今年の正月にアルツハイマー病を題材にしたDVD2作品をみたした。
老人性アルツハイマーを描いた「きみに読む物語」と
若年性アルツハイマーを描いた「私の頭の中の消しゴム」です。
娘に是非見た方がいいよって言われていたのですが
なにせ私は臆病なのか

感情移入をしすぎるのか

悲しい物語にはなかなか手が出ないでいました。
今回何がきっかけだったか自分でも分からないけれど、みてみようかな~~
と言う気になったのです。それも突然です

(ロークを読みはじめた時もそうだったわ~~(爆))
どちらも哀しいお話しではありましたが演じている役者さんの
熱演と美しい風景に見せられ夫婦愛を感じた作品でした。
ここであらすじを少しお話しして見ようと思いました。
まず、はじめに【アルツハイマー病】とは・・・
初老期に発症する痴呆(ちほう)で
脳の細胞が変性して萎縮(いしゅく)するため、脳機能の全般的な障害が起こります。
ひどい物忘れや日時・場所の見当識の欠落など老年痴呆に似るが、
その進行が速いのです。
老いてからの発病は年だからと考えられますが若くして発病した
「私の頭の中の消しゴム」は悲惨としか考えられません。
しかも新婚まもない二人にとっては何故・・どうしてと怒りを
何処にぶつけたらいいのかでしょうか。
夫役のチョン・ウソンは見た感じちょっと目をそむけたくなるような
悪いやつって感じでした。
なので彼の出ているDVDは手が伸びませんでした。
でも今回の作品で彼の演技のすごさに感動しました。

また彼が出ているDVDを見てみたいと思っています。


「頭の中の消しゴム」

二人は偶然に劇的な出あいをして恋に落ちます
彼女は不倫相手との逃避行に敗れ、建築師を目指しながら現場監督を
していた彼と出会います。
幸せな結婚生活でしたが健忘症がある妻はちょこちょこ失敗をします
でも夫はその失敗もやさしい目で彼女を見つめるのです。
でも妻の健忘症が頻繁になり検査を受けて若年性アルツハイマーと
診断されたのです。
若くしてアルツハイマーにかかった妻が夫との幸せな生活から
忘れて行くのです。
夫を目の前にして過去に付き合った不倫相手の名を呼び「愛してる」と
言う妻・・夫はそんな妻を哀しげに見つめながらも微笑返します。
ふとした切っ掛けで記憶が鮮明によみがえる事があり
妻は夫に「本当はあなたを一番愛しているの」と切々と訴え
「このままではあなたを傷つけ迷惑を掛けるから、
私の事は忘れてまた素敵な人を見つけて・・・再婚して幸せになって」
と書きのこし姿を消すのでした。
夫は妻の父親から離婚届けを渡されるのですがまだ彼女にいい残した事が
あるからと離婚を承知しなかったのです。
すべてを忘れてしまった妻が入院しているホスピスに行き、
はじめてあった人のように挨拶する夫・・
夫ははじめて自分達が出会った場所に彼女を連れて行くのです。
そこで彼女は、であった日の事を思いがけずに思い出します
そんな彼女にシャイな夫が一度も言った事が無かった「愛している」と
言うことばを妻に送るのでした。


「きみに読む物語」

ある老人ホームに賓のある婦人が入居していました。
その婦人が体調のいい時を見はからい本を読んでやる男性がいるのです。
婦人はその男性が夫だと言う事を忘れているの・・・
そしてはじめてあった人のように挨拶をするのです。
夫が読んでやっているその物語と言うのは・・・・
妻が病気を宣告された時薄れゆく記憶をたどって自分達夫婦の
幸せだった今までの事を書き残したものだったのです。
妻は他人のはなしを聞くように先をせがみ
夫はくり返しくり返し同じ本を読んで聞かせていました。
周りの人々は無駄な事ではないかといいますがふとした瞬間に
妻の記憶がよみがえる事を期待しているのです。
「愛しているわ~~ノア~~」その言葉が聞きたくて・・・
その物語は二人が出会ったあの夏の日から始まるのです。
一夏の休暇で訪れていたお譲さまアリーと材木工場で働くノアの出会い・・
お互いに惹かれ合いあっと言う間に恋に落ちたのです。
二人は片時も離れず楽しい日々をすごしていました。
ノアには夢がありました。
今はほったらかしにされている旧家を建て直し、
愛する人とそこで暮らす事でした。
アリーとノアは夢のような生活を思い描いていました。
でもその幸せは長続きしなかったのです。
アリーの両親は二人を引き離すために早々と引き上げると言い出したのです。
離れ離れになるのは嫌だと言うアニーにノアは仕方がないと
あきらめぎみです。
喧嘩別れをして仲直りもしないうちにノアが仕事に出かけているうちに
アリーは突然かえらなくてはならなくなったのです。
「愛している」とのことばを残して・・
呆然とするノアは1年間毎日毎日アリーに手紙を書くのですがアリーには
一通も渡らなかったのです。
手紙を待つアリー・・・
返事が来なくてがっかりするノア・・
二人の間に立ちはだかった戦争
歳月が二人を引き離します。
ノアは戦地に行き、アリーは従軍看護婦として怪我をした軍人の看病を
しながら月日は流れるのでした。
お互いに音信も途絶え消息もわからないまま7年が立ち、
アリーは看病をした男性と恋に落ちたのです。
その男性は家柄もよくアリーの両親も大賛成だったのです。
そのころノアは戦地から帰ってきて自分の夢だった旧家のある土地を
手に入れ、アリーと夢を語ったように建て直す決心をします。
資材を買いに行った町で偶然にもアリーを見つけ駆け寄るのですが
そのときアリーの側には婚約者がいたのです。
衝撃を受けたノアは一心不乱にアリーを忘れようと
お屋敷を建てかえる仕事に熱中していきます。
準備も進み、結婚式もまじかに迫ったアリーですが
ふと見た新聞の記事に忘れたことがなかったノアを見つけたのでした。
自分たちの思い描いた家の前で写った写真とともに・・・
ノアはできあがった家に一人で住む気にもならずに
売りに出していたのです。
いてもたってもいられなくなったアリーは婚約者に出かけてくると
言い残してノアの元に駆けつけるのです。
あの夏に忘れて来たものを探すために・・
離れ離れの7年間の様子を話し・・でももう元には戻れないと最初は
思った二人ですが・・・
出会ってしまった二人には歳月なんて関係がなかったのです。
婚約者のいるアリーは一度は帰りかけたのですがノアが365通手紙を
出し続けた事を知り、行き違いがあった事を知ります。
そしてまだお互いがまだ愛し合っていることに気がつくのです。
7年越しの恋が燃え上がり二人は一夜のうちに離れ離れの心を埋め尽くすのです。
そんな二人の前に母親が現れるのです。
今ならまだ間に合う婚約者が待っているから帰りなさいと・・
実は手紙を隠していたのは母親だったのです。
アリーは母親を攻めますが母親も若い時アリーと同じ経験をして
愛する人を諦めていたのでした。
私はいまの生活を選んで幸せだった・・後はあなたが選びなさいと
アリーは一旦婚約者のもとに帰ろうとしますが・・・
婚約者にノアと出逢ってしまった事をまた愛してると言う事を
正直に話しカバン一つでノアのもとに駆けつけるのです。


二人が再会した場面になると妻はそのお譲さんはどっちを選んだの?
と無邪気に聞きながらその後を訪ねるのです。
今回も一瞬妻は思いだし「愛しているわ」と告げ、
「子供達にも愛していると伝えて」と言うのですがそれも一瞬の出来ごとでまた忘れてしまいます
知らない男性に抱きしめられたのが怖かったようにパニックに陥る妻・・・
夫は呆然とたたずむ事しかできないのです
夫は心臓が悪く倒れてしまいます。
回復した夫が妻の部屋を訪れたのですがその時妻は夫を思い出していたのでした。
心臓の発作で夫が運ばれる所をみたからです・・
「あなたを失うと思って怖かったわ~~」と妻・・・
「きみを残していけない」と夫・・・
二人は狭いベットに寄りそうように抱き合いながら・・
一緒に天に召されるのです。
夫婦として・・・・・