造できるほど受け止められなければ、「好き」以上の作品になるのだ。』
(これは本の最後に作家・評論家 の岡田斗司夫氏が書かれていたエッセイの一部です。)
最初嫌だなって感じながらもこの作品から目が離せなかった私・・・??かがわからず悶々としていた時にこのエッセイを読みました
「あぁ~~そういう事なんだ!!まさにそのとおりだな」って思った。
「読むのは一度でいいや~~」って思っていた私に又読んでみようと思ってた切っ掛けをくれたエッセイでした
「イマジン」のストーリーはこんな風です。
親子でありながらまったく対照的な考えを持ち、そんな親子の恋愛を通して生き方を変え、以前の自分とは対照的生き方を選んだ二人の女性のお話です。
母親飯島美津子は42歳、一級設計士(建築士だったかな?)で女手一つで有羽を育てたバリバリのキャリアウーマンで自由奔放な考え方をする生き生きした女性です。
娘、有羽は20歳。これまた母親とは反対に自分が何をしたいのか?どうなりたいのか?がはっきりしない、何のスキルもない普通のOLなのです。
そんな二人に恋人が出来きます。
美津子の相手は本能寺俊彦・・TV局のディレクターをやっている8歳年下の男。遊ぶだけのたくさんの女がいる美男子だ。
が・・・付き合っていくうちに美津子の奔放な性格に見せられ、知らず知らずのうちに一生をともにする伴侶になる。
結婚なんて嫌!!、自由に自分の思うように生きたいとそれが自分らしい生き方だと思っていた美津子も紆余曲折はあるものの、俊彦と結婚して一生を共にするという、
普通の生き方を選び、平凡に生きる事こそ自由な事なのだと生き方を変えて成長していく・・・
有羽の相手は仙台から半年の約束で転勤してきた同じ会社の田中洋平・・
ほのぼのとしたキャラクターで仙台に残してきた家族を愛するいい男(キャラ的には私の好みだった)
程なく恋仲になった二人ですが半年たって洋平は仙台に帰らなければならなくなり遠距離恋愛となってしまう。
洋平には東京に転勤になるまで付き合っていた幼なじみの貴子がいた。
遠距離恋愛で思うようにコミニケーションが取れない二人のなかで、貴子が洋平と有羽の中をだんだんと不安定にしていく・・・
思うが侭に振る舞う貴子と自分は何をしたいのか洋平とどうなりたいのか今一はっきりしない有羽・・
これまた対照的な二人の中で揺れ動く洋平・・・
そんな中、思い悩みながら有羽は洋平と別れるという結論をだし自分のやりたいことを見つけて生まれ変わるというお話です。
『この作品は、「恋愛ドラマ」である以上に「寓話」である。
だから、有羽と田中が結ばれるか別れるのか、美津子と本能寺はどうなのかといった、
恋愛ストーリーとしてのハラハラドキドキはストーリーの主題には置かれていない。
登場人物たちは、恋愛も含めて自分がどう生きるべきかを、恋愛をいう事件をきっかけに
とことん考え抜き、そして、自分なりに結論を出す。
そして、読者は「なるほど、有羽と美津子の話は終わった。
では、自分はどうなんだろう?」と考えざるをえない。
登場人物のストーリーを喩え話として受け入れて、自分自身に当てはめて考える物語だから
「イマジン」は寓話なのである』 (岡田斗司夫氏のエッセイの一部です)
そうなんだ~~私がこの本を通して感じたことはこういう事だった
槇村さんは深い・・・
たかが漫画されど漫画だったのです
で~~私はどうなの???
美津子のようにキャリアーウーマンでもないし・・有羽のように若くもない・・・
今の生き方を変える考えはないけれど・・・・
有羽のような年ごろにこの作品と出会っていたらこんなに深く読めただろうか?
今のこの年代だからこんな事を考え感じる事が出来るのだろうけれど・・・
有羽のように生きていたら私の人生はどうなっていただろう・・・
もっと違った生き方が出来たのではないかと・・・
もし戻る事が出来たら有羽のようにやってみたかったな~~
最初読んだ時は何をやりたいのか洋平に何を望んでいるか、洋平についていけば幸せになるのに・・・
と思い有羽がもどかしかった。
少しずつすれ違う二人に妹として見てないと言ってた貴子をほっとけない洋平に腹が立った。
なのに・・今は有羽の生き方が羨ましく思えるようになった。
私もこの作品を読んで成長したのかなって思う・・
美津子と有羽の親子関係にも心が打たれた。
何でも言い合える泣いたり、笑ったり、自分のように悲しんだり・・・
素敵的な親子関係にも目を奪われた。
『ママはママの傘を持つ、有羽は有羽の傘を持つ、ふたりはちがう人間だけど縁があって
一緒に生きるのよ』
これが美津子ママの子育ての考え・・・
なかなか出来る事ではないないが出来たら素敵だなって思う
「イマジン」と出あっていろいろ考えた事、自分の思ったことを言葉にして誰かに聞いてもらいたかった。
ここに自分気持ちを書き込む事によって、悶々としていた考えを吐き出し「イマジン」から少し離れられるような気がする(笑)
ブログがあってよかった
『この幸せの感触を
胸にしっかり
抱きしめておこう
腹の底から
笑う笑顔を
覚えておこう
悲しくなったら
苦しくなったら
自分をおとしめそうになったら
思い出す
そして明日
幸せでいる私を
イメージしよう』
作品のラストの言葉です。
私もその意気込みで生きていこうと思った。
何を読むとか何を見るとかを決めるときの私が持っている持論です

さらっと最後までストーリーを確認してから、じっくり読むというスタイルが出来上がっている私にとって、
今回30年ぶりに再び嵌ってしまった槇村さとるさんの「イマジン」は
ちょっと今までのお話とは違うなって思った・・・

そのほかの作品は全部好きになったのに・・・
なぜだか最初は分からなかった

『「イマジン」は、好きか嫌いかが、読む人によって、きっぱり分かれる作品だろう。
好きな人は、自分の価値観を揺すぶられ、生き方自体に変化を迫られるほどの影響を受ける。
逆に嫌いという人もいる。説教くさい、という感覚を持つ人もいるようだ。
もちろん、作品中で登場人物が読者にむかって、説教するわけではない。にもかかわらず、「説教くさい」と感じるのは、
自分でも「あぁ、このままじゃダメかなぁ」「自分のこの部分って、変えたほうがいいのだろうなぁ」と不安に思っているところを、見事に突かれるからだろう。
言いかえれば、楽しいとお話を読んで、「あぁ面白かった!」とパタンと
本を閉じて忘れてしまう事ができない、そんな「パワー」がある作品なのだ。
その「パワー」を自己改造できるほど受け止められなければ、「好き」以上の作品になるのだ。』
(これは本の最後に作家・評論家 の岡田斗司夫氏が書かれていたエッセイの一部です。)
最初嫌だなって感じながらもこの作品から目が離せなかった私・・・??かがわからず悶々としていた時にこのエッセイを読みました

「あぁ~~そういう事なんだ!!まさにそのとおりだな」って思った。
「読むのは一度でいいや~~」って思っていた私に又読んでみようと思ってた切っ掛けをくれたエッセイでした

「イマジン」のストーリーはこんな風です。
親子でありながらまったく対照的な考えを持ち、そんな親子の恋愛を通して生き方を変え、以前の自分とは対照的生き方を選んだ二人の女性のお話です。
母親飯島美津子は42歳、一級設計士(建築士だったかな?)で女手一つで有羽を育てたバリバリのキャリアウーマンで自由奔放な考え方をする生き生きした女性です。
娘、有羽は20歳。これまた母親とは反対に自分が何をしたいのか?どうなりたいのか?がはっきりしない、何のスキルもない普通のOLなのです。
そんな二人に恋人が出来きます。
美津子の相手は本能寺俊彦・・TV局のディレクターをやっている8歳年下の男。遊ぶだけのたくさんの女がいる美男子だ。
が・・・付き合っていくうちに美津子の奔放な性格に見せられ、知らず知らずのうちに一生をともにする伴侶になる。
結婚なんて嫌!!、自由に自分の思うように生きたいとそれが自分らしい生き方だと思っていた美津子も紆余曲折はあるものの、俊彦と結婚して一生を共にするという、
普通の生き方を選び、平凡に生きる事こそ自由な事なのだと生き方を変えて成長していく・・・
有羽の相手は仙台から半年の約束で転勤してきた同じ会社の田中洋平・・
ほのぼのとしたキャラクターで仙台に残してきた家族を愛するいい男(キャラ的には私の好みだった)
程なく恋仲になった二人ですが半年たって洋平は仙台に帰らなければならなくなり遠距離恋愛となってしまう。
洋平には東京に転勤になるまで付き合っていた幼なじみの貴子がいた。
遠距離恋愛で思うようにコミニケーションが取れない二人のなかで、貴子が洋平と有羽の中をだんだんと不安定にしていく・・・
思うが侭に振る舞う貴子と自分は何をしたいのか洋平とどうなりたいのか今一はっきりしない有羽・・
これまた対照的な二人の中で揺れ動く洋平・・・
そんな中、思い悩みながら有羽は洋平と別れるという結論をだし自分のやりたいことを見つけて生まれ変わるというお話です。
『この作品は、「恋愛ドラマ」である以上に「寓話」である。
だから、有羽と田中が結ばれるか別れるのか、美津子と本能寺はどうなのかといった、
恋愛ストーリーとしてのハラハラドキドキはストーリーの主題には置かれていない。
登場人物たちは、恋愛も含めて自分がどう生きるべきかを、恋愛をいう事件をきっかけに
とことん考え抜き、そして、自分なりに結論を出す。
そして、読者は「なるほど、有羽と美津子の話は終わった。
では、自分はどうなんだろう?」と考えざるをえない。
登場人物のストーリーを喩え話として受け入れて、自分自身に当てはめて考える物語だから
「イマジン」は寓話なのである』 (岡田斗司夫氏のエッセイの一部です)
そうなんだ~~私がこの本を通して感じたことはこういう事だった

槇村さんは深い・・・

たかが漫画されど漫画だったのです

で~~私はどうなの???

美津子のようにキャリアーウーマンでもないし・・有羽のように若くもない・・・
今の生き方を変える考えはないけれど・・・・
有羽のような年ごろにこの作品と出会っていたらこんなに深く読めただろうか?
今のこの年代だからこんな事を考え感じる事が出来るのだろうけれど・・・
有羽のように生きていたら私の人生はどうなっていただろう・・・
もっと違った生き方が出来たのではないかと・・・

もし戻る事が出来たら有羽のようにやってみたかったな~~

最初読んだ時は何をやりたいのか洋平に何を望んでいるか、洋平についていけば幸せになるのに・・・
と思い有羽がもどかしかった。
少しずつすれ違う二人に妹として見てないと言ってた貴子をほっとけない洋平に腹が立った。
なのに・・今は有羽の生き方が羨ましく思えるようになった。
私もこの作品を読んで成長したのかなって思う・・

美津子と有羽の親子関係にも心が打たれた。
何でも言い合える泣いたり、笑ったり、自分のように悲しんだり・・・
素敵的な親子関係にも目を奪われた。
『ママはママの傘を持つ、有羽は有羽の傘を持つ、ふたりはちがう人間だけど縁があって
一緒に生きるのよ』
これが美津子ママの子育ての考え・・・
なかなか出来る事ではないないが出来たら素敵だなって思う

「イマジン」と出あっていろいろ考えた事、自分の思ったことを言葉にして誰かに聞いてもらいたかった。
ここに自分気持ちを書き込む事によって、悶々としていた考えを吐き出し「イマジン」から少し離れられるような気がする(笑)
ブログがあってよかった

『この幸せの感触を
胸にしっかり
抱きしめておこう
腹の底から
笑う笑顔を
覚えておこう
悲しくなったら
苦しくなったら
自分をおとしめそうになったら
思い出す
そして明日
幸せでいる私を
イメージしよう』
作品のラストの言葉です。
私もその意気込みで生きていこうと思った。
