アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Supernatural 2-5 "Simon Said"

2006年11月08日 | TV: Supernatural
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年10月26日】※今回は思考操作能力所持者が登場。タイトルは「Simons said (says)...」という遊び(「...」には「raise your right hand」、「touch your nose」等が入り、言われた側はその通りにしなければならない)より。

のどかな街。いかにも温和そうなジェニングズ医師が歩いていると携帯電話が鳴る。ジェニングズ医師は電話の主に命じられるまま銃器店に入り、ライフルに弾を充填し、店主を撃ち殺し、続けて自殺する。

いや、この事件はまだ起きていなかった。今のところはあくまでもサムのヴィジョンの中での出来事にすぎない。サムは「エレンのロードハウスに行こう」と提案する。アッシュ(自称「Dr. Badass」)の助けを借りるためだ。ディーンは渋々同意する。

ロードハウス。アッシュが調査をしている間、ディーンとサムはバーで待つ。すると、エレンの娘のジョーがジュークボックスでREO Speedwagonの『Can't Fight This Feeling』をかける。ハードロック趣味のディーンにとっては(おそらく)虫唾が走るような歌だ(ソフトロック・ファンにとっては名曲なんだけど)。ジョーはディーンに惹かれており、一緒に魔物狩りをしたいらしい。ディーンは「君のお母さんの事が怖いから、連れてってあげられないよ」と断る。

アッシュはサムのヴィジョンの中に登場した「Blue Ridge」というバス会社と、「1983年に生後半年の子の家に起きた火事」という共通項から、オクラホマ州ガスリー(Guthrie)市に住んでいるアンドリュー(アンディ)・ガラガーという青年を見つける。

アンディは借金が溜まってるらしいのだが、なぜか取り立てに追われてはいないようだ。

ガスリーに向かう道中、運転席のディーンは『Can't Fight This Feeling』をかすれた声で歌う。サムがあきれた顔をすると、ディーンは「この歌、頭の中にこびりついちゃって…」と言い訳する。(このシーンはバカウケ。)

ディーンとサムは弁護士に成りすまし、「おばさんの遺産を渡すため」という口実でアンディを探す。ダイナーのウェイトレス(店主?)のトレイシーという女性が「以前付き合ってたんだけど、別れた」と言う。同店で働いているバスボーイのウェバーがアンディのファンらしい。ともかく、アンディは特定の住所を持っておらず、ヴァンに住んでいるのだという。ウェバーは「オーチャード通りあたりに行ってみな。ヴァンの横側には北極熊にまたがるバーバリアン・クィーンの絵が描いてあるから、すぐわかるよ」と教えてくれる。

ディーンとサムがオーチャード通りに行ってみると、案の定、ウェバーが言っていたヴァンが停まっており、ちょうどアンディが出て来たところだった。アンディが通行人に何か言うと、通行人は手に持っていたコーヒー・カップを喜んでアンディにあげてしまう。アンディは続いて、まさにサムのヴィジョンに登場したジェニングズ医師と挨拶を交わす。その時、サムは再びヴィジョンを見る。

ディーンとサムは二手に別れる事にする。ディーンがアンディのヴァンをImpalaでつける一方で、サムがジェニングズ医師を徒歩で追う。

しばらくすると、アンディはヴァンを停め、すぐ後ろに停まったディーンに話しかけてくる。尾行がバレたのか…と思ったら、アンディは「これ、1967年型のImpalaだろ?イイねえ」と褒める。ディーンは笑みを崩し、「そうなんだよ。それに、最近改造したばっかりなんだぜ」と答える。アンディが「僕にくれない?」と訊くと、ディーンは「いいよ」と言って車を出る。アンディはImpalaに乗って走り去る。

どうやら、アンディは万事、この調子で他人の思考を操り、何でも好きな物を手に入れてしまうらしい。

その数分後、サムはBlue Ridgeが来るのに気付く。そして、ジェニングズ医師の携帯電話が鳴る。ヴィジョンの通りだ。サムは銃器店に先回りし、非常警報を発動させる。すると、銃器店に向かっていたジェニングズ医師は方向転換をし、道を渡る。そこにバスが来て、ジェニングズ医師にぶつかる。即死だった。

サムの目の前をImpalaが通り過ぎて行く。運転席のアンディが携帯電話で話している。

トレーシーのダイナー。アンディは「ジェニングズ先生が死んじゃった」と悲しそうな顔で現れる。トレーシーはアンディを慰め、「今朝、あなたを探してる人たちがいたわよ」と教えてあげる。

ディーンとサムは合流して間もなく、乗り捨てられたImpalaを見つける。キーも付いたままだ。2人はアンディのヴァンの鍵をこじ開け、調べてみるが、天井から小さなミラーボールがぶら下がっているぐらいで、特に怪しいところはない。

ディーンとサムがImpalaに戻って話す。サムは「アンディがジェニングズ医師を殺す事を阻止できなかった」と後悔していた。ディーンは「アンディは殺人者には見えない」と言う。そこにアンディが現れ、「ここで何してるの?本当の事を言ってくれよ」と言う。すると、ディーンはベラベラと全て…「俺たちは魔物ハンターだ」という事実や「アンディが思考操作能力を使って殺人を行っている」という推理、そして「サムもアンディみたいになってしまうのではないか?」という危惧まで話してしまう。だが、アンディの思考操作能力はサムに対しては無効だった。

ディーンは「ジェニングズ医師を死に追いやったのはアンディだ」と決め付けていたが、サムにはそうではないような気がした。サムはアンディに、自分たちの状況(1983年生まれ+生後6ヶ月の時に家が火事にあった+22歳になってから特殊能力が発現したはず)が似ている事を指摘する。

サムは今度は女性がガソリン・スタンドで自分の身体にガソリンをかけて火を点けるヴィジョンを見る。だが、それは予知夢ではなく、今起こっている事件のヴィジョンだった。その女性が「自殺」寸前、携帯電話に出た時、アンディはサムと話しており、電話をかけていなかった。

今度の犠牲者は実はホリー・ベケットという41歳の女性で、アンディの生母だった。23年前に火事で亡くなったのはアンディの養母だったのだ。ホリーは18歳の時、双子を産んだのだが、ジェニングズ医師の仲介によって、子どもを2つの家族に別々に養子にやったのだ。もう1人の男の子の名前はアンソン・ウィリアムズという。ディーンたちはDMV(陸運局)のデータベースからアンソンの運転免許証の写真をダウンロードする。それはトレイシーのダイナーのバスボーイ、ウェバーだった。(アンディとは全然顔が違うので、二卵性双生児なんだろうね。もう少し似てても良さそうなものだけど…。)

アンディによれば、「ウェバーは8ヶ月程前にふらっと現れて、友だちのようにふるまってきた」という。

サムはトレイシーがダムから飛び降りるヴィジョンを見る。

夜。ウェバー(アンソン)はトレイシーを思考操作によって無理矢理連れ出し、ダムから飛び降り自殺させようとしていた。

そこに現れたサム(アンソンの思考操作能力が効かない)とアンディがアンソンを車から引きずり出し、その口をガムテープで塞ぐ。アンディがトレイシーに「止まれ!」と命じる。だが、アンソンは口が利けなくても、頭の中で念じるだけで思考操作ができるのである。アンソンはサムとアンディが話してる隙にトレイシーを再びダムの端に向かって歩かせる。

アンソンは「黄色い目の男」が夢の中に現れて、アンソンとアンディは特別な存在だと告げたのだと明かす。アンソンは自分とアンディの使命の邪魔をするような者を皆殺しにするつもりなのだ。生母やジェニングズ医師も「俺たち2人を離れ離れにさせたから」殺したのだった。

少し離れた茂みの中。ディーンはライフルでアンソンに狙いを着ける。アンソンはそれに気付き、ディーンに自分を撃つよう命じる。しかし、間一髪、アンディがアンソンを拳銃で撃ち殺すと、トレイシーとディーンの呪縛が解ける。

早朝。アンディは現場に駆けつけた警察官たちに「ウェバー(アンソン)は自分で自分を撃った。あなたたちもそれを目撃した」という暗示をかける。(あのー、背中から撃たれてるんですけど?)

トレイシーはもう、アンディとは関わり合いたくないらしい。アンディはディーンとサムに「トレイシーに対しては思考操作を行った事は一度もなかったんだ…昨夜の『止まれ!』というのを除いてだけど」と話す。つまり、トレイシーとアンディの恋は本物だったのだ。

サムはアンディに携帯電話の番号をあげ、「何かあったら、いつでも連絡してくれ」と言う。

車中、サムはディーンに「アンソンが生母とジェニングズ医師を殺した事」、「アンディがアンソンを殺した事」、そして「自分が数多くの魔物を殺して来た事」を指摘し、「条件さえ揃えば、誰でも殺人者になり得る。デーモンの『特別な計画』というのは俺たちを殺人者に仕立て上げる事なんじゃないか?」と言う。

ディーンとサムはロードハウスに戻る。エレンは詳しい事情を知りたがるが、ディーンは「家族の問題だから」と、なかなか話そうとしない。だが、アッシュから大まかな話を聞いているエレンは「これはあなたたちだけの戦いじゃなくて、全面戦争なのよ」と諭す。

サムは自分に予知能力がある事を打ち明け、他の「子どもたち」にも特殊能力が備わっている事を説明する。さらに、「これまでは全ての特殊能力者が火事に関係あると思っていたけど、ウェバー(アンソン)はそうではなかった」と話す。要するに、「生後6ヶ月の時に火事にあう」というパターンに当てはまらない…つまり、記事や事件記録を調べただけではわからない特殊能力者が大勢いる可能性があるのだ。だとすると、一体、何を手掛かりにすれば良いのだろうか?(『Heroes』のベネット氏を雇うとか?)


今回、サムのような特殊能力者はアンディやウェバー(アンソン)の暗示(ディーンいわく、「オビワン・ケノービの精神コントロール」)にかからないという事がわかった。デーモンはウェバー(アンソン)の夢枕に立っただけで、彼に憑依してはいない。おそらく、デーモンは特殊能力者には憑依できないのではないだろうか?

ちなみに、アンディの車のライセンス番号は「RU OBI 1」(「Are you Obi-Wan?」)だ。


★名言・迷言集

【その1】
Jo: What?
Dean Winchester: REO Speedwagon?!
Jo: Damn right, REO. Kevin Cronin sings it from the heart.
Dean Winchester: He sings it from the hair. There's a difference.

【その2】
Dean Winchester: Besides, if I ran off with you, I think your mother might kill me.
Jo: You're afraid of my mother?
Dean Winchester: I think so.

【その3】
Andrew Gallagher: This is a cherry ride.
Dean Winchester: Yeah. Thanks.
Andrew Gallagher: Man, a ’67. Impala’s best year, if you ask me. This is a serious classic.
Dean Winchester: Yeah. You know, I just rebuilt her, too. Can't let a car like this one go.
Andrew Gallagher: Damn straight. Hey, can I have it?
Dean Winchester: Sure, man!

【その4】
Dean Winchester: He (Andy) full-on Obi-Wan'd me. It's mind control, man.

【その5】
Dean Winchester: (Impalaに) I'm sorry, baby. I'll never leave you again.

【その6】
Sam Winchester: Dean, you had O.J. convicted before he got out of his white Bronco and you have doubts about this?
Dean Winchester: He doesn't seem like the stone cold killer type, that's all, you know. And O.J. was guilty.

【その7】
Sam Winchester: Plus, it could have some connection with the demon. My visions always do.
Dean Winchester: That's my point! There's gonna be hunters there. I don't know if... if going in there and announcing that you're some supernatural freak with a demonic connection is the best thing, okay?
Sam Winchester: So I'm a freak now?
Dean Winchester: You've always been a freak.

【その8】
Andrew Gallagher: Why are you following me?
Sam Winchester: Well, we're lawyers. See, a relative of yours has passed...
Andrew Gallagher: Tell the truth!
Sam Winchester: That's what I...
Dean Winchester: We hunt demons.
Andrew Gallagher: What?
Dean Winchester: Demons, spirits... things your worst nightmares wouldn't even touch. Sam here, this is my brother...
Sam Winchester: Dean, shut up!
Dean Winchester: (歯を食いしばりながら) I'm trying! He's psychic, kinda like you... well, not really like you, but see, he thinks you're a murderer... and he's afraid that he's gonna become one himself, 'cause you're all part of something that's terrible... and I hope to hell that he's wrong, but I'm starting to get a little scared that he might be right.

【その9】
Andrew Gallagher: These aren't the droids you're looking for.
(『スターウォーズ・エピソード4』でオビワン・ケノービがストーム・トゥルーパーに言ったセリフ)

【その10】
Sam Winchester: Holly Beckett gave birth to twins.
Andrew Gallagher: I have... an evil twin.

【その11】
Andrew Gallagher: (アンソンに) Are you really this stupid? You... you learn you got a twin, you call them up! You go out for a drink. You don't start killing people!

【その12】
Dean Winchester: What's wrong?
Sam Winchester: Nothing.
Dean Winchester: Sam, you look like you're sucking on a lemon.

【その13】
Ellen: (ディーンに) You mind your tongue with me, boy. This isn't just your war, this is war. Something big and bad is coming and it's coming fast... and their side holds all the cards. Now, at best, all we got is us, together. No secrets or half-truths here.


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