Charmed 8-1 & 8-2

早いもので、『Charmed』も遂に第8シーズン突入だ。「殺しても死なない番組」だとも言われてるが、なんとなく安心して見れちゃうので、今後も延々と続いて欲しい気もする。『サザエさん』みたいなものか？

第7シーズンのフィナーレはそのまま番組が打ち切られる可能性があったため最終回としても通用するものになっていた。悪の親玉との決戦が他ならぬ魔女3姉妹の家で、親玉と一緒に3姉妹も死んでしまった…と思いきや、彼女たち3人＋レオは顔を変えて別人に成りすまし、何食わぬ顔で現場を去っていく。彼女たちはこれで魔物たちに追われることもなく、遂に自由の身になったのだ…という具合。

「しかし、それが墓穴を掘ることになってしまった。番組継続が決まったのは良いけど、その穴からどうやって抜け出すかが問題」と、制作総指揮のブラッド・カーンが語っていたが、第8シーズンでは「魔物たちには3姉妹は死んだと思わせておいて、なおかつ魔物退治は続けなければならない」というジレンマを解決するため、新たに見習い魔女が登場することになった。

第8シーズンの第1話『Still Charmed & Kicking』（9/25放送）と第2話『Malice in Wonderland』（10/2放送）は前後編のようなものなので、まとめてお伝えする。

第8シーズンはパイパーとフィービーとペイジの葬式から始まる。喪主はもちろんお父さん。実は3姉妹とレオは顔を変えて弔問客に成りすましてるのだが、お父さん以外はその事実を知らない。パイパーの2人の子どもたちでさえ、ちょっと混乱してるようだ（もっとも次男のクリスはまだ赤ん坊だけど）。

弔問客の中に怪しい不動産エージェントの男が紛れ込んでおり、「この家を売りませんか？」ともちかけるが、お父さんは断固として拒否する。この男は実は魔物で、魔女3姉妹が本当に死んだのかどうかを探るとともに、彼女らの家を「トロフィー」として入手しようという魂胆だった。

葬式後にはホワイトライター（天使）の代表も現れ、「レオ（第7シーズン途中で普通の人間になり、同フィナーレで3姉妹とともに死んだと思われている）とパイパー、そして彼女の姉妹たちも死んでしまった今、2人の子どもたちの面倒は私たちが見るのがベストでしょう」と主張するが、お父さんは「実はまだ生きてる」というわけにもいかず、つっけんどんに追い返してしまう。

なお、弔問客の中にデックス・ローソン（ジェイソン・ルイス）というハンサムな青年も混ざっていた。彼はフィービーがコラムニストとして働いていた新聞社と同じビル内にアトリエを持つ芸術家なのだが、「生前」はエレベーターで時々一緒になる以外はほとんど交流がなかったので、「まさか、あたしの葬式に来てくれるとは思ってもみなかった」とビックリ（このキャラは我々視聴者にとっては初対面）。そして、フィービーはデックスとの結婚式を予知する。「そういえば、しばらく前（第7シーズン）に今年は子どもを産むって予知してたわよね」と思い出す姉妹たち。新しい恋の予感？

パイパーは「魔物なし」の新生活になかなか馴染めない。どうしても、「きっと魔物たちは私たちが生きてることを突き止めるに違いない」、「無実の人たちを見殺しにすることはできない」と心配を重ね、リラックスできない。

ペイジは新生活をエンジョイしたいのだが、「頭がガンガンする。きっと新しいチャージがホワイトライターとしてのあたしを呼んでるんだわ」と、やはり気が気でない。遂にその呼び声に応えてオーブ（瞬間移動）した先には魔物がいたが、そこに若い魔女が現れ、魔物をあっという間に退治してしまう。しかし、その若き魔女ビリー（ケイリー・クオコ）にはペイジを召還したという自覚はなく、彼女は「あたしに付きまとわないで！」と反抗的だ。しかし、後に3姉妹の正体を知り、弟子入りする決心をする。3姉妹は一応、裏方に回り、表向きはビリーが魔物退治をしてるように見せかけるというわけ。

パイパー、フィービー、ペイジ、そしてレオの4人は魔法によって顔も素性も変え、「故」3姉妹のイトコという触れ込みで3姉妹の屋敷に「引っ越して」きた。それにしても、顔や名前は違っても住人の数は変わらないわけで、魔物たちにはすぐにバレそうなものだが、果たして今後の展開は…？