楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

キー坊と2頭のシベリアン・ハスキー

2012-09-09 16:19:16 | タイの暮らし

キー坊とは、黒い野良犬の「キー」に私がつけた愛称です。雨が降ると、しばしばわが家の門前に姿を現します。

 

こんな感じでずっと待っているのです。お腹が空いたときと、雨宿りしたいときです。雨の日に限り、私たちはキー坊を敷地内に入れてやり、雨のあたらない車庫で休ませます。そしてキー坊のためだけに妻が買っているドッグフードときれいな水をあげます。

最近、野良犬同士で喧嘩したようで、目の下にキズができています。よく見ると、体じゅうに小さなキズがあって、そこだけ毛が剥がれています。

 

このキー坊と仲の良い犬が2頭、お向かいの家にいます。

最近まで、内部が見えない塀だったのですが、なぜかは知りませんが、わが家と同じ門塀に取り替えました。そのおかげで、中にいる2頭のシベリアン・ハスキーがよく見えるようになりました。

この犬は「オンフォン」という名前です。まだ1年になりません。

色の黒い方は「モン」という名前です。こちらも10か月くらいらしいです。どちらも、とても性格のよい温厚な犬です。

私はとくに「オンフォン」が好きです。この開放的な門扉に変わってから、初めてオンフォンに手を出してみたら、噛まないばかりか、指をなめることもせず、だまって撫でられてくれました。

極寒の地で犬ぞりを引く犬として知られていますが、暑いタイでもシベリアン・ハスキーは多く飼われています。

 

2頭のシベリアン・ハスキーは野良犬のキー坊を羨ましく思っているようです。キー坊が2頭の前を通りかかると「僕たちも外で遊びたいよ~」といって、小さな声を出すのです。キー坊は「どうだ羨ましいだろ。君たちも野良犬になってみたら」と挑発することもあります。

オンフォンとモンは一日2回、朝と夕方、それぞれ10分間くらいだけ門の外に出してもらいます。2頭は仲良く並んで、足早に近所を散歩します。そして飼い主がいなくても、自分で家に帰ってきます。よく躾けられています。しばしばキー坊と一緒に歩いている姿を見かけますから、彼らは間違いなく友達同士です。

2頭は散歩のとき、わが家の門扉が少しでも開いていると、こじ開けてでも入ってきます。そして、わが家の庭を1周してまた出て行きます。とくに植木を荒らすとか、悪いことは一度もしたことがありません。その点でも、お利口さんの犬なのです。ただし、飼い主の男性は、それを見ると慌ててわが家の庭にちょっと入ってきて、2頭をすぐ追い返します。私はそういうとき、いつも笑いながら「マイペンライ」と声を出すんですが・・・

1か月ほど前、こんなこともありました。私が家の前の道に立って見ていると、2頭のシベリアン・ハスキーが近くの草むらに入って行って、ウサギの死体を見つけたのです。その動きを見ていた私には、2頭が殺したのではないことは明らかでした。そして白いウサギをオンフォンが咥えて、家に帰ってきました。

その後はどうなったかと言いますと、飼い主の男性はそのウサギの死体をゴミ袋に入れて捨てました。それを見つけたキー坊がその肉を食べたのです。その瞬間も、私は目撃することになりました。キー坊にとってみれば、生肉にありつけることなど、めったにありません。その姿を見ていると、やっぱり犬は肉食動物なのだなあと、野性を再認識させられました。最後は、白いマフラーのように変わり果てたウサギの毛だけが、わが家の前の道路上に、無惨に散乱することになりました。

実はその白ウサギは、わが家の斜め向かいの家で飼っているウサギだったのです。門を開けた、ほんのちょっとしたスキに飛び出してしまい、その後行方不明になっていたのです。ウサギの飼い主は、てっきりシベリアン・ハスキーがウサギを殺した犯人だと思い込んでいるようで、「キーが肉を食べたのは赦せるが、あの2頭の犬は怖いよ」と言っていると、妻から聞きました。

本当は誰が犯人なのかは分かりません。でも、オンフォンとモンが犯人でないことは私が保証すると、ウサギの飼い主に言ってみたのですが、ウサギを咥えて帰ったことは事実なので、なかなか信じてもらえませんでした。

私は、なぜか2頭のシベリアン・ハスキーが好きです。シベリアン・ハスキーは子犬の時にしっかり躾けないと、とても面倒な犬になるとも言われているようですが、この2頭は、とてもいい子です。ラッキーもこういう犬になってくれたらなあと、しきりに思います。

3日前のラッキー。生後3か月になりました。少し太ったようです。抱っこすると、ずしりと重いです。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めてお邪魔します。 (ふう)
2012-09-09 17:56:33
タイのワンちゃんは(野良)は本当に逞しいですね。
私は 夫と毎年6ヶ月間(10月~3月)チェンマイで
過ごしています。

前に居たコンドーの近くに野犬が沢山いたのですが
勝手に名前を付けたりしていました。

いつまでも動物に対して優しい気持ちをなくさない
チェンマイである事を 願っています
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ふうさんへ (うさぎ)
2012-09-09 22:11:34
はじめまして。コメントありがとうございます。
理想的な(日本とタイの)半々生活ですね。
チェンマイは人間と犬(野良犬)が共存している感じで、いいですね。怖いこともありますが、すぐ慣れてくれるので、共存できるのでしょう。
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Unknown (karatodai)
2012-09-09 22:28:02
ハスキーは本当にいい子です…一見、怖い犬に思われますが1度ハスキーを飼った人はハスキーの虜になるそうです。
ただ、毛がとんでもなく抜けるそうです。
ウサギ事件はぬれぎぬですね…でも、キーはウサギの生肉を食べちゃいましたか…
日本ではさすがにそういう光景は見ませんが犬本来の姿なんですよね…ラッキーちゃんの帰宅が待ち遠しいですね
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karatodaiさんへ (うさぎ)
2012-09-10 13:57:52
犬の最大の好物は生肉なのですが、さすがに体の姿のあるものを食べているのは、見たくなかったですね。食べていたのがキーではなく、ほかの野良犬だったらまだよかったかもしれません。私も数日はキーに近寄らないようにしていました。残酷な犬に見えてしまったんですね・・・罪はないのに。
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犬の本能 (gensan)
2012-09-11 02:42:58
山の上でポインターを飼った事があります。躾は全くしませんでしたのでそのまま野生児になってしまいました。家の周りの塀は簡素なもので、気が向くと塀の下に穴掘って外へ行ってしまいます。近所にはニワトリが沢山います。仕留めると咥えて戻ってきます、腹が減っている訳ではないので自ら食べる事は無かったです(エサがドックフドとかカオニィオーだったからかもしれません)。その時はニワトリのオーナーにその都度50Bぐらい払って、家で焼き鳥にしていました。それで2人の子供達はその時にニワトリの処理の方法を学びました。しかしそのポインターがある日突然行方不明になってしまったのです、間接的に村のウワサで聞いた話では、ポインターの悪行に切れてしまった隣人が撃ち殺して犬なべにして食べてしまったらしいのです。
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