猫を咬んじゃったシベリアン・ハスキー

どうもお向かいのシベリアンハスキーが荒れているみたいです。２頭いるうちの、オンフォンという名前のメス（ほぼ１歳）が猫を咬む事件を起こしました。

昨日の午後、妻と病院から帰ってきたら、お向いの庭の奥から若い女性の喚いている声が聞こえてきました。お向かいの独身男性のフィアンセの声です。一人でお留守番をしていたらしいのですが、尋常でない喚き声です。妻に「あれ、なに叫んでるの？」と聞いたら、「オンフォンが猫を咬んでるみたい」というのです。私には女性が何を叫んでいるのか分からず、悲鳴にしか聞こえません。

お向さんはシベリアンハスキー２頭のほかにも、２匹の猫を飼っています。つい１０日ほど前に、日本流に言えば「シャムネコ」、タイ流に言えば「純タイ猫」の子供を２匹連れてきたのを私も見ました。すごく可愛いくて、おとなしそうな猫でした。

道路からはお向の庭の奥の様子は見えないので、一体何が起きているのか、確認することはできません。妻は「大丈夫ですか～？」と大きな声をかけてみましたが、それどころではないようで、女性の喚き声は止みません。しばらくすると、猫を咬んだと思われるオンフォンが、興奮した様子であっちへ走り、こっちへ走りと狭い庭の中を動き回っているのが見えました。女性が捕まえようとしているみたいでした。

夕方になって男性がいつもより早く仕事から帰ってきました。フィアンセからの連絡で早く帰ってきたに違いありません。しばらくすると、お向かいの庭から土を掘る音が聞こえてきました。別に聞き耳を立てているわけではないのですが、自然と聞こえてきます。妻がぽつりと言いました。「猫を埋めてるんじゃないかな・・・・」

毎日のように立ち話をするお向かいの男性ですが、こういう時って、なかなか声をかけ辛いものがあります。音がしなくなって３０分くらいしたら、男性の姿が玄関先に見えたので、妻が駆け寄って声をかけました。

「オンフォンが猫を咬んだんですか？」

「ええ」

「さっきの音は、ひょっとして猫を埋めてたんですか？」

「・・・いえ、そういうわけじゃないんです・・・」

お向いから戻ってきた妻が、男性の様子からみて、「猫は死んじゃったんじゃないかと思う」と言いました。そして、「自分の犬が自分の猫を咬み殺したなんて、近所の噂になるのは悲しいし、凶暴な犬に見られるのも嫌だろうし」と寂しそうに付け加えました。

今朝、お向かいの２頭のシベリアンハスキーは首輪に太いひもを付けられ、男性に連れられて散歩に出ていました。いつもは外に放たれて３０分か１時間くらい自由にさせてもらっていたのです。きっと、猫を咬んだ事件と関係があると思います。

そういえば以前、斜め向かいの家が飼っていた白いウサギが何者かに咬み殺されました。オンフォンがそのウサギの死体を咥えて家に帰ってくるのを私自身目撃しました。その時は、凶暴な野良犬が咬み殺したと信じていたのですが、その一件もオンフォンに疑いの目を向けてしまいます。

さらに、２００メートルほど離れた農家の鶏が１週間に１羽くらいの割合で咬み殺される事件がずっと続いています。今のところ、野良犬のキーの仕業ではないかと、農家の人も思っているんですが、ひょっとしてそれは濡れ衣かもしれませんね。

ところで、近所の犬の動静までいちいち気にしてしまうのはどうしてでしょう？犬が好きだから？それとも、暇だから？それにしても、シベリアンハスキーのオンフォン、どうしゃちゃったんですかね。つい先日、男性が３日ほど家をあけるので、犬２頭の世話を私たちでやってあげたんですよ。ラッキーと違って、全然手のかからない犬でした・・・

ワタシ ソンナニ ワルイコ カシラ？

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