ソマリア首都、約30年ぶりにサッカーの夜間試合 「歴史的な一夜」
2017年9月11日 22:39 発信地:モガディシオ/ソマリア AFP
【9月11日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で、およそ30年ぶりにサッカーのナイトゲームが行われ、数千人の
観客が応援に訪れた。同国では1991年に内戦が発生して以来、不安定な情勢が続いているが、同市の市長は試合について
「歴史的」と評した。
先週8日に開催された試合は、市内クラブチームの16~18歳の選手によるトーナメントの決勝戦で、国際サッカー連盟(FIFA)が
改修工事を手掛けたコニス・スタジアム(Konis Stadium)で行われた。また、試合は複数のテレビ局により生中継された。
ただ、試合前に国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織アルシャバーブ(Al Shabaab)による脅迫が
あったため、会場では厳重な警戒態勢が敷かれた。
モガディシオ市長は試合後、「今夜は市民が30年以上にわたって待ち続けた歴史的な一夜だ。モガディシオは安全であり、
市民はこれ以上のものを享受するに値すると断言できる」と語った。また、「今夜はこの試合を観戦しようと数千人もの人びとが
集まった。われわれは歴史をつくり続ける」と強調した。
ソマリアサッカー協会(Somali Football Federation)の広報担当者によると、モガディシオで夜間にサッカーの試合が行われる
のは1988年以来だという。
信じられないことですが、ソマリアでサッカーの試合。過激派組織アルシャバーブの脅迫にも負けず試合を開催したこと、何事もなく終了したことに拍手です。
ソマリアの首都モガディシオのコニススタジアムで、およそ30年ぶりに行われたサッカーのナイトゲーム(2017年9月8日撮影)
ソマリアの首都モガディシオのコニススタジアムで、およそ30年ぶりに行われたサッカーのナイトゲームの警備に当たる治安部隊(2017年9月8日撮影)
ソマリアの首都モガディシオのコニススタジアムで、およそ30年ぶりに行われたサッカーのナイトゲームに集まった観客たち(2017年9月8日撮影)