実は、一生お目にかからないようなレニウムの恩恵を、誰もが受けているのである。航空機や発電所の燃料消費を

押さえるレニウムは、戦略物資であると同時に省エネ用レアメタルと理解するのが正確であろう。


択捉島のレニウムは本当に空軍力を強化するか

 レニウムという金属は、産業界においても、軍事においても欠くべからざる金属である。特に、ジェットエンジンの

性能を左右する部品に必要なものであるので、空軍力と結びつく。


 したがって戦略物資と見做される。日本もロシアもレニウムというレアメタルを必要としていることは確かである。


 そのようなレアメタルの資源が、領土問題が発生している場所にある。そこだけを聞くと、いかにも領土問題を

こじらせる要因のように見える。


 しかし、産業においても、軍事においても、量があまりに少なければ意味がない。また、コストがあまりにも

高ければ、そのようなものは使うことができない。


 レニウムが重要であることは明らかである。しかし、領土問題への影響を推測するには、択捉島のレニウムが

資源としていかほどのものかということが検証されるべきであろう。


 
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