だせなかったLove Letter:48

2012-03-25 | 自作小説:私小説
放課後、T瀬の家に行き、酒を飲み、学校へ行く。
そんな感じの生活を送っていた。

男が集まり、それも、高校生だ。
最初は互いのことを知り、気の合う仲間を見つける。
そのうち、次のステージに移る。
恋の話だ。

最初は噂話からだ。
誰と誰が。
あいつは、見た目はいいが。
そんなとことから始まる。

僕は夏の出来事を引きずっていた。
簡単には、どうのこうのとはいかない。
けじめみたいなものだ。
あるいは、みそぎ。
そんな心境だ。

かなり参っていた。

あの頃、T瀬に関係なく、僕は学校をよく休んでいた。
人と交わるのがいやだった。
今もそうかもしれない。
僕はひとりでいることが好きだ。
だから、ここにいるんだろう。

そして、僕は君に出会うことになる。
あの頃は、想像さえしなかった。
君に出会い、僕はひとりでなくなった。
でも、君以外の人間に興味を失った。

それでも、僕は君から離れ遠くにいる。

僕は授業が終わると、いつものように、
T瀬の家に向かった。

まだ、男達はいなかった。
女の子が一人だけいた。
全く知らない女の子。
S谷。
君の友達だった。


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