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<3~4月:アフリカ紛争地域情報まとめ>命綱は「木の葉」、南スーダン襲う食糧危機 貴重な貯蔵種子も食用に

2017-04-11 04:02:06 | 戦争・内戦・紛争・クーデター・軍事介入・衝突・暴動・デモ

ソマリア首都の市場で爆発、30人死亡 50人負傷

2017.02.20 Mon posted at 11:43 JST  CNN

モガディシオ(CNN) ソマリアの首都モガディシオにある市場で19日、自動車爆弾による爆発があり少なくとも30人が死亡した。地元警察幹部がCNNに明らかにした。

病院関係者によれば爆発で50人以上が負傷しており、一部は重体。負傷者の大半は市場にいた商人と買い物客だという。重傷者が多いため、警察は今後死者数が増える公算が大きいとしている。

死亡した中には兵士も含まれている。市の広報担当者は爆発物を満載した車両が混雑した市場で爆発したと説明した。

犯行声明は出されていない。ソマリアでのテロ発生は米国籍を持つモハメド・アブドゥライ・ファルマージョ氏が選挙で新大統領に選出された8日以降で初めて。



世界は「第2次大戦以降最悪の人道危機」に直面、国連

2017年03月12日 10:02   AFP

南スーダンのガニエルで、食料配給後に地面に落ちている穀物を集める女性(2017年3月4日撮影)

 

【3月12日 AFP】国連(UN)は10日、世界が第2次世界大戦(World War II)以降最悪の人道危機に直面、4か国で2000万人以上が飢餓と飢饉(ききん)に苦しんでいると警鐘を鳴らした。

 

 国連のスティーブン・オブライアン(Stephen O'Brien)緊急援助調整官(人道問題担当国連事務次長)は、ナイジェリア北東部、ソマリア、南スーダン、イエメンにおける「悲劇的結末」を回避するために、7月までに44億ドル(約5050億円)の緊急資金の拠出を呼び掛けた。

 

 オブライアン氏は国連安全保障理事会(UN Security Council)で「さもなければ多くの人が餓死し、家畜が失われ、ここ数年間にわたって苦労して築いてきた政治的進展が逆戻りしてしまうだろう」「世界が力を合わせて協力して事に当たらなければ、人々は飢えて死んでいくだけだ。さらに大勢が病気で苦しんで死ぬだろう。子どもたちの発育は妨げられ、学校にも通えない。家畜も、未来も、希望も失われるだろう」と厳しい警告を発した。

 

 オブライアン氏は、内戦で荒廃したイエメンで「世界最悪の人道的危機が起きている」とした上で、同国で食糧支援を必要としている人の数は1月から300万人以上増えて人口の約3分の2に相当する1880万人となっており、700万人以上が食料を定期的に入手することができていないと述べた。

 

  国連の統計によると、イエメン内戦ではサウジアラビア主導のアラブ連合軍が政権側に加担して軍事介入した2015年3月以降、7400人以上が死亡し、4万人以上が負傷した。

 

 オブライアン氏によると、この2か月だけでも4万8000人以上がイエメンの戦火から逃れたという。イエメン内戦は宿敵同士であるイランとサウジアラビアの代理戦争となっており、国連はこの問題解決に取り組んでいる


南スーダンでまた支援関係者への襲撃、6人死亡

2017年03月27日 09:26  AFP

南スーダンのユニティー州で、配給された食糧の袋を運ぶ女性ら(2017年3月10日撮影)

【3月27日 AFP】国連(UN)は26日、南スーダンで支援関係者6人が待ち伏せ攻撃を受けて殺害されたと発表した。内戦による飢饉(ききん)にあえぐ同国での人道支援に新たな打撃となった。

 

 国連人道問題調整事務所(OCHA)のユージン・オウス(Eugene Owusu)氏は声明で「6人の勇敢な人道支援者たちがきのう(25日)、南スーダンで卑劣な殺人に遭ったことにがく然とし、怒りを覚えている」と述べた。

 

 OCHAによると、南スーダンで内戦が始まった2013年12月以後、同国で支援活動に従事する関係者が一度に殺害された数としては最も多いという。

 

 関係筋はAFPの取材に、犠牲になったのは地元の支援グループ関係者のケニア人と南スーダン人各3人だと明らかにした。25日、首都ジュバ(Juba)から東部ピボル(Pibor)へ車で移動中に殺害されたという。

 

 この関係筋によると、正体不明の襲撃者らが車を止め、被害者らを車外に連れ出した。その後、6人は「銃で撃たれて殺害された」という。

 

 南スーダンでは今月、支援関係者らが襲われる事件がこれに先立ち2件発生しており、うち1件では医療従事者と患者計2人が殺害されている。


1億800万人が飢餓に直面、途上国4か国で悪化の恐れ 報告書

2017年04月01日 09:54 AFP

コンゴ民主共和国ベニ地区マビビの医療センターで、世界食糧計画(WFP)が支援する子どもの栄養失調対策プログラムの一環として、子どもの身体測定をする医療従事者(2016年11月15日撮影、

【4月1日 AFP】食料の記録的な高値、紛争、異常気象などの要因が相まって、飢餓に直面している人の数は昨年、1億800万人に増加した。国連(UN)や欧州連合(EU)などが作成した報告書で3月31日、明らかになった。

 

 世界で「深刻な食料不安」と考えられる状況にある人々の総数は、2015年の8000万人から35%増加した。

 

「深刻な食料不安」と考えられる状況にある人々とは、すでに急性栄養失調に苦しんでいるか、生命維持に必要な最低限のエネルギー分の食料を継続的に入手することができない人々のことを指す。

 

 これには家畜を食肉処理して食べるほかに生き延びるすべがなく、このために将来の食料生産能力が損なわれた家庭なども含まれる。

 

 この報告書は、この食料不安危機は南スーダン、ソマリア、イエメン、ナイジェリア北東部といった発展途上国4か国で今年さらに悪化し、飢饉(ききん)が発生する恐れがあると警鐘を鳴らしている。

 

 この報告書はEU、食糧農業機関(FAO)などの国連機関、米国際開発局(USAID)の飢餓早期警報システムネットワーク(FEWS NET)、地域の食料安全保障機関が合同で作成した。(c)AFP



 

南スーダンで市民6000人以上が避難 政府軍と反政府勢力が交戦

2017年04月08日 13:56 AFP

スーダン・ホワイトナイル州に越境し、難民施設で過ごす南スーダンの子ども(2017年2月27日撮影

【4月8日 AFP】南スーダン南部エクアトリア(Equatoria)地方のパジョク(Pajok)で今月3日に政府軍と反政府勢力による戦闘が発生したことから、今週に入り6000人以上が避難していることが分かった。避難民らは政府軍が市民を虐殺していると話している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が7日に明らかにした。エクアトリア地方はかつては平和な地域だったが、ここ数か月は戦闘が急増している。

 

 UNHCRの声明によれば、戦闘発生以来、隣国ウガンダ北部ラムォ(Lamwo)県に逃げ込んだ人々は6000人以上に上っている。武装グループが幹線道路を封鎖しているため、低木地帯に身を隠しながらウガンダを目指している人々も多数いるという。また「最近の衝突から逃げてきた人々は、町が南スーダン軍の無差別攻撃に遭っていると主張している」という。

スーダン・ホワイトナイル州に越境する南スーダンの避難民(2017年2月28日撮

 

 5日にパジョクから避難し、匿名でAFPの取材に応じた地元の牧師は、戦車で町に入って来た兵士らが「私たちが見ている前でいきなり銃を発砲し始めたので逃げるしかなかった」と語った。同牧師と英国教会のバーナード・オリンガ(Bernard Oringa)主教は135人前後の市民が殺害されたと報告しているが、独自検証は困難な可能性がある。

 

 一方、南スーダン政府のマイケル・マクエイ(Michael Makuei)情報相はAFPに対し、政府軍がパジョクを攻撃したことを認めた。

 

 マクエイ情報相は「反政府勢力に掌握されているパジョクに政府軍を派遣したところ戦闘が発生し、反政府勢力と行動を共にしていた市民も逃走を余儀なくされた」と説明。死傷者数については把握していないとしながらも「どのような戦闘でも死者が出るのはやむを得ない」と述べた。


ソマリアで爆発 10人超死亡 国防省前、新司令官標的か

2017.4.9 23:17   産経新聞

ソマリアの首都モガディシオの国防省前で9日、車が爆発し、兵士や付近を走行していたミニバスの乗客ら計10人超が死亡した。国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派アルシャバーブが犯行声明を出した。就任直後の軍司令官が狙われたとみられるが、司令官は無事だった。AP通信などが報じた。


 アルシャバーブは、2012年に国連の支援で発足したソマリアの正式政府に反発し、爆弾テロを繰り返している。


 ソマリアでは今年2月、アブドラヒ元首相が新大統領に当選。同氏は軍司令官を交代させ、アルシャバーブの取り締まり強化を宣言していた。

 

命綱は「木の葉」、南スーダン襲う食糧危機 貴重な貯蔵種子も食用に

2017年04月10日 21:58  AFP

【4月10日 AFP】南スーダンでは、これまで飢餓が宣言されていなかった地域でも食糧が欠乏し、村人たちは木の葉や栽培用に貯蔵してある種子を食べて飢えをしのいでいると、人道支援団体が10日、警告した。

 

 非政府組織(NGO)「ノルウェー難民委員会(Norwegian Refugee Council)」によると、同国北部に位置するアウェル(Aweil)州のアウェル中央(Aweil Centre)郡周辺の村が飢餓に陥っている。同郡の東に位置する二つの郡では2月に飢餓宣言が出されている。

 

 同NGO南スーダン担当責任者のレハナ・ザワール(Rehana Zawar)氏は「住民たちは食糧危機を生き延びるために、どうにか食べることのできる野生のものを食べている。われわれが話した家族は苦いラロップという木の葉を食べていたが、栄養価は低い。こうしたものを食べていては、たちまち栄養失調になってしまう」と述べた。 

 

 同郡のある村長は、住民の約40%が木の葉を食べ、約半数が貯蔵用の種子にも手を付けていると語っている。NRCは、農村部で種子を食用にしてしまうと来期の種まき分がなくなってしまうため非常に憂慮すべき事態だと述べている。

 

 南スーダンでは内戦に由来する飢餓が悪循環に陥っており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、今年1~3月だけで同国北部から6万人が飢餓のためスーダンへ流入している。すでにユニティ(Unity)のレール(Leer)郡とメイヤンディット(Mayendit)郡では約10万人が飢餓状態に陥っており、援助機関は今後数か月以内にさらに100万人が飢餓の危機に直面すると警告している。

 

 南スーダンから脱出した難民はこれまでに170万人超、国内避難民は190万人となっている。