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日本の支援物資に添えられた言葉に中国人が感動 / 日本からの支援物資に書かれた文字に「恥ずかしく」なる中国ネットユーザー―中国メディア

2020-02-13 09:44:24 | 医療・疾病・疫病・パンデミック・新型コロナウイルス

日本の支援物資に添えられた言葉に中国人が感動

 2020年2月12日    中国網

   ウイルスは無情だが、人には情がある。感染症の流行は一時的なものだが、友情は

いつまでも続く。

   今回の新型肺炎の流行で、日本各界は積極的に中国を支援している。物資の援助に

添えられた多くの昔の詩句は注目を集めた。

   中国人は日本からの迅速な援助に感動し、両国が築いた歴史文化が放つ独特な輝きに

もっと感動している。

 

   先日、日本漢語水平考試(HSK)事務局は2万枚のマスクと赤外線体温計を湖北省に

寄付した。物資のダンボールのラベルには「山川異域、風月同天」(山川域を異に

すれども、風月は天を同じとす)の言葉が記されていた。これを見た無数の中国の

ネットユーザーが「人類が同じ空気を吸い、運命を共にする温かい言葉」だと感動した。

 

山川異域、風月同天

   1300年前、仏教を崇敬する日本の長屋王は1000枚の袈裟を作り、唐の僧侶に贈った。

袈裟には「山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁」(山川域を異にすれども、

風月は天を同じとす、 諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ)の4句が刺繍

されていた。

   その後、鑑真はこの偈に感動し、日本に渡り仏教を広めることを決めた。

 

豈曰無衣、与子同裳(豈に衣無しと曰い、子と裳を同じうせんや)

   2月10日、日本の中国企業フォビジャパン株式会社は中国の第一線の医療関係者に

3300着の防護服と6000足のシューズカバーを寄付した。全てのダンボールに「豈曰無衣、

与子同裳」という温かいメッセージが記されていた。

   この詩句は『詩経・秦風・無衣』に記載され、秦軍戦士が出征前に詠んだ戦歌で、

戦士が励まし合い、命を顧みず、勇敢で恐れない精神を表現した句である。

 

    服がないというなら、1着の服を一緒に着ればいい。

豈曰無衣?与子同袍。王于興師,修我戈矛。与子同仇(豈に衣無しと曰い、子と袍を

同じうせんや。 王于きて師を興こさば、 我が戈矛を修め、子と仇を同じうせん)

豈曰無衣?与子同澤。王于興師、修我矛戟。与子偕作(豈に衣無しと曰い、子と澤を

同じうせんや。 王于きて師を興こさば、 我が矛戟を修め、子と偕に作さん)

豈曰無衣?与子同裳。王于興師、修我甲兵。与子偕行(豈に衣無しと曰い、子と裳を

同じうせんや。 王于きて師を興こさば、 我が甲兵を修め、子と偕に行かん)

戦国『詩経・秦風・無衣』

 

青山一道同云雨、明月何嘗是両郷(青山や曇り空や雨は共に見えているし、月も2つにはならない)

   この2句は唐代詩人の王昌齢の『送柴侍御』に記載され、京都府舞鶴市が友好都市の

大連市に贈った医療物資に記されていた。

 

両地の青山は同じように雲で陰り、雨露で潤い、同じ月の下にいる私たちは、どうして

2つの場所に身を置くというのか。

沅水通波接武岡、送君不覚有離傷(沅水の波は武岡に通じ、君を送り思わず感傷あり)

青山一道同云雨、明月何嘗是両郷(青山や曇り空や雨は共に見えているし、月も2つには

ならない)

遼河雪融、富山花開;同気連枝、共盼春来

2月10日、富山県は遼寧省に1万枚のマスクを寄付し、ダンボールに

「遼河雪融、富山花開;同気連枝、共盼春来」(遼寧の雪が解けたら、富山の花もきっと

咲く。兄弟姉妹のような私たち、一緒に春を待ち望もう)と記されていた。

 

 

日本からの支援物資に書かれた文字に「恥ずかしく」なる中国ネットユーザー―中国メディア

2020年2月12日(水) 17時10分  Record China

 

 

2020年2月11日、観察者網は、新型コロナウイルスの感染拡大に対して日本から

漢文メッセージが付された支援物資が続々と寄せられていることについて、

中国のネットユーザーが「ざんきの念」を抱いていると報じた。

 

記事は、11日午後に中国のSNS上で、京都府舞鶴市役所から遼寧省大連市へと送られた

支援物資のダンボール箱に「青山一道同雲雨、明月何曾是両郷」という

「場所は離れていても心は一つ」という内容の漢文が記された写真が拡散したと紹介。

漢文は唐の詩人・王昌齢による「送柴侍御」という七言絶句から引用されたものであると

解説した。

 

また、8日には東京調布市の深大寺養蜂園で支援物資を用意する様子を撮影した写真に

「山川異域、風月同天」「豈曰無衣、与子同裳」という、やはり「われわれは同じ仲間だ」

という意味を持つ漢文が見られたとしたほか、10日に富山県から遼寧省に送られた1万枚の

マスクの箱にも南北朝の官僚・周興嗣による「千字文」の一説をアレンジした

「遼河雪融、富山花開。同気連枝、共盼春来」(遼河の雪が融ければ富山の花が開く。

同じ気でつながる枝同士、ともに春の到来を待つ)という漢文が付されたと伝えている。

 

その上で、記事は日本から漢詩による応援メッセージ付きの支援物資が多く送られて

いることについて、「感激を覚えるとともに、その都度、本で調べることを恥ずかしく

思う」「本当に恥ずかしい。12年も国語を勉強しているのに」といった感想が中国の

ネットユーザーから出ていると紹介した。

 

このほか、「古文が日本からの支援物資の標準装備になっているみたいだ」

「われわれは『武漢頑張れ』としか言えないのに」「彼らには種類やシーン別に検索

できる中国の漢詩フレーズデータバンクでもあるのだろうか」といった声も出ていると

伝えた。


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