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国立科学博物館新宿分館のオープンラボに行ってきました。年に一回行われるイベントで、貴重な資料や収集物を一般に公開してくれます。一般の人への科学への関心を高めようといった雰囲気が満ちていて、第一線の研究者の先生が、子供の素朴な質問にも一生懸命答えていました。子供の参加者が多かったのが印象に残りました。
僕の目的はイルカの解剖見学です。1月9日に島根県のけたか海岸に打ち上がり死んでしまったハナゴンドウが対象です。僕も過去に数回、海岸に打ちあがった鯨類を見たことがあり、一度はその処理に関わりました。そんな視点から、研究者の先生はどのようなことを考え、そして行動しているのか興味がありました。ところが、解剖が始まると僕の興味は純粋にイルカの身体の構造に引き込まれました。今まで食べる目的で1m前後の魚をさばいたことがあります(スズキ、鯉)。また学生のときに解剖の実習もしました。その経験からも、イルカは明らかに魚類でないという実感が持てました。まず、肺があります。エラはありません。そんなことは知っています。でも知っているのと実際に見るのでは大きな違いがあります。肺はかなり大きく、うっ血していました。また進化の過程で、イルカは陸上から海に帰った生物だそうです。その名残で骨盤があります。魚類は骨盤がありません。骨格自体も、イルカは魚ではなかった・・。
貴重な時間をすごせました。イルカに対する見方が変わり、とてもいい機会になりました。海洋生物に対する親近感も湧き、海辺生活の楽しみがまた一つ増えた気がしました。
今回のオープンラボの情報はツイッターで繋がった方からの教えてもらいました。なかなか使えるツールだと思う次第。皆さんも、臆せずツイッターにトライしてみてはどうでしょうか?
付き合う人が変わると、自分の生き方も変わる jogo