アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Supernatural 2-8 "Crossroad Blues"

2006年11月21日 | TV: Supernatural
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年11月16日】※今回は悪魔との契約&魂の取り立てに来るヘル・ハウンドがテーマ。ジョンの魂がどうなったかについての示唆もあり。

1938年8月のある夜。ミシシッピー州グリーンウッド。ブルース奏者のロバート・ジョンソン(実在の人物)がバーで演奏中、様子がおかしくなり、外に飛び出す。後を追った客たちが小屋の中でロバートを見つけた時、彼は床で痙攣しており、間もなく自分の血が咽喉に詰まって(?)死んでしまう。実はロバートはヘル・ハウンド(犬の化け物)に襲われたのだが、周りの者たちには見えなかったのだ。

現在(2006年)。ディーン&サム・ウィンチェスター兄弟がカフェで向かい合って座っている。サムはノート・パソコンで調べ物をしながら、兄のディーンの顔写真&プロフィールが連邦機関(FBI?)のデータベースに加わってしまった事を嘆く。ディーンは呑気に構えているが、今後の行動に差し支えがあるかもしれないではないか。(周りの客たちは何も知らない様子。)

サムは「ビル設計者が自分がデザインしたビルから飛び降り自殺した」という記事について話す。その設計者…ショーンは「黒い犬」に追われていたらしい。ひょっとして、ヘル・ハウンドだろうか?

ディーンとサムは雑誌記者に扮し、ショーンの同僚(共同経営者?)に事情を聴く。その同僚によれば、ショーンは10年前まで「ロイドの店 (Lloyd's)」というバーのバーテンダーだったが、一夜にして一流設計者として成功を収めたのだという。

ディーンとサムは地元の動物保護機関(The Animal Protection Agency)に出向き、「黒い犬」に関する報告が寄せられてないかどうかを調べる。すると、「黒い犬を見た」と言っていた医師が数日前に失踪した事がわかる。実はその医師もやはり、10年前に一夜にして一流医師として名を上げており、ロイドの店とも関係があった。

その医師は自宅にはしばらく戻っておらず、ホテル住まいをしていた。医師がソワソワしながら部屋の中を行ったり来たりしていると、ドアがノックされる。ホテルのマネジャー(経営者?)がその日の宿泊代を取りに来たのだ。医師が現金を出していると、マネジャーの顔が歪む(ハリウッド版『ザ・リング』第1作の被害者のような顔になる)。錯覚だろうか?医師はマネジャーに金を叩きつけるように渡し、ドアを閉める。

ディーンとサムはロイドの店に行ってみる。そこは淋しい場所で、ロイドの店以外の建物は何もなく、道路も舗装されていない。ただ、そこは十字路になっており、十字路の周りには魔物召喚に使われるのと同じ種類の黄色い花が咲いている。十字路の真ん中を掘ってみると、小さな箱(オルゴール位の大きさ)があった。箱の中には墓地の土と猫の骨、そしてロバート・ジョンソン(?)の写真が入っていた。これはデーモンに魂を売る事によって願いを叶えてもらうという契約の儀式だ。「黒い犬」はやはり、ヘル・ハウンドだったのだ。

ホテル。部屋のドアが激しく叩かれ、医師は恐怖におののく。やがて、静かになったと思ったら、魔物(ヘル・ハウンドのはずだが、その姿は画面には映らない)は反対側の窓から飛び込んで来て、医師の足を捕える。

1930年。ミシシッピー州ローズデイル。ロバート・ジョンソンは十字路でデーモンを召喚し、「最高のブルース奏者にしてほしい」と頼む。デーモン(女性に憑依している)はロバートにキスをする。キス=契約調印という事なのだ。

現在。ディーンとサムは伝説のブルース奏者、ロバート・ジョンソンについて話す。ロバートのレパートリーには『Crossroads Blues』、『Hell Hound on My Trail』、『Me and the Devil Blues』といった歌が含まれていたし、死ぬ時にも「黒い犬がどうとか」と言っていたとされている。(ディーンは「モーツァルトやヴァン・ゴッホといった天才たちも…」と言葉を濁す。)

ディーンとサムはロイドの店と関係がある天才画家、ジョージ・ダロウの住まいを訪れる。全ての出入り口に魔除けの粉が撒かれている。ヘル・ハウンドが入って来れないようにするためだ。ディーンとサムが思った通り、ジョージもデーモンと契約しており、その期限が迫っていたのだ。だが、ジョージは「あと1枚の絵を完成させたら」死を受け入れるらしい。ともかく、時間がないという事で、ジョージはもう1人の契約者の名前(イーヴァン・ハドソン)を教えてディーンとサムを追い出す。

ハドソン夫妻のアパート。イーヴァンはヘル・ハウンドがもたらす事になっている無惨な死に備え、妻に「久しぶりに姉さんに会いに行けよ」と言い含める。イーヴァンが「永遠に愛してるよ」と言って妻を送り出していると、妻の顔が一瞬、奇妙な歪み方をするが、すぐに元に戻る。

入れ違いにディーンとサムが到着し、ドアを叩くが、イーヴァンは最初、ドアを開けようとしない。ディーンは「俺たちはデーモンじゃないよ」と言う。それで通じるのなら世話はないが、話をするうちに事情を悟ったイーヴァンは遂にドアを開け、2人を中に入れる。

イーヴァンは「不治の病に罹った妻の命を救うためにデーモンと契約を交わした」と語る。

サムがイーヴァンを守る一方で、ディーンは例の十字路に戻り、デーモンを召喚する事にする。デーモンを罠にかけ、イーヴァンを解放させるつもりなのだ。

十字路。ディーンは小箱に自分の写真(身分証明書をちぎったやつ)を入れて埋める。すると、若い女性の姿(そりゃそうだ?)をしたデーモンが現れる。そのデーモンはディーンが誰か知っていた。ディーンは「車の中で話そう」とデーモンを誘う。

ハドソン夫妻のアパート。サムはジョージから分けてもらった魔よけの粉を書斎の周りに撒き、さらに部屋の中央にも粉で小さな輪を作り、イーヴァンをその中に立たせる。2重に結界を張ったのだ。やがて、ドアが激しく叩かれ、犬の唸り声が聞こえて来る。

十字路付近。ディーンは車に向かいながら、「イーヴァンと引き換えに俺の魂を捧げよう」と持ちかける。デーモンは「やっぱり父子だねぇ。ジョンもおまえを救うための生贄になったんだよ」と皮肉な笑みを浮かべる。やはり、ディーンの推測は当たっていたのだ。

ディーンが車のドアを開け、デーモンを中に入らせようとするが、デーモンは車の下に描かれた魔物封じの円陣に気付いてしまう。(というか、これは見え見えなので、フェイントだろう。)

デーモンはこの場でディーンを殺す事もできるのだが、「このまま生かしておいた方が苦しいだろう」という理由で手を下さない。そして、「ジョンを甦らせる事だってできたんだよ」と言いながら立ち去ろうとする。ディーンはデーモンを呼び止める。

ハドソン夫妻のアパート。透明なヘル・ハウンド(どうして、黒くないわけ?)が外側の結界を破って入って来る。

十字路付近。デーモンはディーンに「おまえの命と引き換えに、ジョンに長い寿命を真っ当させてあげよう」と持ちかける。本来ならすでに死んでいたはずのディーンも、あと10年、父と一緒に生きる事ができるというのである。ディーンはそのオファーを検討するフリをしながら歩き続け、デーモンを貯水塔の下まで導く。ハッとして上を見たデーモンの目の前には魔物封じの円陣が描かれていた。

ディーンは「イーヴァンの命と引き換えにおまえを解放してやろう」と言うが、デーモンは「契約を破る事はできない」と答える。ディーンは魔物封じの呪文を唱え始める。

ハドソン夫妻のアパート。ヘル・ハウンドは内側の結界に息を吹きかけ、魔よけの粉を吹き飛ばす(草野球でファウル線すれすれに転がった球を吹いてファウルにしようとするのと似ている?)。サムとイーヴァンは走り出す。

デーモンはディーンに呪文を止めさせ、キスする。契約成立だ。これで、イーヴァンも彼の妻も死なずにすむ。ディーンはデーモンをこのまま逃がすべきかどうか考えるが、結局、逃がす事にする。デーモンは「もし、ジョンがどこでどんな苦しみを味わってるかを知ってたら、ジョンを甦らせる事を選んだだろうに」と言い、宿主の身体を抜け出す。宿主の女性は何も覚えていない様子だった。(彼女はメグと違い、健康体で解放されたのが幸いだが、メグの場合は記憶が残ってたよねぇ。)

ディーンとサムは合流した後、今回の事件について話し合う。デーモンがジョンについて語っていた事は全て本当なんだろうか?ディーンとしては「父さんが自分の犠牲になった」という事実を確認した事により、ますます苦悩が増していた。魔物ハンターの父さんが息子の命を救うためにデーモンと契約を交わしたなんて、本末転倒じゃないのか?そんな苦しみを背負って、俺はどうやって生きて行ったら良いんだ?

サムは「どうせ、デーモンと本当に契約するつもりはなかったんだろ?」と訊く。ディーンは答えない。


ええっと…ディーンの契約は成立したの、それともしなかったの!?契約に使った写真の身分証明書の名前がデタラメだったら、契約は不成立だったりして!?

今シーズンは毎回、冒頭で「THEN」として、これまでのあらましが語られ、「NOW」で本編に入るのだが、今回は最後に「SOON」という形でプロモ映像が流された。(続きは年明けか?)

そのプロモ映像の中に、ジョンが死ぬ前にディーンに囁いた事をディーンがサムに明かすという場面がある。具体的な内容はお楽しみだが、なんとなく、「おまえは実は俺の本当の弟じゃないんだ」とでも言うんじゃないかという気がする!?


★名言・迷言集

【その1】
Sam Winchester: So much for a low profile. You've got a warrant in St. Louis and now you're officially in the Feds' database.
Dean Winchester: (笑いながら) Dude, I'm like Dillinger or something.

【その2】
Dean Winchester: I swear... if this is another freekin' Pomeranian barking in the neighbor's yard...

【その3】
Sam Winchester: In fact, the authorities are a little confused as to how a wild dog could get past the doorman, take the elevator up, and start roaming the halls of the cushiest joint in town.

【その4】
Sam Winchester: But anyways... whatever they are, they're big, nasty...
Dean Winchester: Yeah. I Bet they could hump the crap out of your leg. Look at that one, huh?
Sam Winchester: (溜め息をつく)
Dean Winchester: What? They could.

【その5】
Dean Winchester: That doctor lady? Wherever she's running, she ain't running fast enough.

【その6】
Dean Winchester: Well, we know a little about a lot of things... just enough to make us dangerous.

【その7】
Sam Winchester: So...?
Dean Winchester: The secretary's name is Carly. She's 23, she kayaks... and they're real.
Sam Winchester: You didn't happen to ask her if she's seen any black dogs lately, did you?
(ディーンは事件の情報を集めるはずだったのに、秘書の名前や趣味等を聞き出して来た。)

【その8】
Dean Winchester: (秘書にもらったメモ用紙を見ながら) I don't know what this thing is.
Sam Winchester: You mean Carly's Myspace address?
Dean Winchester: Yeah, Myspace... what the hell is that?
Sam Winchester: (「そんなのも知らないの?」という顔)
Dean Winchester: Seriously, is that like some sort of porn site?
(インターネットについてはサムの方が詳しいというわけ)

【その9】
Sam Winchester: So it's just like the Robert Johnson legend, right? I mean, selling-your-soul-at-the-crossroads kinda deal?

【その10】
Dean Winchester: (ドアを開けようとしないイーヴァンに) C'mon! We're not demons!
Sam Winchester: Any more bright ideas?

【その11】
Demon: (ディーンにいきなりキスする)
Dean Winchester: What the hell was that for?
Demon: Sealing the deal.
Dean Winchester: You know, I usually like to be warned before I'm violated with demon tongue.

【その12】

Dean Winchester: (ジョンがディーンを救うためにデーモンと契約を交わした事について) How could he do it?
Sam Winchester: He did it for you.
Dean Winchester: Exactly. How am I supposed to live with that? You know, the thought of him, wherever he is. He spent his whole life chasing that yellow-eyed son of a bitch. He should have gone out fighting. That was supposed to be his legacy, you know? Not bargaining with the damn thing. Not this.

【その13】
Sam Winchester: Hey, Dean?
Dean Winchester: Yeah?
Sam Winchester: When you were trapping that demon, you weren't... I mean, it was all a trick, right? You never considered actually making that deal, right?
Dean Winchester: ...... (答えない)


最新の画像もっと見る