もう何年も節分というものを意識したことはありませんでした。職場で「今日は豆まきする?」みたいな会話は、少なくとも私が社会人になってから一度もありませんし、みなさんもそうでしょう。子供がまだ小さいころは、確かに家で豆まきをしたことはありましたが、もう何年も忘れていました。。
どうして今日は節分を意識してしまったかというと、2つ理由があります。ひとつは、ご存じのように私は現在日本で一人暮らししていますので、仕事が終わるといつも夕食のための買い物をします。で、今日は久しぶりに販売専門の寿司屋へ寄ってみると、なんと巻物一色でした。徹底していて、ほかの寿司は一切ありません。理由は節分だからです。巻寿司を丸かじり(丸かぶり)すると福がくるんだそうです。
もうひとつは、買い物ついでに本屋で立ち読みする癖があるのですが、たまたま手に取った本が自律神経について医者が書いた本でした。自律神経と節分は関係ありません。ところがその本を斜め読みしてみると、笑うことが免疫力を高めると書いてあります。「笑い」→「笑う門には福が来る」→「鬼は外、福は内」→「そうだ今日は節分だ」となりました。
というわけで、今日はその本は買わずに寿司屋に立ち寄って、巻物を買って帰りました。
最近私は「免疫力」という言葉に敏感になっています。妻が乳がんだからですが、確かに人間の持っている「免疫力」というものが、医学の世界でますます注目されているようです。きょう立ち読みした順天堂大学医学部の先生の書いた本でも、「笑いはがんを治すと言われているが、あながちウソではない」というような記述もありました。笑いは免疫力を高めるのだそうです。
「笑う門には福が来る」というのは昔からある諺です。笑いは人(家)を幸せにするという意味ですが、科学的に言えば、笑いは人の副交感神経を高める作用があるのでリラックスでき、幸福感を与えるというわけです。それが、単に「幸せだなあ」というような感覚の問題だけでなく、実際に体内の免疫作用を強めることが実証されつつあるようなのです。
さっそく私も、買い物を終えて家にたどり着くまでの20分ほど、一人で笑顔を作りながら歩いてきました。結構寒いにもかかわらず、ものすご~く気持ちよく歩けました。悩みも何もかも吹っ飛んで、楽天的な気分になれました。もっとも、笑うといってもゲラゲラ笑うわけではありません。ゲラゲラしながら一人で歩いていたら、それは周りの人に迷惑をかけそうですね。そうではなくて、口角(両唇の端)をできるだけ上げて、ニッコリした状態を保つんですね。作り笑いでも、免疫力は高まると、その本には書いてありました。
ところで、人とすれ違う時にニッコリしてはいけないという法律はないんですけど、相手をよく見て判断した方がよいでしょうね・・・。
ということで、妻にも今晩スカイプでさっそく伝授しようと思います。「怒ったり、しかめっ面してはダメだよ~。子供が言うこと聞かなくても、いつもニコニコしていなさいよ~。もし俺が浮気してもニッコリと許すんだよ~。」最後の一言は言うと逆効果になるので、声には出さないつもりですが・・・。
人の笑顔で救われたという経験のある人も多いと思います。困った状況になっても笑顔を忘れない人は優れたリーダーの素質があると思います。もっとも、いつも笑ってばかりいる人は単におめでたい人なので、リーダーにはなれません、念のため。とにかく、笑うことで自分も病気知らずで長生きできるんだったら、これほどよいものはないです。昔の人は、結構いいこと言ってるんですね。
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妻(タイ人)が初めて日本に来たのは約10年前。
その時の第一印象は、
「日本人は、なんで微笑んでいないの?」
でした。
電車内や町を歩く人々の深刻な顔つきが印象的だったようです。
数年前、空港占拠で帰国できなくなって不安だった私を「あきらめてタイ人になってしまえ」と笑い飛ばしたタイの友人。
これで、かなり気が楽になりました。
笑える生活、笑える世界は最高です。作り笑いでなく、いつも微笑んでいられるようになりたいですね。これって、実はものすごく難しいことではないかと思います。というのも、昨日あれだけ一生懸命に作り笑いしたのに、今日は全く忘れていたからです(笑)。今からやってみます。
初めはワザトらしく感じますが、やはり慣れるまで頑張ります。すると不思議と感謝ぐせが着くんですよね。いつもニコニコと、事あるごとに感謝の態度を示すひとを悪く思う人はいません。私の場合は、速攻で対人関係が良好となり、周りが協力的に動いてくれるようになりました。ストレス半減です。イライラも極端に減りました。っていうか、私が無愛想だっただけかもしれませんが。(^^)
是非、奥様にもこの合わせ技を実践するように薦めてください。必ず運命が好転し、心穏やかな気分になれることと信じています。
イライラは百害あって一利無しですから。
そもそもこの世に生まれてきたことから感謝しなければなりませんね。ちょっとしたことにも感謝の気持ちが湧けば、笑顔になれますし、自分も人も幸せにします。
ここで人生訓を垂れるつもりはないんですけど、不平不満ばかり言ったり、人の批判ばかりしていると、感謝と笑いを忘れて本当に不幸になりますからね。私も不満の多い時期がありましたので、なおさらそう思います。
ま、こんな風に思えるようになったというのは、(いろいろ経験して)歳をとったということですが、それにも感謝ですね(笑)。
私も色々と迷うおっさんでして、うさぎさんのおっしゃる言葉の意味は、身に染みて痛いほどです。頑張らなければと思いました。
日本では上から下に垂れるのが人生訓でしたね。今回提案せていただいた感謝行は、人生訓ではなくて、タイでは日常的に話される仏教感覚での効能に特化したものにすぎません。
もし、偉そうに聴こえたのならば言葉が足らなかったこと、お詫びします。
うさぎさん一家のタイライフが幸せに満ちることを祈念するのみであります。
人間って不思議なもので、自分で人生訓を書いちゃいそうだなと直観的に思うと、反射的に「人生訓を垂れるつもりはないんですけど」などと言い訳しながら書くんですよね。本当は言い訳の必要はなくて、「自分の人生の経験から言えることなんですけど」と堂々と表現していいと思うんですけど。そこまでの自信がなかなか持てないんですよね。
それはともかく、このブログにコメントくださるかたは、本当に内容のあることを書いてくださるので、ものすごく嬉しいです。私の拙いブログの記事より、コメントの方をよっぽど読んでもらいたいと思うことが多いです。
いや~失礼な事を申したんじゃないかと反省してました。と同時に、うさぎさんの言葉があまりにも造詣深くて感動してました。
なんていうか、一言でいうと「凄み」というのでしょうか。うさぎさんの通り越してきた数々の辛苦や努力を思うと、私ごときが軽はずみな言葉を気安く話しかけることが、いかに愚かで礼を失した行為なのかと・・・
またちょくちょくカキコミさせていただくとは思いますが、私に対しては今回のように、遠慮なく率直な意見をお願いします。ともすれば怠惰な方向に流れがちな気持ちに喝が入ります。
大変ありがとうございました。
私ももうすぐノンホイに住むことになりますので、凄みも何もないということが何れ分かります。ぜひ気安く話しかけていただければ嬉しいです。
でも、私が言うのもなんですが、妻は小さい時から並はずれて苦労した人間なので、不思議に人を惹きつけるものを持っています。私にとっては宝物です。