だせなかったLove Letter:63

2013-05-14 | 自作小説:私小説
青春
それについて考えてみた

最近、聞かない言葉だ
僕らの子供の頃は
よく聞いた
それをタイトルにしたドラマがたくさんあった
学園ドラマというジャンルだ

君と出会った頃も
そんなドラマがあった
でも、その言葉は、既に、笑いを誘う言葉だった

高校2年だった
君と付き合う前だった
倫理の授業中の出来事
僕の大嫌いな”モグラ”ずらの男の授業

その頃、キンパチとかいうドラマが話題だった
中学生で子供を生むとか、どうとか
それで話題だった

僕は
なぜか、そのドラマを見てなかった
興味がない

でも、モグラは、そのドラマが気になっていた
たぶん、自分の○教○的な教師生活を
生徒に糾弾されたくなかっただけだろう

モグラは持論を語った
”あんなのは虚構の世界”
”あんなドラマを見ている奴の気が知れない”

なぜか、突然、僕に話を振ってきた

”U(僕の名前)、学園ドラマ、よく見るのか?”
”週に一度は見ますよ”
”それ、毎週、見ていること?”
”そうかも知れないですね”
”まさか、あんなドラマ、信じてないよね”
”・・・・・・・・”
”嘘だと思ってみているならいいけど”
”嘘だと思ってますよ”
”なら、いいよ”
”俺は、嘘と思っていいけど、先生が嘘はまずいでしょう”
”えっ”
”嘘、虚構の世界を描いているけど、教師にとって理想の姿でしょう”
そう言えれば、俺の勝ちだった

そのせいで、モグラとは、その後も、いろいろイザコザがあった
あのとき、勝てなかった、腹いせだ

話を元に戻そう

青春

この言葉が好きだ

モグラの説ではないが
学園ドラマで
青春病に冒されていたのかもしれない

淡い恋心が好きだ

君と見つめあう
君の手に触れる
そんなことを夢見る

たぶん、それが青春なんだろう

君は、あの頃と同じで、可憐だ
僕の淡い恋は、今も変わらず、続いている

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