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遺伝子組み換え食品:普通の食べ物、それとも生物兵器?

2017-03-06 12:28:34 | 遺伝子組換え、操作・ライフ科学

遺伝子組み換え食品:普通の食べ物、それとも生物兵器?

2017年03月05日 00:10  SPUTNIK

人々はこれまでずっと、様々な種類の重い病気にかかるのではないかと非常に心配してきた。それが遺伝学と医学の発達に

伴い、多くの病気蔓延の脅威は、部分的に一掃された。しかし同時に、科学の進歩は、誰かがそこからメリットを引き出すばか

りでなく、他の人達に害を及ぼすような諸条件を作り出してしまった。


例えば、バイオテロにより2001年10月11日、米国内で炭疽菌感染の最初の事例が報告された後、この現象は、悲しむべき事実と

なったのである。


病気を作り出す有機体を故意に拡散させる様々な手段は、生物学兵器として受け止められている。しかし普通の人達にとって、最も恐

ろしいことは、日常口にする普通の食べ物や、あるいは飲む水を通して、人々の間に病気が蔓延するという事だ。そうしたリスクは、一

体どれほどのものなのだろうか? その点では、遺伝子組み換え食品は、どんな役割を果たすのだろうか? そうした食品が全く有

害なのか、あるいは人間にメリットがあるのか、今も分かっていない。


スプートニク日本のタチヤナ・フロニ記者は、この質問を、ロシアの専門家、ウラジーミル・ツィヂェンダムバエフ氏に向けてみた。氏の

考えでは、生物学兵器がどれほど多様であり得るかについて、我々の日常生活におけるものも含め、おそらく誰も正確には分からない

だろうという事だ。


以下、記者とツィヂェンダムバエフ氏との、質疑応答を御紹介する。


ツィヂェンダムバエフ氏:遺伝子組み換え食品は、完全に、そうした兵器になり得る。なんらかの病原性細菌の遺伝子を、植物

ゲノムに組み込むチャンスは常にある。例えば、コレラや、あるいは炭疽菌のようなものだ。そうした植物の種から得られる食

物は、その後、バイオテロ攻撃実施のための手段として用いることが可能だ。毎日の生活の日常のレベルで、それは、少なく

ともアレルギーを、ひどい場合にはガンを誘発させる。しかし、そうした食物をとることで第一に影響が出るのは、生殖機能に

おいてである。血液の成分が変化し、肝臓、腎臓、副腎に害を与える可能性がある。そして一度に数千の遺伝子の働きが変

わる。


スプートニク:遺伝子組み換え食品の危険性は、誇張されているのではないか? なぜならそうした食品は最終的に禁止されていな

い。そんなに危険であるならば、なぜ社会は警鐘を鳴らさないのか? 


ツィヂェンダムバエフ氏:まず第一に、これは、遺伝子が組み替えられた種を作っている巨大多国籍企業によるビジネスだから

だ。遺伝子組み換えを利用する根拠とされたのは、それによって飢餓状態にある人達を救う助けになるという事だった。それ

以外に、定着しつつある遺伝子組み換え植物の70%は、除草剤に対する耐性遺伝子を含んでいる。それゆえ企業は、種ば

かりでなく、それらが耐性を持っている除草剤も売ることができる。そうすることで、巨大多国籍企業の利益は、2倍に膨らむの

だ!


スプートニク:大部分の国々では、遺伝子組み換え食品は、すでに禁止されたか、あるいは、どんな物質がどれだけ含まれているか、

表示が義務付けられている。ロシアでは、どんな状況なのか?


ツィヂェンダムバエフ氏:昨年の夏に、法律が効力を発し、それによってロシア国内での遺伝子組み換え植物の栽培と微生物の

培養が禁止された。それらは学術目的に限ってのみ、栽培・培養が許される。なぜなら環境にとってさえ、極めて否定的な影

響を与えるからだ。例えば、もし遺伝子組み換え作物が植えられている畑の隣に普通の畑があれば、じきに普通の畑へも確

実に危険が迫るからだ。トウモロコシは風により受粉するが、その花粉は平均11メートル先まで飛んでゆく。それゆえ普通のト

ウモロコシも、遺伝子が組み替えられたものの花粉を受け入れてしまう恐れがある。つまり普通の作物も当然感染してしまうの

だ。


とにかく様々な意見があり、遺伝子組み換え食物は有益か、それとも有害なのかという論争は、すでに何十年も続けられている。あら

ゆることから判断して、この問題については、今後もさらに長く激しく意見が戦わされることだろう。 人間は、遺伝子組み換え植物が

持つメリットだけを用いる事を学ぶだろうが、御存知の通りメダルには裏と表があるものだ。反対派、賛成派どちらが正しいのか、時間

が判断することになる。


 

遺伝子組み換え作物は「安全」 米科学アカデミーが報告書

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 ノーベル賞受賞者100人以上、遺伝子組み換え作物を擁護

ノーベル賞受賞者107人が国際環境保護団体グリーンピースに対し遺伝子組み換え生物の利用に反対するキャンペーンを停止するよう呼びかける公開書簡に署名した。

 

「我々は、グリーンピースとその支持者が、バイオテクノロジーのおかげで作物や食品が改善されている世界中の農家と消費者の経験を再考し、権威ある科学および規制機関の結論を認め、遺伝子組み換え作物に反対するキャンペーンを停止することを要求する」と書簡にある。

 

科学者たちは、もし科学的データに反している場合、感情や教義に基づいた立場でものを言ってはならない、と指摘。バイオテクノロジーの導入は、世界中の貧しい人々の命を救う助けとなると強調した。

2016年07月01日 06:51

 

EU19カ国 遺伝子組み換え作物禁止を望む

EU加盟国の三分の二は、遺伝子組み換え作物禁止の声明を欧州委員会に提出した。現在、そうした作物の種を生産するメーカーは、生産を止める用意があるかどうかを決めなくてはならない。

EU加盟国の三分の二は、自国の耕地において、遺伝子組み換え作物の栽培を禁止したいと考えている。28加盟国のうち19カ国は、欧州委員会に、しかるべき要求書を送った。

現在欧州委員会がすべき課題は、種を生産するメーカーにそれを通知することだ。メーカーは、反対があっても、そうした国々で遺伝子組み換え作物の種を売り続けるか、どうかを決めなくてはならない。反対する国々での種まきは、その国の法律により、中止となる可能性もある。

なお、現在禁止されているのは、遺伝子組み換え作物の栽培のみである。遺伝子組み換え食品あるいは飼料の売買については、別の規定がある。

2015年10月05日 23:22


 

ロシア副首相:「我々は遺伝子組み換え食品を使わずに、食糧不足を解決できる」

ロシアは、食糧不足の問題を遺伝子組み換え食品を使わずに解決できると確信している。4日、京都で開幕した「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」第12回年次総会の開会式で、ロシアのドヴォルコヴィチ副首相が発表した。

ドヴォルコヴィチ氏は、「我々はこの技術に反対はしていないが、この技術を私たちの国で使用するつもりはなく、このような作物を自分たちの国で栽培するつもりもない」と語った。


ドヴォルコヴィチ氏は、フォーラムの参加者たちに、ロシアは広大な土地資源を有しており、それを農業用に使用することができると述べ、我々の重要な優先課題は、農業分野への投資であると指摘した。ドヴォルコヴィチ氏はまた、ロシアは原子力ならびに従来型エネルギーの分野にも精通しており、再生可能エネルギーに関連する技術の開発を続けてゆくと述べた。


またドヴォルコヴィチ氏は、9月にロシアのウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムが、アジア太平洋地域でビジネスに関する対話が非常に活発に行われていることを示したと指摘し、「地域の企業は、ロシアで新たなプロジェクトを開始する用意がある。ロシアは、我々の長期プロジェクトへの参加を望む人々に、快適な投資環境を提供している」と語った。


ドヴォルコヴィチ氏はまた、対ロシア制裁についても触れ、「我々は、複数の国がロシアに対して発動した無意味な経済制裁が、長期的にポジティブな結果につながることはないと確信している」と述べた。

2015年10月04日 17:38


 

スコットランド EUで初めて遺伝子組み換え作物の栽培を禁止する意向

スコットランドは、自国領内で遺伝子組み換え作物を栽培することを禁止する意向。ロイター通信が報じた。

欧州連合(EU)の新規則と、英政府から独立しているスコットランドの自治体制は、遺伝子組み換え作物を自国で栽培するのを禁止することを可能とする。スコットランドは「クリーン」なイメージを維持するために、EUで初めて遺伝子組み換え作物の栽培を禁止する意向。


スコットランドのロックヘッド農相は、遺伝子組み換え作物の栽培禁止を目指す意向を表した。そのためには、スコットランドは遺伝子組み換え作物の栽培に関する欧州協定から脱退しなければならない。農相は、すでに英国政府に自分たちの意向を伝えたと発表した。


ロイター通信によると、遺伝子組み換え作物は米国とアジアで広く使用されているが、欧州ではその使用について意見が分かれている。複数の環境保護団体は、遺伝子組み換え作物は消費者および環境にとって危険だとの考えを表している。一方で農業生産者たちは、安全だと主張している。

ロックヘッド農相は、スコットランドはその美しい自然のおかげで世界的な名声を獲得したため、遺伝子組み換え作物を禁止し、スコットランドの「クリーンで環境に優しい地位」をサポートすると指摘した。BBCロシア語版が伝えた。
BBCによると、農業関係者と学者たちは農相の提案を批判的に受け止めている。分子遺伝学のヒュー·ジョーンズ教授は、「科学にとって悲しい日であり、スコットランドにとっても悲しい日である」とコメントした。

2015年08月10日 15:03




2 コメント

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GMO (ハブグレジュンタのマミー)
2017-03-06 13:53:24
83年に就職した会社(名前を聞いたことはあると思います)で、私自身、害虫に強い遺伝子組み換えとうもろこしの開発に従事しました。私のGMOに対する考えは#271、702、707などに書かれていますが、とにかく個人個人が勉強しメディアやら一定のグループに左右されない、可能な限りの正しい知識を持つことが大切と思います。拒否することは簡単です。でも正しい知識を得て、受け入れることは難しいことです。
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無事に入国できましたね。 (jiu)
2017-03-06 21:11:50
素人は遺伝子組換えについて詳しくは判りません。
肯定派はもっともだし、否定派もまた最もだと思い「う~~ん」となってしまい、避けようがありませんが取りあえず避ける方へいってしまいます。
日本と欧州は米国に比べ拒否反応が強いですね。農業の規模が違うからでしょうか。
あとモンサントが書籍など悪いイメージのものが多いのもなんとなく否定する原因となっていると思います。
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