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シーカヤッキングにおける「安全管理」


 ドライレクチャーもお蔭様で3年目に入りました。カヤックについての座学学習の場、語り合える場、学びの環境を提供すべく続けています。
 実は当初、目標を立ててこのレクチャーはスタートしたんです。どの人達に向けて、どのレベルを保って組み立てていくか。1つ目は、プロの人が来ても恥ずかしくないレベルのものを提供したいと思いました。プロの人と膝をつき合わせてカヤックの話もしてみたかったし。カヤックを職業とする人と語り合ったり、勉強してみたかった。
 もう一つは、ごくごく一般的なシーカヤッカーの皆さんと一緒に学びの場を作りたかった。2年前、僕はサーフカヤッカーと遠征スタイルのシーカヤッカーしか友人がいなかった。R40の姫野さんが、一般的なシーカヤッカーと交流する場を設けてくれて(講演でした)、この時、とても新鮮な話しができたり、素朴な質問を受けて、こういう人達となにかやってみたいなと率直に思って、ここに焦点を絞りました。来て貰うにはどうすればいいか。僕と同じ市内にこういった人たちの親玉みたいな人が住んでいて、その方のブログは日本中のシーカヤッカーが読んでいることを知っていました。ですがほとんど、直接の接点がありません。 http://blog.livedoor.jp/takadaaajp/archives/52178966.html
 この方が来てくれるレベル、内容のものを作っていこうということを目標にして内容を組んでいこうと決めました。そして気が付いたら3年目、こんなに続くとは当初思ってなかったですが、参加者の皆さんに感謝、ありがたいです。

 
 僕は、本当ことが知りたいという欲求が強いようです。欲求を満たす為に労力、時間、パワー、お金を費やすことに糸目をつけません。例えば、シーカヤッキングにおけるハイポサーミア(低体温症)について、知りたくなったとします。まず、手に入る和書を読みます。最もいいであろう本を持っていますが、ハイポサーミアに関して17行しか書いてありません。そして最後の方に「低体温症になった時の対処法ですが、本書は専門書ではないので詳しくは触れません」と残念な記載。普通はここで終わるかもしれません。でもここでやめません。シーカヤックの洋書を開きます。「体温が下がってしまった時に医学的な処置をできないと(しないと)、it can kill)」、死ぬぞって書いてあります。そして詳しい対処法まで出ています。ところが軽症~中等度の処置までは書かれていますが、重症者への対処法が出ていない。でも、知りたい。カヤックの世界は、ある分野の専門家がけっこういる。そのツテを使う。シーカヤッカーで医学系の先生方に直メール。普段から広く付き合っておく。蘇生学、生理学、救急、呼吸器、循環器、消化器。カヤックの世界は専門家が多くありがたいです(ちなみの僕は痛みの治療を専門にした鍼灸マッサージ師です)。また、海外のカヤッカーにもメールで意見や知識を聞きます。ここまでやるとだいたい、納得のできる答えを手に入れることができます。そして全てをノートに書き込み、記録に残します。

 ドライレクチャーの半分は「~のようなこと、レクチャーでやってもらえないか?」というリクエストに応えてやっています。例えば、「低体温症」について知りたいと言われたら、過去のノート数冊を開き、必要なところをまとめます。12-24時間でレクチャーの内容はまとまります。これがドライレクチャーの実態です。この形が良いのか悪いかは分かりませんが、この形で続けていこうと思います。

安全管理に関するドライレクチャーを行ないます。「カヤッキングにおける安全管理」。安全管理を構成するリスク評価とリスク管理(マネージメント)。そして、カヤッカーの心理やパーソナリティ、文化、にまで踏み込みます。また、参加者でディスカッションできる雰囲気、場を作りやって行きたいとおもいます。

  低体温症(ハイポサーミア)についての事例研究を4月7日9:00~行ないます。カヤック誌コラム命からがら第19話「近くて遠い岸」を使い、低体温症の原因、生理、メカニズム、対処法を学びます。これは昨年に行なったレクチャーと同じ内容になります。

 ドライレクチャーと事例研究は、指定日以外にも平日に1回、土日に1回、リクエストがあれば同じ内容で開催します。気軽にお問い合わせ下さい。

   山キャンプ、再開します。19日の夕方逗子集合、キャンプサイトへ徒歩でアプローチします。今シーズンから焚き火台を導入します。新しい焚き火キャンプスタイルを追求しましょう。

 参加希望者は日程をリクエストしてください。参加費は3000円、会場は海辺の喫茶店か逗子カヌークラブクラブハウスです。連絡はvzc00573@yahoo.co.jp 。
 キャンプツーリングの参加費は一泊3000円、二泊は6000円。

4月7日(日)9:00~事例研究 「近くて遠い岸(低体温症)」 残席3
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