アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Heroes 2-08 "Four Month Ago..." 【後半】

2007年11月28日 | TV: Heroes
(前半からのつづき)


1ヶ月前(2007年2月)。

ザ・カンパニーの施設。

エルがいつも通り、ピーターに薬を持って来る。
ピーターはエルを膝の上に座らせ、口づけする。
これはエルにとって初めてのキスだったかもしれないが、ピーターにとっても刺激的なものとなった。
エルが唇から電光波を発したのだ。

エルが満足して出て行った後、ピーターは口の中に含んでいた薬をトイレに吐き捨て、隣の部屋のアダムに「これで5日間、薬抜きだ」と言う。
アダムは「じゃあ、いよいよ、試す時だ」と促す。

Peter: Day number five without the meds.
Adam: Then I think it's time to try. Come on, Peter. You can do it.

ピーターは壁抜けに成功し、アダムと初めて「対面」する。
そして、ピーターはアダムの手を引いて、外に向かう壁を抜けて行く。

Peter: It's nice to finally meet you. You know, for 400 years, you've held up pretty well.
Adam: Come on, let's go heal your brother.

ヴェネズエラ。スリア(Zulia)。教会。

尼僧姿のマヤが祈っているところにアレハンドロが現れる。
修羅場と化した結婚披露宴以来、マヤは行方をくらましていたのだが、遂に見つかってしまったのだ。
あの夜、マヤはアレハンドロに「あたしが皆を殺しちゃったみたいなの」と言ったが、いろいろと考えてみた末、「この力は自分では制御できない」という結論に達していた。
それでも、神に祈りながら暮らすことにより、少しでも力の発現を抑えようと努力してきたのだった。

マヤとアレハンドロが話しているところに警官が入って来る。アレハンドロが連れて来たのだ。
彼なりにこれが一番だと思ったからだが、おかげで、マヤは情緒が不安定になり、両目から黒い液体が流れ出す。
すると、警官が苦しみ出す。
アレハンドロは咄嗟にマヤの両手を掴み、落ち着かせようとするが、手遅れだった。
マヤがようやく落ち着きを取り戻した時、警官はすでに事切れてしまっていた。
アレハンドロはようやく、「マヤは大量殺人犯などではない。そして、彼女の力を中和できるのは俺だけなんだ」と悟り、マヤとともに逃亡する決心をする。

ロサンジェルス。ナイトクラブ。

ジーナ(ニキ)はドラッグをやり、夜遊びにふける毎日を過ごしていたが、遂にDLに見つかってしまう。
DLが家族写真を見せると、ニキの人格が表面に出て来る。
彼女は何も覚えていなかった。
DLがニキを連れ出そうとすると、彼女とそれまで一緒にいた物騒な雰囲気の男が襲い掛かって来る。
男はDLの顔をパンチする...が、拳がそのまま頭の向こうに突き抜けてしまう。
DLの壁抜け能力のせいである。
だが、男はそれでも諦めず、出口の方に先回りして、DLを撃つ。
隙を突かれたDLの胸から血が迸り、ニキの顔にもかかる。
DLは即死だった。
ニキは呆然と立ちすくむ。

※男が拳銃を構えてから実際に撃つまでの間、パンチを繰り出した時よりも長い時間が経過しているのに、DLはなぜ、特殊能力を使わなかったのか?

3週間前。

ニキ&マイカの家。

DLの告別式に友人や親戚が集まってくれている。
マイカが椅子にポツンと座り、DLの形見となった勲章の額を眺めていると、同年代の少年が珍しそうに「それで遊んでいいかい?」と話しかけてくる。
すると、少年の姉らしき少女が「デイモン、なんでそんな事、言うの!」と叱る。モニカである。

その少年と少女の祖母...ナナ・ドーソンはニキを抱擁し、「あたしにできる事があったら、何でも言ってちょうだい。本当によ」と優しく言う。

ナナたちと入れ違いにボブが現れる。一瞬、ボブとモニカの目が合う。
ボブはニキをザ・カンパニーの治療プログラムにあらためて誘う。

ルーズヴェルト病院。ネイサンの病室。

ネイサンは眠っている。
ピーターが見守る中、アダムは自分の血を注射器で抜き取り、ネイサンの点滴に混ぜる。
すると、ネイサンの火傷がみるみる回復していく。

ほどなく、ザ・カンパニーの追手が現れる。エルとハイチ人だ。
ピーターとアダムは港の方に逃げる。
アダムは「二手に別れよう」と提案し、パスポートと航空券をピーターに渡す。
「モントリオールに倉庫があるから、そこで落ち合おう」
エルはアダムを、ハイチ人はピーターを、それぞれ追いかける。

やがて、ピーターは追いつかれ、鮮やかな手際で空のコンテナの中に鎖で繋がれてしまう。
ピーターはさまざまな特殊能力を有しているが、ハイチ人が近くにいる限り、全く用を成さないのである。
それに、ハイチ人は腕力もかなり強い。

しかし、ハイチ人の目的はピーターをザ・カンパニーに連れ戻すことではなかった。
彼は「私は君のお母さんにお世話になったから、その恩返しとして、君に新たな人生を与えてあげよう」と言いながら、自分が身に着けていた半螺旋シンボルのネックレスをピーターの首にかける。
そして、ピーターの記憶を消し、コンテナをロックする。

現在(2007年3月)。

マヤ&アレハンドロ、そしてサイラーが車でニューヨークを目指す。

ニキがザ・カンパニーの治療プログラムに参加する。

ネイサンがアイルランドのワンダリング・ロック・パブに到着する。

モントリオール。倉庫内。

ピーターは全てを思い出す。
アダムは事もなげに、「よし。じゃあ、世界を救おうか?」と言う。
ピーターは頷く。

Peter: I remember. I remember everything.
Adam: Good. Then shall we save the world?


≪その他の迷言・名言集≫

Mohinder: (冒頭のナレーション) It is man's ability to remember that sets us apart. We are the only species concerned with past. Our memories give us voice and bear witness to history so that others might learn, so they might celebrate our triumphs and be warned of our failures.

Mohinder: (最後のナレーション) There are many ways to define our fragile existence, many ways to give it meaning. But it is our memories that shape its purpose and give it context... the private assortment of images, fears, loves, regrets. For it is the cruel irony of life that we are destined to hold the dark with the light, the good with the evil, success with disappointment. This is what separates us, what makes us human. Then the end we must fight to hold on to.

Bob: Your brother is a different story. He almost died.
Elle: Because of you. Peter. Hey, it wasn't your idea to go nuclear and take out half of New York City.

Adam: (なかなか自己紹介をしてくれないPeterに) Let me guess. You were living a perfectly ordinary life until one day you discovered you could do incredible things. Bet it was wonderful at first, you know. [You] thought perhaps you could save the world. And then you realized, tragically, that you were dangerous. Why don't you talk to me after a decade? Actually, talk to me after three.


≪音楽≫

- "We Interrupt This Program" by Coburn


≪その他のトリヴィア&ツッコミ≫

*毎回、工夫を凝らしたタイトル画面が当番組の楽しみの1つだが、エピソード・タイトルのバックが真っ黒だったのは第2シーズン・プレミア『Four Months Later...』に次いで2度目。

*今回、ヒロ、安藤、マット、ウェストは出番なし。

*ノアとクレアは1カット(第1シーズン・フィナーレ『How to Stop an Exploding Man』のシーンの使い回し)のみに登場。セリフなし。

*サイラーは1カットのみ登場。セリフなし。サイラーに関する「過去4ヶ月」の謎解きもなし。

*モヒンデルは声(冒頭と最後のナレーション)のみ登場。

*ハイチ人が発病した経緯は明かされていない。

*ピーターの電光波はやはり、エルから吸収したものだった。

*ピーターの壁抜け能力はカービィ・プラザでサイラーと対決した夜、近くにいたDLから吸収したものだろう。

*ピーターはもしかすると、ボブの錬金術も吸収している?

*ピーターは治癒能力の応用でハイチ人に消された記憶を取り戻す術を見出すが、なぜ、他の身体の部分のように自然に治癒しなかったのか?

*アダムの血液が他者にも(一時的に?)治癒能力を与えることが判明したが、クレアの血液にも同様の効果があるのだろうか?また、仮にピーターの血液を他者に与えたら、どうなるのか?

*ネイサンの火傷が治るのは「3週間前」だが、「現在」(第2シーズン開始時点)までにあんなにヒゲが伸びるものだろうか?それとも、アダムの血液から授かった治癒能力の副作用か?

*マヤが教会で警官を殺してしまった後、アレハンドロの助けで落ち着きを取り戻した途端、頬に付いていた黒い液体もまるで最初から無かったかのように跡形もなく消えてしまう。

*リッキーたちがピーターをコンテナの中で見つけた時、ピーターが上半身裸だったのはエルの攻撃で服を燃やされてしまったからだとわかった。

*エルがアイルランドにピーターを探しに行った際、携帯電話で「パパ」と話していたが、それはボブのことなのか?だとすると、片方のラストネームが判れば、もう片方のもわかるはず?


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2 コメント

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Unknown (kenn)
2007-11-28 09:49:36
もうすぐ半分なのに、いまひとつ盛り上がる感じがしないのは私だけでしょうか。昨シーズンは何もかもが新しかったのでワクワクしながら見てたんですが、今シリーズは謎が多すぎてモヤモヤが蓄積されています。もう見ない!って事にはならないんですけど^^;

私もDLがなぜ能力を使わなかったのかと思いましたが、リンダーマンのオフィスの時みたいに通過してしまうと他の人が犠牲になるからじゃないですか。

なんかこう能力を有効に使っていく感じじゃないのが、不満だなぁ。これじゃ本当に能力を持ってるのが悪いような感じだ。とか思いつつまた次回を楽しみにしてしまいます。

Black Friday、あの人ごみは苦手です...
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Unknown (ジョウ)
2007-12-04 02:28:31
DLが避けなかった理由、kennさんの説が正しいみたいですね。次のエピソードでニキが「DLはヒーローになろうとして死んだ」って言ってますから。

確かに、能力を持ってるがために苦悩している人が多いですよね。
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