小学校新人用務員の木工・つぶやき

民間会社を無事卒業して小学校の小使いさんになった。 何事も初めてでわからず、おろおろの日々。

初めての木工作

2008年05月31日 | 木工・他
今日は雨の休日で暇なので、以下長文になってしまった。

教員室にはプリント棚と言うものがどこの学校にもあるらしい。
書類を各教員に配布する郵便棚のような物であるである。

現役の時代の民間の数社の勤め先ではそのような棚は無かった。 昔は回覧で回していた記憶がある、ずぼらな人の所で溜まってしまって届かないなどと言うことがあった。 最後に勤めたIT関連の会社では配布・回覧物はほとんど無かった。 
すべてWeb上であり、給与明細まで配布はなく、必要な人は個人で印刷していた。

ともかくプリント棚が必要ということで作成することになった。
仕様:何事も要求仕様がはっきりしないと“シヨウがない”
   IT業界用語で言えば一種の「要件定義」が出来ない。
   “シヨウがない”ので勝手にA4が入る封筒の大きさとする。
設置するスペースが狭いので、棚1段の高さは60mmとする
     ⇒これが後々に問題になる
コスト:なるべく安く/役所の消耗品予算なので、先生は予算には関与しない?
納期:なるべく早く/先生が優しく、新人用務員には納期指示はない
 
道具がない、作業場所がない、作業時間がない(生徒が帰ったあとのみ)の“3ナイ”・・・・おっとっと・・・ 技術もないの“4ナイ”
若い頃、出来ない理由を上司にとうとうと述べたら「出来ない理由ならいくらでもいえる。 知恵をだせ、知恵のないやつは汗流せ」とひどく怒られたことがあったが。

急遽図書館に行き木工関係の本を3冊ほど借りて技術の「お勉強」

結局1ヶ月程度かって組み立てあがった。延べ時間にすれば12、3時間程度であろうか。
おっと棚の奥まで手が届きづらい(1段60mmでは)・・・ちょっと使いづらいだけなのだが・・・製作担当者としては・・・(-_-;)
どうしよう?

その昔機械の開発設計をしていた頃、うまく作動せず夜も眠れず悶々と悪戦苦闘した頃を思い出した。
今回は電車のなかで閃いた・・・棚板に切り欠を作ればよいのである。
と言う事で数十枚の棚板に追加工・・・目出度く納入

所が処が実際にプリントを配布してみたら、切欠部でだらしなくプリントの端が垂れ下がるのである・・・(-_-;) (-_-;) (-_-;)
そうなのである、学校のプリントはあの懐かしい茶色のわら半紙なのである。
遠き昔はガリ版であったが、今は理想科学の印刷機を使うのである。

嗚呼・・・来週は・・・棚板を修正しよう・・・
試作品なのである・・・改良しよう・・・

昔から自分が開発に関わった製品は愛おしかった・・・・


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