【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2007年1月18日】※クラークやグリーンアローをはじめとする5人の勇者が共同作戦を行う。2人のヒーローのトップレスというファン・サービス(?)もあり。
夜のデイリープラネット社。クロエ・サリヴァンが電話で話している。相手は南米にいるクラーク・ケントだ(ゾーナー狩りをしている?)。そこにカセリ博士(Dr. Caselli)が現れる。
クロエは博士がベル・リーヴ(Belle Reve)の囚人(クリプトン鉱石の影響で超人化した悪人たち)を次々と退所させているという証拠を突き付け、「第33.1研究所と関係があるのではありませんか?」と迫る。すると、カセリ博士は拳銃をクロエに向ける…が、超高速で現れた何者かが博士をノックダウンして拳銃をクロエにトスし、そのまま消えてしまう。一瞬後、クラークが現れるが、クロエを助けたのは別人らしい。
クラークは外に飛び出し、謎の救世主を追いかける。それはバート・アレン(フラッシュ)だった。2人が会うのは2年ぶりだ。
翌日。クロエはクラークに、ルーサーコープお抱えの弁護士がカセリ博士の釈放手続きを行ったと告げる。バートはクロエを気に入ったようだが、クロエは「あたしには彼氏(ジミーのこと)がいるのよ」と苦笑いしながら言う。
バートは最近、中南米で暮らしていたのか、スペイン語混じりで話す。クロエが去った後、バートはクラークに「実は配達の仕事をしてるんだ」と明かす。クラークにはどうも、それだけではないように思えて仕方がなかった。
クロックタワーの最上階。オリヴァー・クィーンがロイス・レインを連れて帰宅する。2人がキスを交わし、盛り上がって来たところで、いつものごとく邪魔が入る。オリヴァーに電話がかかって来たのだ。話をひと通り聞いたオリヴァーは「5分くれ」と言って電話を切る。そして、ロイスの機嫌を直そうと、「バカンスに行こう」と約束するが、「その前に片付けておかなければならない仕事がある」という。ロイスが去った後、オリヴァーは携帯電話のテキスト・メッセージをチェックする。メッセージの内容は「Game on」(ゲーム開始)というものだった。
ルーサー邸。ライオネルがレックスに「最近、ルーサーコープの施設が6ヶ所続けて襲われている。その共通項は第33.1計画だ」と指摘する。レックスによると、その6ヶ所の施設にあった研究データは副次的なものばかりで、メインフレームはもっと厳重に保管されているから心配には及ばないという。
レックスはその6ヶ所のうち、メキシコの施設の保安カメラが捉えた写真をライオネルに見せる。そこには侵入者らしき者の姿が赤い帯のように写っていた。つまり、その侵入者は高速で移動できるのだ。
ライオネルとレックスが部屋を去ると、バートが現れ、机上のノートパソコンからデータをダウンロードし、ランデヴー地点に向かう。待ち合わせ相手はグリーンアローだった。
翌朝。ルーサーコープ。クラークはカセリ博士の件でライオネルに面会する。ライオネルは自分は何も関与してないと主張し、逆にメキシコ施設の侵入者の写真を見せてクラークを問い詰めようとする。クラークが「それは僕ではありません」と言うと、ライオネルは「それじゃあ、誰なんだね?」と迫る。クラークには心当たりがあったが、それをライオネルに明かすわけにはいかない。
ケント家。食べ物の箱や袋が食卓いっぱいに並べられており、バートが嬉しそうに食べている。マーサ・ケントはバートの食欲にあきれる。バートはクラークよりもずっと身体が小さいのに、とにかく沢山食べるのである。どうやら、超高速で走り回ってばかりいるせいで、人一倍、腹が減るらしい。
クラークが帰宅する。マーサが出かけた後、クラークはバートに「ルーサーコープから盗みを働いてるのか?」と迫る。だが、バートは説明しようとしない。
タロンの2階のアパート。ロイスは旅行の仕度をしている。彼女は緑色の下着を胸に当て、「これか…それとも黒いのが良いかしら?」と訊く。クロエは悪戯っぽい笑みを浮かべ、「オリヴァーは緑色が好きなような気がするわ」と答える。そこに入って来たクラークは下着を持ったロイスを見て驚く。ロイスは「ノックぐらいしなさいよ。裸だったら、どうするの!?」と言って下着をしまう。
ロイスが出かけた後、クラークはクロエにバートの超高速能力の事を明かし、携帯電話の信号を追跡してもらうが、失敗に終わる。そこで、バートの通話記録を調べてみると、その中にクィーン工業の下部会社の電話番号があった。(クロエがハッキングした『J.L. International』というサイトは『Justice League International』へのオマージュ?)
その頃、バートは7番めのルーサーコープ施設に侵入していた。ところが、メモリー・スティックをコンピュータに刺した途端、バートは感電して気絶してしまう。レックスが罠を仕掛けていたのだ。
クロックタワー。クラークは「あなたがバートを雇ったんでしょう?」とオリヴァーに迫る。オリヴァーは「レックスは第33.1計画で超人たちを狩り集め、戦争を始めようとしてるんだ」と指摘し、その対策チームのメンバーを紹介する。それはなんと、ACことアーサー・カリーと、ヴィクター・ストーンだった。
バートは透明壁に囲まれた円形タンクの中で目覚める。その外側に現れたレックスが「君の雇い主は誰だ?」と尋問する。円形タンクの底は電導パネルで出来ており、レックスがスイッチを入れると、一斉に高圧電流が流れる。バートは超高速でタンクの中を走り回る。一瞬でも立ち止まれば、バートはたちどころに丸焦げになってしまうだろう。疲れがピークに達する前に白状しなければ命はない。
オリヴァーたちはバートが罠にかかって捕まった事を悟り、救援策を練る。バートはそんなに遠くまでは連れて行かれていないだろうが、仮に半径100マイル以内だとしても、ルーサーコープ所有の施設は数多い。標的を絞るため、クラークはクロエに助けを求める事を提案する。
各ルーサーコープ施設の見取図を調べたクロエ(どこにでも簡単にハッキングしちゃうのね)は「リッジ施設(The Ridge Facility)に違いない」という結論に達する。クラークが港にあるリッジ施設に向かう一方、クロエはクロックタワーに行ってオリヴァーたちに状況を説明する。
クロックタワーが司令塔(『Watchtower』という呼称もコミック&アニメ版の『Justice League』シリーズへのオマージュ?)となり、クロエがコンピュータ画面で施設の見取図を見ながら現場に指示を出すことになる(『Birds of Prey』のOracleみたい?)。見取図を調べていたクロエは「この施設ではクリプトン鉱石の鋳造もしているらしい」と気付く。つまり、インパルス(フラッシュ=バートのこと)だけでなく、クラークの救出作戦も兼ねる事になったのだ。
リッジ施設。クロエが心配した通り、クラークはクリプトン鉱石の保管室にうっかり入り込み、床に倒れてしまう。
リッジ施設の入り口。グリーンアロー(オリヴァー)が警備員たちをなぎ倒し、サイボーグ(ヴィクター)が警報システムに侵入して解除する(R2-D2みたい?)。一方、アクアマン(AC)は水路から侵入する。
グリーンアローとサイボーグは中で二手に分かれる。クロエには知らせてなかったが、サイボーグには別の任務があるのだ。
グリーンアローに助けられたクラークは円形タンクからインパルスを救出する。
グリーンアローはリッジ施設のあちこちに小型爆弾を仕掛ける。
サイボーグがアクアマンと合流し、メインフレームからデータをダウンロードする。これこそがサイボーグの任務だったのだ。(彼の目がメカニックに機能する様子は『スタートレック・ファーストコンタクト』のジョーディ・ラフォージを彷彿とさせる。)
異変を悟ったレックスはリッジ施設の緊急ロックダウンを命じる。グリーンアローが現れ、レックスに「ここを10分後に爆破するから、その前に全員を避難させろ」と告げる。グリーンアローが放った矢がレックスの右頬を掠め、後ろのパイプに刺さる。レックスが手で血を拭い、あらためて前を見た時、グリーンアローはいなくなっていた。
リッジ施設の外。グリーンアローたちはクロックタワーのクロエから「全員、避難した」という報告を受ける。(えっ、そんな様子までモニターできるの?これなら、CTUにも就職できそう?)
グリーンアローがリッジ施設を丸ごと爆破するつもりだと知ったクラークは戸惑いを見せるが、結局、賛同する。グリーンアローは起爆装置を作動する。
翌日。クロックタワー。ロイスがスーツケースを持ってやって来る。ところが、オリヴァーは「仕事で出かけなければならなくなったんだ」と告げる。ロイスが「そんなの、キャンセルして」と頼むが、そうは行かないのだという。
オリヴァーは両親が亡くなって以来、仕事のために世界中を駆け巡って来た。これまで、後に残す人たちに未練を持った事はなかった…ロイスに出会うまでは。だが、この世には自分の望みよりも遥かに大事な使命があるのだ。たとえ、この瞬間を後悔する事になるだろうとわかっていても、敢えて行かなければならないのである。
ロイスが「あなたが戻って来た時に、あたしがまだ待ってるなんて思わないことね」と言うと、オリヴァーは「もう、ここには戻って来ないつもりだ…少なくともしばらくの間は」と悲しそうに答えるのだった。ロイスは目に涙をたたえながら、オリヴァーに別れのキスをする。
ルーサー邸。レックスはライオネルに「グリーンアローのようなテロリストたちから自由と人民主義を守るため、こちらも特殊能力者たちを揃えて立ち向かわなければならない」と言い、第33.1計画の継続を正当化しようとする。レックスはまた、「警備員の証言によると、侵入者の1人がクラークそっくりの声をしていたとか」と言う。
ライオネルは笑いながら、「それは不可能だ。昨夜、クラークは私と一緒に食事していたのだから」と嘘をつく。
ケント農場の納屋。クロエが5人の勇者と話している。リッジ施設で得たデータから、第33.1計画の研究施設は世界中にある事がわかった。オリヴァー、バート、AC、ヴィクターの4人はそれらの施設を1つ1つ叩き潰すつもりだという。クラークも誘われるが、彼にはゾーナー狩りという使命があるため、断らざるを得なかった。オリヴァーたちはクラークと握手を交わし、旅立って行く。
…というわけで、クラークはとりあえず、ジャスティス・リーグのメンバーにはならなかったのかな?ちなみに、チーム名はまだ決まってないのだが、オリヴァーが「"justice" っていう言葉が入った名前にしたいね」と言ったのが面白かった。
また、ヒーロー名の由来はコードネームだという設定には説得力がある。
当エピソード絡みの特別企画等についてはこちらをご参照。
なお、今回は珍しく、ラナ・ラングの出番がなかった。ジミー・オルセンも出番なし。
★名言・迷言集:
【その1】
Clark Kent: Last time you blew through town, you stole my dad's wallet, then swiped a priceless artifact from Lex. You nearly got yourself killed.
Bart Allen: Yeah, yeah, those were the days, huh?
【その2】
Lionel Luthor: I need to talk to you. You alone?
Lex Luthor: Just me and my shadow, Dad.
【その3】
Lex Luthor: Whoever's responsible has the ability to move faster than a speeding bullet.
【その4】
Clark Kent: You can cut the act. I know about LuthorCorp and the break-in by someone who's as fast as me.
Bart Allen: Yeah, faster, actually.
【その5】
Clark Kent: What about call history? Can you pull up a record?
Chloe Sullivan: Legally? Absolutely not. (と言いながらやってしまう)
【その6】
Bart Allen: I want a lawyer.
Lex Luthor: And I want a ponytail. Disappointment abounds. Who do you work for?
Bart Allen: What you see is what you get there, Goldilocks.
Lex Luthor: You're a low-level thief. Swiping corporate data isn't your style. Now, tell me who you're working for and this won't have to get unpleasant.
Bart Allen: All right, all right. I work for a guy called Mr. Kiss-My-Butt. Would you like me to introduce you?
【その7】
Victor Stone: (Clarkに) Ollie found me. I was living on the streets. He gave me a warm meal, roof over my head... and a reason to go on living.
Oliver Queen: Did he just say something nice about me?
Arthur Curry: Maybe he's starting to rust.
【その8】
Clark Kent: A.C., how did you fall into all this?
Arthur Curry: Got into a little trouble sinking a whaler off the coast of Japan.
Victor Stone: A little trouble? That's what you're gonna go with? Ollie had to save your scaly butt from getting filleted.
Arthur Curry: I would have gotten out of it.
Oliver Queen: Not really. Before or after they packed you into a thousand little tin cans?
Victor Stone: Well, at least he would've been dolphin-safe.
Arthur Curry: Fish jokes. That's all I ever get are fish jokes.
【その9】
Victor Stone: Guess we're not that good at the whole secret part of this yet.
Chloe Sullivan: Yeah, but you're great at getting caught by the villain.
【その10】
Oliver Queen: You'd make one hell of a can opener.
Victor Stone: You'd look good on a bag of green beans.
【その11】
Oliver Queen: Green Arrow to Watchtower. Boy Scout's out of the woods.
Clark Kent: "Boy Scout"?
Oliver Queen: If you hadn't run off all half-cocked, you could have picked your own code name. You don't want to play for the team, that's fine. You'd be smart about it.
Clark Kent: Point taken. Where's Bart?
Oliver Queen: "Impulse." He didn't get to pick his own code name, either.
【その12】
Victor Stone: Nice... but please! Put a shirt on.
Arthur Curry: I swim faster when I'm naked.
Victor Stone: I bet you do.
Arthur Curry: You're lucky I still got my pants on.
【その13】
Lex Luthor: You.
Green Arrow: You remember. I'm touched.
Lex Luthor: Well, it's a little hard to forget. Last time we met, you put an arrow in my chest.
Green Arrow: You put a bullet in mine. Bygones?
Lex Luthor: Go to hell.
Green Arrow: You first.
【その14】
Lois Lane: (Oliverに) I mean, is it just me, or is this relationship all interruptus and no coitus?
【その15】
Oliver Queen: I never wanted to hurt you.
Lois Lane: Well, you finally got around to it anyway, didn't you?
【その16】
Lex Luthor: The security footage from the Ridge Facility was destroyed. However, several guards describe one of Green Arrow's men as someone that sounded remarkably like Clark Kent.
Lionel Luthor: Clark? Impossible.
Lex Luthor: A word that always seems to pop when talking about him, doesn't it?
Lionel Luthor: Lex, it was not Clark.
Lex Luthor: How can you be so sure?
Lionel Luthor: Because I was having dinner with him last night when all this happened. Martha made pot roast with new potatoes and tiny little baby carrots. It was delicious. Clark... Clark had three helpings. Don't worry, son. You still have plenty of enemies out there plotting your downfall.
【その17】
Clark Kent: Impulse, Cyborg, Aquaman, Green Arrow. What do you call your team?
Bart Allen: I don't know... I've been thinking... you know, we need something cool. We need something like...
Oliver Queen: I was thinking something with the word "justice" in it. After all, that's what Lex is going to get a big dose of.
【その18】
Oliver Queen: Come on, boys. Let's go save the world.
夜のデイリープラネット社。クロエ・サリヴァンが電話で話している。相手は南米にいるクラーク・ケントだ(ゾーナー狩りをしている?)。そこにカセリ博士(Dr. Caselli)が現れる。
クロエは博士がベル・リーヴ(Belle Reve)の囚人(クリプトン鉱石の影響で超人化した悪人たち)を次々と退所させているという証拠を突き付け、「第33.1研究所と関係があるのではありませんか?」と迫る。すると、カセリ博士は拳銃をクロエに向ける…が、超高速で現れた何者かが博士をノックダウンして拳銃をクロエにトスし、そのまま消えてしまう。一瞬後、クラークが現れるが、クロエを助けたのは別人らしい。
クラークは外に飛び出し、謎の救世主を追いかける。それはバート・アレン(フラッシュ)だった。2人が会うのは2年ぶりだ。
翌日。クロエはクラークに、ルーサーコープお抱えの弁護士がカセリ博士の釈放手続きを行ったと告げる。バートはクロエを気に入ったようだが、クロエは「あたしには彼氏(ジミーのこと)がいるのよ」と苦笑いしながら言う。
バートは最近、中南米で暮らしていたのか、スペイン語混じりで話す。クロエが去った後、バートはクラークに「実は配達の仕事をしてるんだ」と明かす。クラークにはどうも、それだけではないように思えて仕方がなかった。
クロックタワーの最上階。オリヴァー・クィーンがロイス・レインを連れて帰宅する。2人がキスを交わし、盛り上がって来たところで、いつものごとく邪魔が入る。オリヴァーに電話がかかって来たのだ。話をひと通り聞いたオリヴァーは「5分くれ」と言って電話を切る。そして、ロイスの機嫌を直そうと、「バカンスに行こう」と約束するが、「その前に片付けておかなければならない仕事がある」という。ロイスが去った後、オリヴァーは携帯電話のテキスト・メッセージをチェックする。メッセージの内容は「Game on」(ゲーム開始)というものだった。
ルーサー邸。ライオネルがレックスに「最近、ルーサーコープの施設が6ヶ所続けて襲われている。その共通項は第33.1計画だ」と指摘する。レックスによると、その6ヶ所の施設にあった研究データは副次的なものばかりで、メインフレームはもっと厳重に保管されているから心配には及ばないという。
レックスはその6ヶ所のうち、メキシコの施設の保安カメラが捉えた写真をライオネルに見せる。そこには侵入者らしき者の姿が赤い帯のように写っていた。つまり、その侵入者は高速で移動できるのだ。
ライオネルとレックスが部屋を去ると、バートが現れ、机上のノートパソコンからデータをダウンロードし、ランデヴー地点に向かう。待ち合わせ相手はグリーンアローだった。
翌朝。ルーサーコープ。クラークはカセリ博士の件でライオネルに面会する。ライオネルは自分は何も関与してないと主張し、逆にメキシコ施設の侵入者の写真を見せてクラークを問い詰めようとする。クラークが「それは僕ではありません」と言うと、ライオネルは「それじゃあ、誰なんだね?」と迫る。クラークには心当たりがあったが、それをライオネルに明かすわけにはいかない。
ケント家。食べ物の箱や袋が食卓いっぱいに並べられており、バートが嬉しそうに食べている。マーサ・ケントはバートの食欲にあきれる。バートはクラークよりもずっと身体が小さいのに、とにかく沢山食べるのである。どうやら、超高速で走り回ってばかりいるせいで、人一倍、腹が減るらしい。
クラークが帰宅する。マーサが出かけた後、クラークはバートに「ルーサーコープから盗みを働いてるのか?」と迫る。だが、バートは説明しようとしない。
タロンの2階のアパート。ロイスは旅行の仕度をしている。彼女は緑色の下着を胸に当て、「これか…それとも黒いのが良いかしら?」と訊く。クロエは悪戯っぽい笑みを浮かべ、「オリヴァーは緑色が好きなような気がするわ」と答える。そこに入って来たクラークは下着を持ったロイスを見て驚く。ロイスは「ノックぐらいしなさいよ。裸だったら、どうするの!?」と言って下着をしまう。
ロイスが出かけた後、クラークはクロエにバートの超高速能力の事を明かし、携帯電話の信号を追跡してもらうが、失敗に終わる。そこで、バートの通話記録を調べてみると、その中にクィーン工業の下部会社の電話番号があった。(クロエがハッキングした『J.L. International』というサイトは『Justice League International』へのオマージュ?)
その頃、バートは7番めのルーサーコープ施設に侵入していた。ところが、メモリー・スティックをコンピュータに刺した途端、バートは感電して気絶してしまう。レックスが罠を仕掛けていたのだ。
クロックタワー。クラークは「あなたがバートを雇ったんでしょう?」とオリヴァーに迫る。オリヴァーは「レックスは第33.1計画で超人たちを狩り集め、戦争を始めようとしてるんだ」と指摘し、その対策チームのメンバーを紹介する。それはなんと、ACことアーサー・カリーと、ヴィクター・ストーンだった。
バートは透明壁に囲まれた円形タンクの中で目覚める。その外側に現れたレックスが「君の雇い主は誰だ?」と尋問する。円形タンクの底は電導パネルで出来ており、レックスがスイッチを入れると、一斉に高圧電流が流れる。バートは超高速でタンクの中を走り回る。一瞬でも立ち止まれば、バートはたちどころに丸焦げになってしまうだろう。疲れがピークに達する前に白状しなければ命はない。
オリヴァーたちはバートが罠にかかって捕まった事を悟り、救援策を練る。バートはそんなに遠くまでは連れて行かれていないだろうが、仮に半径100マイル以内だとしても、ルーサーコープ所有の施設は数多い。標的を絞るため、クラークはクロエに助けを求める事を提案する。
各ルーサーコープ施設の見取図を調べたクロエ(どこにでも簡単にハッキングしちゃうのね)は「リッジ施設(The Ridge Facility)に違いない」という結論に達する。クラークが港にあるリッジ施設に向かう一方、クロエはクロックタワーに行ってオリヴァーたちに状況を説明する。
クロックタワーが司令塔(『Watchtower』という呼称もコミック&アニメ版の『Justice League』シリーズへのオマージュ?)となり、クロエがコンピュータ画面で施設の見取図を見ながら現場に指示を出すことになる(『Birds of Prey』のOracleみたい?)。見取図を調べていたクロエは「この施設ではクリプトン鉱石の鋳造もしているらしい」と気付く。つまり、インパルス(フラッシュ=バートのこと)だけでなく、クラークの救出作戦も兼ねる事になったのだ。
リッジ施設。クロエが心配した通り、クラークはクリプトン鉱石の保管室にうっかり入り込み、床に倒れてしまう。
リッジ施設の入り口。グリーンアロー(オリヴァー)が警備員たちをなぎ倒し、サイボーグ(ヴィクター)が警報システムに侵入して解除する(R2-D2みたい?)。一方、アクアマン(AC)は水路から侵入する。
グリーンアローとサイボーグは中で二手に分かれる。クロエには知らせてなかったが、サイボーグには別の任務があるのだ。
グリーンアローに助けられたクラークは円形タンクからインパルスを救出する。
グリーンアローはリッジ施設のあちこちに小型爆弾を仕掛ける。
サイボーグがアクアマンと合流し、メインフレームからデータをダウンロードする。これこそがサイボーグの任務だったのだ。(彼の目がメカニックに機能する様子は『スタートレック・ファーストコンタクト』のジョーディ・ラフォージを彷彿とさせる。)
異変を悟ったレックスはリッジ施設の緊急ロックダウンを命じる。グリーンアローが現れ、レックスに「ここを10分後に爆破するから、その前に全員を避難させろ」と告げる。グリーンアローが放った矢がレックスの右頬を掠め、後ろのパイプに刺さる。レックスが手で血を拭い、あらためて前を見た時、グリーンアローはいなくなっていた。
リッジ施設の外。グリーンアローたちはクロックタワーのクロエから「全員、避難した」という報告を受ける。(えっ、そんな様子までモニターできるの?これなら、CTUにも就職できそう?)
グリーンアローがリッジ施設を丸ごと爆破するつもりだと知ったクラークは戸惑いを見せるが、結局、賛同する。グリーンアローは起爆装置を作動する。
翌日。クロックタワー。ロイスがスーツケースを持ってやって来る。ところが、オリヴァーは「仕事で出かけなければならなくなったんだ」と告げる。ロイスが「そんなの、キャンセルして」と頼むが、そうは行かないのだという。
オリヴァーは両親が亡くなって以来、仕事のために世界中を駆け巡って来た。これまで、後に残す人たちに未練を持った事はなかった…ロイスに出会うまでは。だが、この世には自分の望みよりも遥かに大事な使命があるのだ。たとえ、この瞬間を後悔する事になるだろうとわかっていても、敢えて行かなければならないのである。
ロイスが「あなたが戻って来た時に、あたしがまだ待ってるなんて思わないことね」と言うと、オリヴァーは「もう、ここには戻って来ないつもりだ…少なくともしばらくの間は」と悲しそうに答えるのだった。ロイスは目に涙をたたえながら、オリヴァーに別れのキスをする。
ルーサー邸。レックスはライオネルに「グリーンアローのようなテロリストたちから自由と人民主義を守るため、こちらも特殊能力者たちを揃えて立ち向かわなければならない」と言い、第33.1計画の継続を正当化しようとする。レックスはまた、「警備員の証言によると、侵入者の1人がクラークそっくりの声をしていたとか」と言う。
ライオネルは笑いながら、「それは不可能だ。昨夜、クラークは私と一緒に食事していたのだから」と嘘をつく。
ケント農場の納屋。クロエが5人の勇者と話している。リッジ施設で得たデータから、第33.1計画の研究施設は世界中にある事がわかった。オリヴァー、バート、AC、ヴィクターの4人はそれらの施設を1つ1つ叩き潰すつもりだという。クラークも誘われるが、彼にはゾーナー狩りという使命があるため、断らざるを得なかった。オリヴァーたちはクラークと握手を交わし、旅立って行く。
…というわけで、クラークはとりあえず、ジャスティス・リーグのメンバーにはならなかったのかな?ちなみに、チーム名はまだ決まってないのだが、オリヴァーが「"justice" っていう言葉が入った名前にしたいね」と言ったのが面白かった。
また、ヒーロー名の由来はコードネームだという設定には説得力がある。
当エピソード絡みの特別企画等についてはこちらをご参照。
なお、今回は珍しく、ラナ・ラングの出番がなかった。ジミー・オルセンも出番なし。
★名言・迷言集:
【その1】
Clark Kent: Last time you blew through town, you stole my dad's wallet, then swiped a priceless artifact from Lex. You nearly got yourself killed.
Bart Allen: Yeah, yeah, those were the days, huh?
【その2】
Lionel Luthor: I need to talk to you. You alone?
Lex Luthor: Just me and my shadow, Dad.
【その3】
Lex Luthor: Whoever's responsible has the ability to move faster than a speeding bullet.
【その4】
Clark Kent: You can cut the act. I know about LuthorCorp and the break-in by someone who's as fast as me.
Bart Allen: Yeah, faster, actually.
【その5】
Clark Kent: What about call history? Can you pull up a record?
Chloe Sullivan: Legally? Absolutely not. (と言いながらやってしまう)
【その6】
Bart Allen: I want a lawyer.
Lex Luthor: And I want a ponytail. Disappointment abounds. Who do you work for?
Bart Allen: What you see is what you get there, Goldilocks.
Lex Luthor: You're a low-level thief. Swiping corporate data isn't your style. Now, tell me who you're working for and this won't have to get unpleasant.
Bart Allen: All right, all right. I work for a guy called Mr. Kiss-My-Butt. Would you like me to introduce you?
【その7】
Victor Stone: (Clarkに) Ollie found me. I was living on the streets. He gave me a warm meal, roof over my head... and a reason to go on living.
Oliver Queen: Did he just say something nice about me?
Arthur Curry: Maybe he's starting to rust.
【その8】
Clark Kent: A.C., how did you fall into all this?
Arthur Curry: Got into a little trouble sinking a whaler off the coast of Japan.
Victor Stone: A little trouble? That's what you're gonna go with? Ollie had to save your scaly butt from getting filleted.
Arthur Curry: I would have gotten out of it.
Oliver Queen: Not really. Before or after they packed you into a thousand little tin cans?
Victor Stone: Well, at least he would've been dolphin-safe.
Arthur Curry: Fish jokes. That's all I ever get are fish jokes.
【その9】
Victor Stone: Guess we're not that good at the whole secret part of this yet.
Chloe Sullivan: Yeah, but you're great at getting caught by the villain.
【その10】
Oliver Queen: You'd make one hell of a can opener.
Victor Stone: You'd look good on a bag of green beans.
【その11】
Oliver Queen: Green Arrow to Watchtower. Boy Scout's out of the woods.
Clark Kent: "Boy Scout"?
Oliver Queen: If you hadn't run off all half-cocked, you could have picked your own code name. You don't want to play for the team, that's fine. You'd be smart about it.
Clark Kent: Point taken. Where's Bart?
Oliver Queen: "Impulse." He didn't get to pick his own code name, either.
【その12】
Victor Stone: Nice... but please! Put a shirt on.
Arthur Curry: I swim faster when I'm naked.
Victor Stone: I bet you do.
Arthur Curry: You're lucky I still got my pants on.
【その13】
Lex Luthor: You.
Green Arrow: You remember. I'm touched.
Lex Luthor: Well, it's a little hard to forget. Last time we met, you put an arrow in my chest.
Green Arrow: You put a bullet in mine. Bygones?
Lex Luthor: Go to hell.
Green Arrow: You first.
【その14】
Lois Lane: (Oliverに) I mean, is it just me, or is this relationship all interruptus and no coitus?
【その15】
Oliver Queen: I never wanted to hurt you.
Lois Lane: Well, you finally got around to it anyway, didn't you?
【その16】
Lex Luthor: The security footage from the Ridge Facility was destroyed. However, several guards describe one of Green Arrow's men as someone that sounded remarkably like Clark Kent.
Lionel Luthor: Clark? Impossible.
Lex Luthor: A word that always seems to pop when talking about him, doesn't it?
Lionel Luthor: Lex, it was not Clark.
Lex Luthor: How can you be so sure?
Lionel Luthor: Because I was having dinner with him last night when all this happened. Martha made pot roast with new potatoes and tiny little baby carrots. It was delicious. Clark... Clark had three helpings. Don't worry, son. You still have plenty of enemies out there plotting your downfall.
【その17】
Clark Kent: Impulse, Cyborg, Aquaman, Green Arrow. What do you call your team?
Bart Allen: I don't know... I've been thinking... you know, we need something cool. We need something like...
Oliver Queen: I was thinking something with the word "justice" in it. After all, that's what Lex is going to get a big dose of.
【その18】
Oliver Queen: Come on, boys. Let's go save the world.
ACがLoisの事を聞いてOliverがさらっと話をそらしてましたけど、ここらへんはLexと違ってネチネチした感じじゃないんだなぁ。
Batmanがいないから、ちょっとそういう要素入れたんでしょうか。これからもちょくちょくこういうの入れて欲しいです。
Green Arrowを当たり前のようにBossと呼んでいる面々。正にリーダーなんですね。you know the drillって、いつトレーニングしたのよ。全く。
ああ、楽しかった。次のミッションに期待。