アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

i-Caught: 第1回

2007年08月09日 | TV: 2006-2007年シーズン
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2007年8月7日】※『i-Caught』の初回を見た。これはインターネットで話題を呼んでいるアマチュア・ビデオ等を紹介し、関係者から裏話等を聞くという新ドキュメンタリー番組だ。

最初に紹介されたのは『Battle at Kruger』というタイトルの、YouTubeの人気ビデオ。平凡な会社員のオジサンが勤務先でタダでもらったビデオカメラの使い方がよくわからないまま、アフリカ旅行中にたまたま見かけた超レアな場面を撮影した。「ライオンがバッファローを捕まえようとして川に落ち、獲物をワニに横取りされそうになったが...」(あとはビデオを見てのお楽しみ)というもので、これは必見。現地に長年滞在しているプロの撮影家でもこんな場面に出会ったことはないという。同じツアーの旅行者がそのコピーを作ってもらい、知り合いに見せるために「切手を買うより安上がり」とYouTubeにアップしたところ、ほんの2週間ほどで30万アクセスを記録した。そこで、旅行者氏は会社員氏に「儲け話があるんだけど...」と持ちかけ、2人で大儲けしたという次第。このビデオは近日、『National Geographic』誌でも紹介される。

この番組では「初めての生放送で大失敗したニュースキャスター」、「拳銃の扱い方を教えている最中に自分を誤って撃ってしまった警察官」、「タレント・ショウで異様なクネクネ・ダンスを披露した青年」等のビデオを紹介しながら、本人や関係者にもインタビューしていて興味深い。ニュースキャスターと教官が面目を失った一方で、クネクネ・ダンスのDavid Elsewhere青年は現在、CM等に引っ張りダコで、劇場映画『You Got Served』にも出演した。

インターネットとデジタルカメラ+デジタルビデオ+カメラフォン等の発達・発展のおかげで、誰でも一夜にして有名になることが可能な反面、一夜にして全てを失う人もあるというわけだ。

また、MySpaceを利用した犯罪捜査の例も紹介されているが、もちろん、「シロウトがそういう事をしたら危ない」という警告付きである。

こういう切り口のドキュメンタリーはメイキング・オブ映像や動物ドキュメンタリー番組が好きな私のツボに嵌まっている。司会者が空中のビデオ・スクリーンを手で移動させる特撮も『マイノリティ・リポート』っぽくて効果的。一応、『ABC News』の範疇に入っているのでスタンスは真面目だから、『America's Funniest Home Videos』とは雰囲気が異なるが、素材はバラエティに富んでいて楽しい。今後もどんなビデオ&裏話が紹介されるのか楽しみだ。(「一番面白いやつは第1回にやっちゃったので、あとはツマラナイ」なんてことになりませんように...。)


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